「美しいバカ」という生存戦略 加藤紗里を支える「リッチな殿方」の正体

 スピード離婚発表、整形疑惑検証と来て、今度はシングルマザー宣言。いま日本で注目を集める自称「美しいバカ」加藤紗里は、身をもって自分の生存戦略が正しかったことを知っただろう。バカと言いたがる人々が、自分のYouTubeやSNSに食いついてくれば再生回数も注目度も上がり続ける。彼女にバカと言ってスッキリする人が増えるほど、彼女の懐は潤っていくというwin-winのビジネスのできあがりだ。一周回って、実は賢いのかもしれない。

 さて、母親から「美しいバカであれ、男性に頼らないと何もできないくらいで世間を渡っていけばいい」と教わってきたという加藤。頼った男性に自分の思い通りに動いてもらうには、美貌が何より大事という論理のようだ。賛否両論あるとはいえ、少なくとも彼女が注目を集め続けることに成功している以上、考えを変えさせるのは難しいだろう。自分のお腹にいる子どもが女の子なら、自分と同じように育てたいと加藤は語っている。

 原稿を書くために彼女のYouTubeを見たが、「強い加藤紗里でいたいのでシングルマザーになる」と発言していた。しかし自分の美貌で男性の庇護欲をかきたて、なんでもやってもらうことを是とするならば、シングルマザーを貫く必要もない。離婚直後もリッチな男性と複数交際していると発言していたが、なぜシングルにこだわるのか。ちょうど世間は浜崎あゆみのシングルマザー宣言で沸いていたこともあり、乗っかっただけという気がしなくもない。

 でもこれが彼女の世渡り術なのだろう。ツッコミどころを細く長く用意し続けて、「この女に一言言ってやりたい」と思わせ続けること。妊娠を発表した動画では、彼女よりもおちゃらけたやり取りをするカメラマンに批判が殺到していた。すると今度はカメラマンをかばい、謝罪する動画をアップ。瞬く間にネットニュースになり、また彼女の思惑は大成功だ。ダメ押しのように「シングルマザーとして頑張ります」と再び意気込みを見せている。


■ただのバカではない加藤 彼女を支える「リッチな殿方」の正体


 彼女のYouTubeを見る限り、くだんのカメラマンとのやりとりも台本のうちではないか。妊娠しているかいないのか、やたらともったいぶる加藤に対し、カメラマンが話を引き出そうと明るい口調で盛り上げる。YouTubeだしそういうノリで、という大まかな流れがあったのではないか。視聴者を最後まで引っ張りたい加藤の演出が、ところどころで感じられる。

 産婦人科で妊娠検査をしてくる、と行って戻ってきた加藤に、「どうでしたか」と聞くと「何がですか」とすっとぼける。サングラスをしぶしぶといった形で外す小芝居。妊娠していましたか、とカメラが改めて寄ると、服を直すふりをして胸の谷間が見えるよう座り直したのには笑ってしまった。極めつけは「父親は誰か」と問われると、「(元)旦那ですよね?」と聞くのである。視線を外しながら「旦那です」と諦めたように答える様子は、他の男性の可能性もある、と言外に匂わせるように見えた。そう、最後まで父親が誰なのかはっきり明かさないのだ。これで父親は誰か?という話題で次も引っ張れる。DNA鑑定はしないと言っているが、気が変わって鑑定をするとなったらまた注目が集まるだろう。2つ、3つ先の話題も作っておくとは相当な戦略家である。

 以前には自身の整形疑惑を検証する動画も上げている。妊娠疑惑はそのラストで提示されたが、炎上しそうな話題を小出しにすることで、次回も見たくなるように構成されているのだろう。そう思うと彼女はただの美しいバカではない。むしろ、男に頼らず自力で稼げる実業家といってもいい。

 それでも彼女には、「リッチな殿方」が寄ってくるという。その中に父親候補が含まれる可能性は否定できないだろう。しかし、彼女の生活を本当に支えているのが誰かといえば、我々のような名も無い野次馬ではないか。リッチでもなく、彼女に愛情があるわけでもない。ただ、彼女の言動にケチをつけたい一心でSNSやYouTubeを見にいき、批判コメントを残すことに喜びを感じる人間。その数が多くなればなるほど、また彼女の名前はネットニュースやメディアをにぎわせる。そしてまた加藤は小芝居を打ちながら、我々の前に次の「炎上」をぶら下げ続けるのだ。バカという仮面をまとって。

 彼女がいま安定期かどうかもよくわからない。妊娠が本当ならば、心身ともにストレスのかかる場所は避けたいはずだ。ちなみに元カレ・狩野英孝は神社の息子だった。安産祈願に行く企画とか進めていないといいのだけど。

(冨士海ネコ)

2020年1月24日 掲載

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