NEWS23「小川彩佳アナ」は心中穏やかでないはず 番組表から彼女の名前が消えた

TBS『NEWS23』のラテ欄から「小川彩佳」の名前が消える 佐々木卓社長の批判が原因か

記事まとめ

  • TBS『NEWS23』ラテ欄は「NEWS23小川彩佳」と書かれていたが今年から小川の名が消えた
  • TBS佐々木卓社長が『23』に不満をぶちまけたことが影響していると他局プロデューサー
  • 「将来、小川アナへ引導を渡すことになるかもしれない、という意味合いも込めて」とも

NEWS23「小川彩佳アナ」は心中穏やかでないはず 番組表から彼女の名前が消えた

 新聞などの番組表のことを「ラテ欄」と呼ぶが、TBSNEWS23」のラテ欄に異変が起きているという。年明けからキャスターを務める小川彩佳の名が消えたというのだ。

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 昨年までの「NEWS23」のラテ欄がどんな感じだったかと言えば、(1)の通り。

 わずか数十字の限られたスペースに、これほど情報を盛り込むのには感心する。ラテ欄の文面は誰が作っているのだろうか。他局プロデューサーが解説する。

「文面の責任は番組プロデューサーです。プロデューサーが書くこともありますが、情報番組やニュースなら、その日の担当ディレクターやデスクが書くことが多いですね。番組の内容をもっともよく分かっているわけですから。ラテ欄はその日に報じるニュースの目玉を紹介するわけです。短い文章で、しかも複数のネタを紹介しなければならないわけですから、頭をかきむしるようにして、文字にするんですよ。それをプロデューサーがチェックして判子を押すわけです」

 ごくごく小さなスペースにもかかわらず、そこに小川彩佳という4文字が入っていたわけだ。

「『報道ステーション』(テレビ朝日)のサブキャスターを7年半も務めた彼女は、美人で聡明だと人気もあった。昨年4月にテレ朝を退社したばかりの彼女を、6月からライバル局の『NEWS23』のメインに起用したわけですから、番組のウリでもあるし、それが宣伝になると思っていたんでしょうね」(同・他局プロデューサー)

 ところが、年が明けてから、小川彩佳の名が外されたのだ。

 担当スタッフは、空いた4文字分にさらに情報を詰め込めるようになったわけだ。そもそも、報道番組のラテ欄にわざわざキャスターの名を入れるのは、TBSだけだという。

「NHKの『ニュースウォッチ9』はもちろん、日テレの『zero』、テレ朝『報道ステーション』、テレ東の『WBS』だって、ラテ欄には番組名のすぐ後から、その日の内容を紹介しています。しかし、TBSだけは、《NEWS23 小川彩佳》と最初の1行を丸々使って、名前を入れてきたわけです。元々の番組が『筑紫哲也NEWS23』だっただけに、キャスターの名を入れるのが好きなのかもしれませんけど」(同・他局プロデューサー)

「NEWS23」は、そもそも朝日新聞のスター記者だった筑紫哲也氏をメインキャスターに、89年10月2日にスタートした「筑紫哲也NEWS23」の後継番組だ。当時のラテ欄には、番組名そのまま「筑紫哲也NEWS23」をそのまま使っていた。昨年までの「NEWS23小川彩佳」と同じスタイルだ。

■キャスター全員が表記されたわけではない


「NEWS23」とラテ欄の変遷を表にすると(3)のようになる。

 筑紫氏ががん治療のために番組を降板すると、08年3月31日からは、サブを務めていた元NHKの膳場貴子アナはそのままに、メインに元共同通信の後藤謙次氏を起用して、番組名は「NEWS23」のみとなった。当時のラテ欄の1行目は「NEWS23」の後ろは空白となっていた。

 膳場アナをメインに据えた、09年3月30日からのラテ欄は《NEWS23膳場貴子》となる。だが、半年が過ぎた10月12日からは膳場アナの名が外され、再び《NEWS23》のみに――。

「元々、テレ朝の『ニュースステーション』に対抗してスタートした番組ですが、筑紫さんが降板してから視聴率は下がった。膳場アナがメインになったときには、30分番組になっていました。ラテ欄も全部で2行なんて時もあって、彼女の名を入れる余裕はなくなりました。結局、10年3月に『NEWS23』は終了し、『NEWS23X(クロス)』と看板を掛け替えて再出発したんです」(同・他局プロデューサー)

 10年3月29日にスタートした「NEWS23X」のメインキャスターは引き続き、膳場アナだった。ラテ欄は《NEWS23クロス》となった。

「放送時間も1時間に戻りましたが、キャスターを変えないのに番組名を変えるなんてね。消えた《膳場貴子》の部分を《クロス》で埋めたようなものだった」(同・他局プロデューサー)

 結局、13年3月に「クロス」は終了し、「NEWS23」が復活。メインは膳場アナのまま、アンカーに元毎日新聞主筆の岸井成格氏を招いて再出発。ラテ欄は番組名のみとなった。

 さらに16年3月に番組を刷新。元朝日新聞の星浩氏をメインに据えると、ラテ欄には《NEWS23 星浩》と刻まれるように。16年7月、元TBSの雨宮塔子アナをメインに、星氏は事実上アンカーに回るが、ラテ欄の表記は変わらなかった。

 そして昨年6月、かつてのライバル番組の後番組である「報道ステーション」(テレ朝)のサブを務めた小川アナが「23」のメインに就任した。以来、ラテ欄には《NEWS23小川彩佳》と表記されていたのだが、今年に入って外されるようになったわけである。


■テコ入れか引導か


「『23』のラテ欄は、常にキャスターの名を出しているわけではなかった。TBSは朝日新聞系とNHKに弱いんでしょうか。星さんなんて、メインに雨宮アナが入ってからもラテ欄には名前が出ていましたからね。一方、毎日新聞出身の岸井さんは、膳場アナが産休の時にもラテ欄に名前が載ることはなかった。そう考えると、メインを務めた雨宮アナは、TBS出身なのに気の毒でしたね。名前も出されなかったばかりか、期中の6月という異例の時期に番組を降ろされた。小川アナなら数字が取れるだろう、という理由で」(同・他局プロデューサー)

 しかし、朝日新聞系であるテレ朝出身の小川アナの名も、今年からなくなったわけだ。

「これまでに、途中でラテ欄から名前が消えたのは、膳場アナのみ。その半年後には番組が終了してリニューアルされています。小川アナの名が外されたのもテコ入れが近いということかもしれませんね」(同・他局プロデューサー)

 他局の報道番組同様、ラテ欄の1行目から番組の内容を入れるようになったわけだ。膳場アナの時とは異なり、ラテ欄のスペースは昨年からと変わらないのに、だ。もはや小川アナの名を戻す気はないとでも言うかのよう。彼女を起用してから、まだ1年も経っていないのに……。

「昨年9月、TBSの佐々木卓社長は定例会見で、『23』への不満をぶちまけました。それが大きく影響しているのでしょう」(同・他局プロデューサー)

 佐々木社長は、リニューアルされた「news23」について、こう語ったと伝えられる。

《ニュース番組がひしめいている中で番組を見てもらう水準というものがある。(他局に)後れをとってしまっているという点から、多くの人にいい番組を見てもらいたい、という思いからしたら、全く不十分です。見ていただく水準として不十分と思っています》

 自局の番組に対して、強烈な批判である。

「小川アナは頑張っていたとは思いますが、視聴率は上がらず、2%台も出ています。下手をすれば、雨宮アナの時よりも悪いわけです。そこへ社長から記者会見で大批判ですからね。スタッフだってめげますし、社長の言葉にも忖度せざるを得ません。テレビ局員も所詮はサラリーマン、保身に走りますよ。ラテ欄から小川アナの名を外したのは、チーフプロデューサーか報道局長の大方針だと思います。遠くない将来、小川アナへ引導を渡すことになるかもしれない、という意味合いも込めて……」(同・他局プロデューサー)

週刊新潮WEB取材班

2020年1月24日 掲載

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