「藤井聡太棋聖」を虎視眈々と狙う芸能事務所 興味ゼロの18歳を口説く“秘策”とは?

■3年前も争奪戦


 大手芸能事務所が、藤井聡太棋聖(18)の争奪戦を開始――この一文に、「またか」と思った方もおられるだろう。2017年にも同じ報道があったからだ。

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 その中の1つである、スポーツ報知が17年6月28日に報じた「藤井聡太四段にCM出演依頼が殺到 芸能界も争奪戦 歴代新29連勝で」の記事をご紹介しよう(註:全角数字を半角数字にするなど、デイリー新潮の表記法に合わせた。以下同)。

《公式戦29連勝の歴代新記録を樹立した将棋の史上最年少棋士・中学3年生の藤井聡太四段(14)へのCM出演オファーが日本将棋連盟に殺到していることが27日、分かった。対局中の食事やおやつなどが注目されていることを受け、食品業界などが熱視線を送っている。また、大手の「オスカープロモーション」など複数の芸能事務所も関心を示すなど、藤井四段の人気は各方面に広がっている》

《芸能事務所関係者からもラブコールが届いている。米倉涼子(41)、上戸彩(31)ら女優だけでなく、元サッカー日本代表の釜本邦茂さん(73)らアスリートも所属する「オスカープロモーション」は「面白い人材。興味深いです」。そのほか数社も匿名ながら交渉の準備を認めた。将棋界では、主演映画が昨年公開された香川愛生女流三段(24)、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演中の竹俣紅女流初段(19)ら女流棋士が芸能事務所に所属して活動を行っているが、男性棋士は極めて珍しい。東阪名に事務所を持つ中堅事務所は「単発のテレビ出演やイベントを入れていけば、商品価値は十分と言っています」とする》

■芸能事務所に追い風!?


 この頃の事情に詳しい民放キー局の関係者が振り返る。

「あれから3年が経ちましたが、藤井さんが芸能事務所に所属したという話は聞いていません。当時は、前途有望な“天才棋士”を、それも中学生の少年を芸能人扱いするとは何事か、と批判的な声も出ていました。それでも芸能事務所は諦めていないと思います。また、3年前とは状況も違ってきています」

 事務所サイドから見ると、追い風の気配があるというのだ。1点目は藤井棋聖が今後、多忙になること、2点目は、芸能事務所が文化人のマネジメントにも力を入れていることだという。

「まず藤井さんは来春、高校を卒業します。学業との両立を気にする必要がありませんから、今以上に様々なオファーが殺到すると考えられます。これからは更に複数のタイトルを保持されるでしょう。今以上に新聞や雑誌のインタビュー、テレビ局の番組やCMなどの依頼が殺到するに違いありません。藤井さんご本人はもちろん、たとえご家族が応対にあたられたとしても、大変なご負担になるでしょう。そういう時、『窓口になってくれる会社があると助かる』と思うはあります。それこそ芸能事務所のバックアップがあれば、将棋に専念することができるのです」(同・民放キー局関係者)

 2点目だが、こちらは表でご覧になってもらったほうが手っ取り早いだろう。芸能事務所といえば、歌手か俳優が所属する会社というイメージは過去のものになってしまったことがよく分かる。

■本命説が囁かれる大手事務所とは?


 多彩な顔ぶれに驚かれた方もおられるのではないだろうか。女医はおなじみだとしても、人気漫画家に大学教授、そしてクイズ王……。

 将棋で言えば、加藤一二三九段(80)がワタナベエンターテイメントに所属したことは、芸能ニュースとしても大きく報道された。これほどのビッグネームが事務所に籍を置いたことに、「時代が変わった」と感じられた向きもあるだろう。

 では残りの半分、次の表もご覧いただこう。

 結局、表でご紹介した13人のうち、4人は将棋の世界に身を置いた人々である。藤井棋聖が芸能事務所に所属しても、何の違和感もない。

「本命はワタナベエンターテイメントでしょう。林修さん(54)や、岡田晴恵教授といった“旬な文化人”を次々と獲得してきました。加藤一二三さんはバラエティ番組の常連ですし、竹俣紅さん(22)も“藤井フィーバー”の恩恵を被って、ワイドショーで見る機会が増えたと思います。ちなみに竹俣さんは早稲田大学に進み、フジテレビのアナウンサー職に内定したと報じられました」(同・民放キー局関係者)


■芸能事務所が繰り出すウルトラC


 他にホリプロや吉本興業も文化人枠に力を入れている。3年前の記事で社名が出たオスカープロモーションも諦めているとは考えにくい。

「ただし、藤井さんが将棋と関係のないメディアと距離を置こうとしておられるのは明らかです。仮に芸能事務所に所属されたとしても、最初のうちは将棋に理解の深い会社などのCMに出演するくらいではないでしょうか。そうして徐々に“アレルギー”を減らしてもらって、慎重にテレビ出演を相談、実現していくという手はずになるでしょうか。もちろんバラエティ番組はなかなか難しい。『徹子の部屋』(テレビ朝日系列・月〜金・13:00)、『しゃべくり007』(日本テレビ系列・月・22:00)、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系列・金・20:57)という、人物像を掘り下げるトーク番組が最有力候補になると思います」(同)

 そうはいっても、藤井棋聖が“難攻不落の穴熊”であることには変わりない。

「普通に考えれば、あの藤井さんが嬉々として芸能事務所に所属するとは思えません。実際、この3年間で事務所が挨拶に行っていないはずがありません。とはいえ、それで簡単に引き下がる芸能事務所ではありません。奇跡のウルトラC、大逆転の勝負手を画策していると思います。それは藤井さんの師匠である杉本昌隆八段(51)を獲得することです」(同)

 弟子に負けず劣らず、杉本八段も多忙であるのは明らかだ。藤井棋聖の快進撃が続けば続くほど、取材の依頼が殺到する。

「藤井フィーバーはまだまだ続きます。今は処理できる仕事量でも、今後は青天井に膨れあがっていくでしょう。芸能事務所に所属すればマネージャーが付いてスケジュール管理をしてくれますし、テレビ局などとギャラの交渉もしてくれます。率直に言って、相当なメリットがあるのです」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年7月27日 掲載

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