芸能界「ベジタリアン」名鑑――ブルゾンちえみも裸足で逃げ出す強者を一挙紹介

芸能界「ベジタリアン」名鑑――ブルゾンちえみも裸足で逃げ出す強者を一挙紹介

藤原史織(ブルゾンちえみ)

■大物の名前がずらり


 ブルゾンちえみは4月から、本名の藤原史織(29)で活動しているが、SNSで「肉を食べない」ことを明かして話題になっている。

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 一般的に「ベジタリアン」と総称されているが、本当に野菜しか食べない人は「ビーガン」と呼ばれることが多いようだ。

 卵や乳製品は口にする人は「ラクト・オボ・ベジタリアン」といい、日本語では「卵乳菜食」と訳されている。

 このように「菜食主義者」と言っても様々なのだ。ちなみに藤原は「肉を食べない」と書いており、5月6日にはイカの寿司に夢中になった経緯を振り返っている。

 肉は口にしないが、魚類は食べるという生活を続けているのだとすれば、こちらは「ペスカタリアニズム」に分類される。

 見解は様々だが、ペスカタリアニズムは菜食主義の範疇に入れないのが一般的なようだ。つまり藤原はベジタリアンではないことになる。

 彼女が肉を絶ったきっかけとして、水川あさみ(36)の影響を挙げる真偽不明の情報がネット上では飛び交っている。

 芸能界で菜食主義者が少数派なら“デマ”で片付けられるが、調べてみると、かなりの数にのぼっている。しかも筋金入りのビーガンであることを公言している芸能人も少なくない。

 ネット上に流布している怪しげな情報ではなく、しっかりと出典のあるケースをご紹介しよう。

 雑誌専門の図書館「大宅壮一文庫」のデータベースを使い、ベジタリアンとして紹介された芸能人の記事を検索した。

 トップバッターは女優の松田美由紀(56)だ。「女性セブン」(小学館・2016年3月24日号)の書評ページで菜食主義者であることを明かしている。

 きっかけは『フィット・フォー・ライフ――健康長寿には「不滅の原則」があった!』(ハーヴィー・ダイアモンド、マリリン・ダイアモンド著/松田麻美子訳/グスコー出版)を読んだことだと彼女は振り返る。

《ぶ厚い本ですが、内容はシンプルです。ざっくり言うと、朝食はフルーツだけ。昼はサラダ。夜は温野菜の取り合わせとサラダです。夕食に肉や魚を食べてもかまわないとありますが、私の場合、ひとつ許すとズルズルいっちゃいそうなので、結果としてビーガン(完全なベジタリアン)になりました》

 光文社のネットメディア「Smart FLASH」は2019年6月、「サンプラザ中野くん、卵・肉・魚を一切食べないヴィーガン生活」の記事を公開した。

 フジテレビ系列の「ノンストップ!」(月〜金・9:50)でビーガンであることを明かしたという内容だ。

 サンプラザ中野くん(59)は05年から8年にわたり、月刊「宝島」(宝島社:休刊)に「サンプラザ中野式“長生き”健康術 125才まで楽しく生きよう」を連載していた。


■「ビーガンは健康に悪い」説の真偽


 06年6月号に掲載された第8回では、ビーガンを目指す苦労を語っている。

《ベジタリアンにもランクがある。俺が目指しているのは「ビーガン」。これはベジタリアンの最高峰。動物性食品を一切摂取しない人のことだ。もちろん魚も貝も卵もミルクも摂らない。
 難しいのは「出汁(だし)」だ。カツオ出汁やら鶏ガラスープやら。目に見えないので外出先では排除しにくい。日本でビーガンを達成するのは大変困難だ。自然食系のレストランでもなかなかベジタリアンメニューがない。だから「目指している」段階なのである》

 市川海老蔵(42)と言えば、昔は「西麻布でテキーラを鯨飲」というイメージがあったが、最近はベジタリアンとしての知名度も増しているようだ。

 健康雑誌「Tarzan」(マガジンハウス)の09年1月14日・28日号に掲載されたインタビュー記事から一部をご覧いただこう。

《ヨーガと同時に始めたのが玄米菜食。肉、魚、さらには好きだった酒、タバコも一切断った。
「大好きだった、肉、魚、酒をやめてみている。きれいごとで言うなら、父、團十郎の病気に対する願掛けで始めたのがひとつ。あとは自分の健康のため。で、始めたんですが、野菜たちは胃腸に負担をかけないようでカラダがラクだし、体調も最高なんです。嘘だと思ったらやってみてくださいよ。これから流行ると思うけどなぁ、ベジタリアンって》

 玉置浩二(61)はインタビュー記事で、動物実験の実態を知ったことと、妻である青田典子(52)の影響でベジタリアンになったと説明している。

 ファッション誌「marie claire」(註:現在は「marie claire style」として中央公論新社が読売新聞の購読特典として刊行)の07年11月号から一部をご紹介しよう。

《車はハイブリッドに変える予定。洗剤や石鹸も素材にこだわる。また最近は、ベジタリアンに。アース・デーの催事で、動物実験について知ったのがきっかけだという。
「写真でその実態を見て、あまりの残酷さにショックを受けた。何ができるのかと考えていたとき、うちの奥さんがベジタリアンになると決めて。“あなたは外で仕事をするんだから、無理しないほうがいいよ”と言われたんですが、まず始めてみようと。そもそも、自然への関心が高まったのも彼女の影響なんですよ」》

 トリを務めてもらうのは、歌手のイルカ(69)だ。何しろ70年代、20代の頃からベジタリアンだったというのだ。「美ST」(光文社)17年1月号に掲載されたインタビュー記事の一部をご覧いただこう。

《「ベジタリアンなのにぷくぷくしているね」とよく言われますが、生でも火を通したものでも、野菜や豆類はなるたけたくさん、しっかり食べているからかな。歌う人間は食べないと声が出ないんです。中途半端なダイエットは絶対にしないですね》

《21歳で結婚して台所を預かるようになったとき、私が“総監督”になったので、健康管理とポリシーに合った野菜中心の食生活をするようになりました。でも’72年当時は無農薬野菜も苦労して手に入れてましたね》

《可哀そうだったのは夫。そういうことでもめるご夫婦も知っていたし、10代の頃は焼き鳥もとんかつも一緒に食べていたんです。夫には別にお肉を焼いていましたけど、私がお肉を食べないと言うと寂しかったと思います。でも「同じ釜の飯を食う」って言ってね、夫は白米、私は玄米ということに違和感があって、玄米を食べようと言っても夫は「嫌だ嫌だ」と言って平行線が長く続きましたが、最終的には玄米を食べるようになりました》

《今では肉、魚、乳製品、卵を一切食べない、いわゆるビーガンです。人間、体調が悪い時はたいてい食べすぎているとき》

《お酒も20代の頃は1升飲んでいたんですよ。今でも相当呑めるけど、ずいぶん前にやめて、もう全然いらなくなりました。コンサートの打ち上げのときはお湯を飲んでいますが、いちばんハイになります》

 女優の中谷美紀(44)は15年11月、「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系列・火曜・21 : 00)に出演した際、6年間、肉を食べなかったことを告白。「ベジタリアン生活で体力が尽き果ててしまった」と振り返って話題となった。

 堀江貴文氏(47)も18年にツイッターで「ヴィーガンとかまじ健康に悪いと思うよ」と投稿して賛否両論の議論を引き起こした。

 だが、医師や栄養士など専門家の一致した見解として、ビーガンでも健康を維持することは充分に可能だという。だが、合う、合わないの個人差があるほか、やはり栄養素に関する知識は不可欠なようだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月18日 掲載

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