「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」が好調 人気の秘密は佐藤隆太のサブMC

「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」が好調 人気の秘密は佐藤隆太のサブMC

佐藤隆太

■俳優だからこその“味”


 10月から正式にレギュラー番組としてスタートした「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」(日本テレビ系列・金曜・19:00)が好調だという。そして最大の功労者として、サブMCを務める佐藤隆太(39)の名前が挙げられているそうだ。

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 番組をご覧になっていない方もおられるだろう。特に会社員は、なかなか見られない時間帯だ。テレビ担当記者が番組の内容などを解説する。

「回答者は著名人で、『11問連続正解で賞金300万円』のクイズに挑みます。大きな特徴は出題が小学5年生までの学習内容だということと、現役小学生5人の助力を得ることが可能という2点です。視聴者の中には『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ系列:レギュラー00年〜07年)を思い出した方もおられるでしょう。実は両番組とも海外TV局のフォーマットを購入して制作しているので、どこか似てしまう部分があるのだと思います」

 ちなみに「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」はアメリカのFOX、『ミリオネア』はイギリスのITVがオリジナルの制作元だ。

 そして肝心の視聴率だが、11月15日に放送された2時間SP版「秋の夜長に頭フル回転スペシャル」が13・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した。

 これはビデオリサーチが公式サイトで発表している「週間高世帯視聴率番組10.」の「11月11日(月)〜11月17日(日)」で、「その他の娯楽番組」ジャンルで4位という好位置。ちなみに1位は17日の「世界の果てまでイッテQ!」(日テレ系列:15・2%)、2位は11日の「有吉ゼミ食欲の秋2時間SP」(同:13・7%)だった。

 民放キー局で、バラエティ番組の制作に携わるスタッフは、「翌週の11月22日も10・6%でした」と明かし、「秋の新番組では立派な数字です」と評価する。

「最大の功労者は佐藤隆太さんでしょう。MCといえば芸人か局アナという時代です。『小学5年生』でもメインMCは芸人の劇団ひとりさん(42)で、佐藤さんはサブMCです。しかし昔は森光子さん(1920〜2012)、川崎敬三さん(1933〜2015)、山城新伍さん(1938〜2009)といった俳優出身のメインMC――というより“名司会者”は決して珍しくありませんでした」

 現在も黒柳徹子(86)や関口宏(76)が活躍しているのはご存じの通り。芸人や局アナのようにテキパキと番組を回す能力は劣るかもしれないが、俳優組は存在感で視聴者を魅了することができる。

 実は「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」はレギュラー番組としてスタートする前に、何度か“テスト放送”が行われている。次に内容をご紹介するが、ぜひサブMCに注目していただきたい。


■魅力は「泳がない目線」


 第1回の放送は2011年4月、日曜の午後1時55分からオンエアされた。MCを務めたのは日テレの局アナであるラルフ鈴木(45)。最初は男の1人MCでスタートしたわけだ。

 次の第2回は18年11月。やはり日曜の午後1時15分からスタート。そしてMCは劇団ひとり、さらにサブMCとして局アナの滝菜月(26)が起用された。

 第3回からメインMCは劇団ひとりで“決定”になったようだ。今年5月3日、金曜の午後7時とゴールデンタイムに挑戦した。サブMCは局アナの桝太一(38)。「男2人MC」の成否を実験したのかもしれない。

 第4回は8月8日、木曜の午後7時に放送された。サブMCは局アナの岩本乃蒼(28)。男1人、男2人、男女1人ずつ――と様々な組み合わせを検討した雰囲気が伝わってくるが、前出のスタッフ氏が指摘した通り、基本は「お笑い芸人と局アナ」というMCコンビを想定していたようだ。しかし、現実は違った。

「佐藤さんの抜擢こそ、プロデューサーの慧眼というものです。番組では回答者を助ける“パネラー”として小学生5人が出演していますが、彼らを見る佐藤さんの視線が優しく、それが印象的です。実生活でも3児のお父さんだそうです。あの雰囲気は局アナでは無理ですし、芸人さんでも厳しいでしょう。劇団ひとりさんが進行やツッコミを引き受ける中、佐藤さんは上品なサポート役に徹しています。視聴者も好感を持っているのは間違いないでしょう」(同・スタッフ)

 佐藤隆太は1980年生まれ。日本大学藝術学部の映画学科を卒業し、99年に役者デビューを果たした。出世作は08年のテレビドラマ「ROOKIES」(TBS系列)だろう。主役である新米教師・野球部顧問の川藤幸一を演じてブレイク。現在はNHKの朝ドラ「スカーレット」にも出演している。

「『小学5年生』をじっくり見ると、佐藤さんがゲスト回答者に細かく気を配っているのが分かります。特筆すべきは目線が泳がないことですね。昨今、カンペに頼りすぎて目が泳ぎ、ぎくしゃくしているMCが目立ちます。佐藤さんは視聴者へ――つまりカメラに――しっかり視線を送ってから微笑みます。そのため安定感が生み出され、番組の流れがスムーズになるんです」(同)

 このスタッフ氏は「テレビはやっぱり見た目も大事ですね」と嘆息する。他の「役者兼MC」と比較すると、それがよく分かるという。

「佐藤二朗さん(50)も『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』(フジテレビ系列・土曜・19:00)で素晴らしいMCとして活躍していますが、やはり佐藤さんの方が目立ちます。ちなみに俳優兼MCの世界には坂上忍さん(52)という別格が存在しますが、常に視聴者から毒舌を期待される分、マッチする番組内容は限られてしまう。谷原章介さん(47)は広範な番組に対応できますが、意外に面白みには欠ける。こうして見ていくと実は佐藤隆太さん、MCに並々ならぬ才能を持っていることが分かるんです」

週刊新潮WEB取材班

2019年12月10日 掲載

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