売れっ子次々独立で大ピンチのオスカー 「5人の若手女優」が救世主になる可能性

オスカープロモーションで女優の退社相次ぐ 小芝風花ら今後期待できる女優を紹介

記事まとめ

  • 米倉涼子を筆頭に人気女優やタレントが次々退社しオスカープロモーションが揺れている
  • “オスカーは終わった”と評した記事もあったが、実際にはそうはならないという
  • 小芝風花、井本彩花、井頭愛海、宮本茉由、本田望結・紗来姉妹が期待されているという

売れっ子次々独立で大ピンチのオスカー 「5人の若手女優」が救世主になる可能性

 一流女優やモデルなどを多数抱える大手芸能プロダクションのオスカープロモーションが揺れている。今年に入ってから、米倉涼子を筆頭に、剛力彩芽や岡田結実、堀田茜らの人気女優やタレントが次々に事務所を退社する事態に見舞われているからだ。

“オスカーは終わった”と評した記事もあったが、本当にそうだろうか。

 答えはノーである。今後期待できる女優たちはまだまだいる。そこで今回はその中から特に注目したいオスカーの所属女優5人をご紹介しよう。

 まず1人目は小芝風花(23)である。小芝といえば、今年に入ってから『美食探偵明智五郎』(日本テレビ系)と『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)に立て続けに出演したことで一躍注目を浴びることになった。特に後者では主人公・目黒澪を熱演し、民放連ドラ初主演を果たしたワケだ。

 いわば事務所的には期待の“一番星”といったところだが、そもそも15年下半期のNHK朝ドラの『あさが来た』で波瑠演じる主人公・白岡あさの長女・千代役で毋に反抗的な態度をとり続ける娘を好演したことで、当時、大きな注目を浴びたことを思い出す人も多いのでは。この『あさが来た』以降、NHKでのドラマ出演を増やしていき(実はNHKでは教養番組やドキュメンタリー、特番のバラエティなどでも多く起用されている)、着実に成長を重ねていった。そんな彼女がついにブレイクのときを迎えているのだ。

 それも、コメディエンヌとしての素質が一気に爆発したと言われている。そのイメージを見る者に強く印象づけた作品が19年1月クールで放送され、自身も連ドラ初主演作となった『トクサツガガガ』(NHK総合)である。

 特撮好きなオタク女子の複雑かつデリケートな葛藤を描いた作品で、小芝が演じたのは特撮をこよなく愛する“隠れオタク女子”のヒロイン・仲村叶だ。妄想力に溢れた隠れ特撮オタクの悲哀を好演していたのだが、見た目は清楚な叶=小芝が特撮ヒーローに悶絶したり、ノリツッコミする姿に思わず微笑んでしまったというドラマファンが少なくなかった。

 前述した『美食探偵明智五郎』では中村倫也演じる主人公の探偵・明智五郎に助手扱いされ、振り回される小林苺を熱演していたのも記憶に新しいところだ。

 そして、満を持して民放連ドラ初主演作となった『妖怪シェアハウス』である。本作ではダメな彼氏にだまされ、借金取りに追われることになった主人公・目黒澪が結果的にシェアハウスにたどり着き、そこに住み着くおせっかいな妖怪たちに助けられながら、問題を解決し、成長していく姿が描かれている。初回からコミカルなダンスを披露したかと思えば、怨霊化したり、果ては白眼になって気絶したり……と、とにかくコメディエンヌとしての本領を発揮しまくっている。

 コメディエンヌとしての評価が高い=表情が豊かということでもある。表情が豊かということは表現力もやはり抜群ということで、コメディドラマ以外の作品オファーも殺到する可能性が高いのだ。しばらくはコメディドラマが続くかもしれないが、若き演技派女優はこれから先も我々を楽しませてくれそうだ。

■“将来を担う”人材


 2・3人目はオスカーの“将来を担う”人材を挙げてみよう。

 まずは、先日終了した深夜バラエティ『オスカル!はなきんリサーチ』(テレビ朝日系)で小芝と共演していた井本彩花(16)だ。なんと彼女は、17年の8月に開催された『第15回全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリに輝いているのである。日焼け止めを塗らなければ外出禁止、太らないためにお菓子禁止など、母親が決めた“美の4カ条”を守ってグランプリを受賞したという彼女の魅力は“日本美人”然とした透明感高いルックスだろう。しかもまだ16歳という若さでその雰囲気を漂わせていることに驚かされる。また、小学1年生のときからクラシックバレエを習っていることもあって、何より姿勢――特に立ち姿が――美しいのだ。

 女優デビュー作は、当時事務所の大先輩で視聴率女優の米倉涼子が主演したあの大ヒットドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子』の第5シリーズ第9話であった。これは17年12月放送なので、美少女コンテストでのグランプリ獲得からわずか4カ月後のことだった。このとき彼女が演じたのは米倉演じる大門の患者となる九重遥役である。プリマを夢見る13歳のバレエ少女で、彼女自身の特技であるバレエを活かしたキャラクター設定だった。それだけに長い手足をしなやかに“魅せた”バレエの披露シーンは必見の出来映えだった。

 だが、何よりも印象的だったのは、ずっと続けてきたバレエが病気でできなくなる、そしてそんな思いから涙を流す……という場面だった。実際のシーンでは、涙は流れていなかったものの、演じた瞬間、その悔しい感情を彼女自身が本当に抱えていたと思わせるほどであった。また今年1月クールに放送された『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系)では個性派の女子高生たちが揃うなかで、ホラーやオカルトを好む内気で人見知りな“マジョ”こと久条翡翠役を好演している。この作品では役作りのため、印象的な黒髪ロングヘアーを“過去最短”まで切ったヘアースタイルで挑むなど、大胆かつ度胸の良さもみせつけてくれた。

 今年3月にはこれまでの全キャストを一新して話題を集めた『ラーメン大好き小泉さん二代目!』(フジテレビ系)では桜田ひより演じる主人公の小泉さんのクラスメイトでクラス委員長にして成績上位の才女・高橋潤役をクールに演じている。真面目で誰に対しても厳しく接するキャラで、特に外ハネしたセミロングヘアーに眼鏡をかけた姿がインパクト大だった。

 そして、ついにNHK大河ドラマにも出演することが決まった。現在放送中の『麒麟がくる』(NHK総合・毎週日曜20:00〜20:45ほか)でなんと織田信長の妹・お市の方を演じることになったのだ。この機会に井本彩花という女優の名をぜひとも覚えておいてもらいたい。

 3人目は、これも現在19歳という若手である。12年の第13回全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞した井頭愛海だ。その翌年の13年には映画『おしん』でスクリーンデビューを飾っているが、一般的には16年度下半期のNHK朝ドラの『べっぴんさん』に出演していた女の子といえば、お分かりになる人も多いのではないか。演じたのは芳根京子演じる主人公・坂東すみれの長女・さくら役である。アパレルメーカーの創業者のひとりで、戦後は子供服作りに邁進する毋・すみれのあとを追うように服飾デザイナーの道を志す娘役を好演してくれた。特に印象的だったのが、反抗期を迎えたころの演技だ。ことあるごとに毋にたてつく姿を絶妙な“生意気さ加減”で体現し、観るものを大いに心配させたのである。

 その後も数々の連ドラやSPドラマに出演を果たすが、なかでも印象的だったのが、『さくらの親子丼2』(フジテレビ系)と『少年寅次郎』(NHK総合)の2作品だ。前者では記憶と言葉を失い、本名も分からない妊娠8カ月の少女・古井戸貞子(のちに竹園あゆみが本名だと判明する)役を、後者では主人公の寅次郎が淡い恋心を抱くマドンナの坪内夏子役を好演してくれた。

 特に『少年寅次郎』はあの国民的映画『男はつらいよ』シリーズの主人公・車寅次郎の少年期が描かれており、そこでバイオリンをたしなむほどのお嬢さま役として登場したのだが、『べっぴんさん』での役柄同様に持ち前の少し古風な顔立ちが、昭和の戦前戦後を舞台にした作品にピッタリとハマっていたのである。まさに裏表のない美少女そのものに見事になりきっていた。ただ、こう書くと“和風な美少女”役や“お嬢さま”役がやはり一番似合うと思ってしまうが、実は今ドキの女子高生役も好演したことがある。先の井本彩花と共演した『ラーメン大好き小泉さん二代目!』がそれだ。

 彼女はこのドラマで小泉さんをこよなく愛し追い求めるクラスメイト・大澤悠を演じた。ショートカットが魅力的なボーイッシュな美少女で明るく活発な性格で友達も多い。なのに小泉さんからはまったく相手にされず、スルーされまくり……というコミカルな役柄である。しかもこのドラマは原作の漫画があるのだが、その原作以上にコメディタッチのキャラクターになっていた。彼女がここまでガンガンにコメディをやるのは初めてに近かったのにも関わらず、いい感じにハマった。

 さらに井頭は今年10月公開の『鬼ガール!!』で、ついに待望の映画主演を果たすことに。鬼と人間とのハーフ・鬼瓦ももかを演じ、ブレイクの足掛かりを狙っている。

■小悪魔的なキャラがとにかく絶妙


 4人目は、主演女優というよりは名脇役になれる可能性のある人材を選んでみた。宮本茉由(25)である。15年から芸能活動を開始し、現在も雑誌『CanCam』の専属モデルとして活躍中だ。と、こう書いてもピンとこない人もいるだろう。ならば、チョウヤ梅酒『TheCHOYA』の新イメージキャラクターに起用され、現在オンエア中のCMで夕暮れの窓辺で静かに梅酒を味わっているクールビュティーな女性といえば、お分かりになるだろうか。CMでは織田裕二とも共演している。昨年6月から流れているイーデザイン損害保険のCMで、ドライバーが抱く疑問の解決策を披露するクルー役を知的に演じているのが彼女なのだ。

 ドラマでは、18年10月クールの作品で当時、事務所の先輩女優だった米倉涼子が主演を務めた『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(テレビ朝日系)で女優デビューを果たしている。米倉演じる小鳥遊のライバル法律事務所の所長秘書・中沢淳美役だったが、小日向文世演じる所長の天馬壮一郎から、彼が気に入らないことがあるたびに飲んでいたワインを体に浴びせられるなどのパワハラを受けていた可哀想な役で、とにかくインパクト大であった。

 その後、今年に入ってからはまず1月クールの『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系)に、三浦友和演じる脳神経外科部長・今出川孝雄の美人秘書・玉井静香役で出演し、敏腕秘書だが実はもうひとつの顔を持つ……という意外な役柄で爪痕を残している。さらに7月末から放送の『竜の道二つの顔の復讐者』(フジテレビ系)と8月頭から放送の『妖怪シェアハウス』と2本のドラマを掛け持つ形で出演した。特に後者では小芝演じる主人公の澪が務める雑誌編集プロダクションの先輩若手編集者・柳沙羅役を演じ、小悪魔的なキャラがとにかく印象的だった。

 彼女の魅力は、とにかく凛とした佇まいの中に自然体の柔らかさが同居している点だろう。そして時に“艶っぽさ”を醸し出す“オトナのオンナ”と化すのである。だからこそ、秘書役やホステス役を任せれば、まずハズすことはない。今はこれらの役柄で自分のポジションを確立しつつ、次の展開を模索しておけば、ドラマや映画に欠かせない名脇役になれるのではないだろうか。

 最後の5人目は、姉妹を選んでみた。本田望結(16)・紗来(13)の二人である。姉の望結はなんといっても子役時代に出演した『家政婦のミタ』(日本テレビ系)での末妹役がいまでも印象に残っている。フィギュアスケートの選手としても活動しているため、なかなか女優業に力を入れられない状況ではある。それは妹の紗来も同様で、要は二人とも女優というよりはタレントとしての活躍が目立っていて、情報番組やバラエティへの出演のほうが圧倒的に多い。

 それでもこの二人を選んだのには理由がある。もちろんこれからの期待値もあるのだが、二人の姉でフィギュアスケート選手の真凛(19)の存在が気になるのだ。実は彼女は一時期、二人の妹と一緒にオスカーに所属していたことがあるのである。現在は競技に専念しているが、フィギュアで磨いた表現力は高く評価されており、現役引退後にはぜひ女優転向を……と期待してしまうのだ。

 将来は姉妹3人での共演をという、ワケである。今のところは絵に描いた餅そのものではあるけれども。

 以上、この5人にこれからぜひ注目してほしい。

上杉純也

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月6日 掲載

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