カリスマギャンブルYouTuberは「多重債務者だった」 知人が語るセレブ生活の「虚像」

カリスマギャンブルYouTuber"世界のヨコサワ"は「多重債務者」 詐欺疑惑で釈明も

記事まとめ

  • 「世界のヨコサワ」こと横澤真人氏は、YouTubeだけで月収200〜300万円とみられる
  • 横澤氏はポーカープロとして、7年間で約8800万円もの賞金を獲得してきたとされている
  • 一方で、スキャンダルを暴露することで有名なTwitterで多重債務や詐欺疑惑の告発も

カリスマギャンブルYouTuberは「多重債務者だった」 知人が語るセレブ生活の「虚像」

 ヒカキン、東海オンエア、フィッシャーズ……。芸能界とは無縁の“タダの人”が「著名人」へと転身を遂げるYouTuberとは、まさに成り上がりの世界である。そんな夢を実現した一人が「世界のヨコサワ」なる人物だ。彼は3年前から「ギャンブルで生計を立てるプロポーカープレイヤー」と名乗り、破天荒なギャンブルと優雅なセレブ暮らしを紹介して人気を得てきた。だが新年早々、SNS上の告発で、それが“虚像”だと暴露されてしまったのだ。

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■1000万円超の賞金を次々獲得する“カリスマギャンブラー”


 世界のカジノを旅して周り、人気カジノゲーム「テキサスホールデムポーカー」で生計を立てる。移動はビジネスクラスで宿泊ホテルは五つ星。まさにハリウッド映画のような世界である。

 そんなギャンブラーたちの見果てぬ夢の暮らしを、惜しげも無く披露しているYouTubeチャンネルが「世界のヨコサワ」だ。演者は「世界のヨコサワ」こと横澤真人氏(28)。

「2017年8月に開設されると、ギャンブル愛好家を中心にじわじわ話題となり、今やチャンネル登録者数は約55万人。一番人気の動画の再生回数は約390万回で、月収にして、200〜300万円は得ていると思われます」(YouTubeに詳しい関係者)

 だが、そんな収入は“カリスマギャンブラー”にとっては“はした金”なのかもしれない。事実、彼はその数倍もの大金を躊躇なく賭け続ける様子をチャンネルで紹介してきた。

「韓国のソウルや米国のラスベガスのカジノなどで開催される、参加費が数十万円から数百万円もするポーカー大会に毎月のように挑戦。次々と好成績を収めて、1000万円以上の高額賞金を獲得し続けてきました。最高の獲得賞金は、2020年1月にオーストラリアで開かれた参加費約200万円の大会。彼は4位に入賞し、約1700万円を獲得しました。一方、動画では“不ヅキ”が続いて、負け込む様子も紹介されており、ひどい時は一遠征で数百万円近くも負けています」(同)

■スイートルームに三つ星レストラン。贅を尽くしたセレブ暮らしを披露


 常人なら悲嘆に暮れ、首を括りたくもなる“バッドビート”だ。だが、彼はどんなに負けようとも涼しい顔で視聴者に「レッツ、ギャンブル!」と呼びかけ続けるのである。

「彼はずっと『ポーカーの収支はプラス。ポーカーを仕事として生計を立てている』と豪語してきました。海外遠征の際は高級ホテルのスイートルームに宿泊し、三つ星レストランで祝杯をあげる様子もアップ。日本でも、スポーツジムが併設されたコンシェルジュ付きの高級マンションを住まいとし、セレブ生活を満喫する様子を披露してきました」

 そんな豪快な生き様が視聴者たちを魅了し、熱狂的な支持を集めてきたのである。だが、現実社会で堅実に暮らす人ならば、誰しもこんな疑問を抱くに違いない。

 世の中、そんなに甘くないのではないか――。実際、あるギャンブラーは疑念を持って、彼の動画を見続けてきたという。

「彼はポーカープロとして活動した7年間で、約8800万円もの賞金を獲得してきました。これは公開されているデータに基づいた数字なので事実です。ただ、実はこのデータには敗退した際にかかった参加費は入っていないのです。だから、本当のところの収支は闇の中。また彼は、ポーカー大会以外でも、ブラックジャックやバカラなどの運が左右するゲームも好んでプレイする。その種のゲームに“腕”は通用しません。本当にそんな危うい博打を続けて、収支が黒字になることなどあるのかと思っていました」

 ギャンブラーは、勝てば勇んで吹聴するが、負けた時はひた隠す。同じ習性を持つ者だからこそ嗅ぎ取った横澤氏から漂う怪しさ。果たして、彼の“直感”は正しかった。

■突然、Twitter上で暴露された多重債務


 年明け早々の1月6日。著名人などのスキャンダルを暴露することで有名なTwitterの人気アカウントが、「『世界のヨコサワ』は実は多重債務者」という告発を突如始めたのだ。借金の額は明示されなかったものの、「月利30%という高金利の借金も負っている」、「債権者へ返済するよう約束したはずなのに返さない」、「風俗で遊ぶカネがあるなら返済すべき」などと連投。キャンペーンのように横澤氏へのバッシングを開始した。アカウントは、同時に、横澤氏が事業実態のない投資詐欺ビジネスに関与していた疑惑も指摘した。

 すると、横澤氏は投稿が始まった翌日に、謝罪動画をアップするという迅速な対応を見せた。1月7日にアップされた約11分間の動画には、神妙な表情で疑惑を釈明する、いつもと違った彼の姿があった。

「私自身が今、高金利の多重債務に陥っているというのは事実です。この借金は私が前職の事業を破綻させてしまった時に負ってしまった借金で、借金の借り換えを行なっているうちに、高利子で雪だるま式に負債が膨らんでいってしまい、ポーカープレイヤーとして活動している現在も毎月返済を続けています」

 このように多重債務については事実と認めた横澤氏だったが、借金の原因は「前職の事業」で「ギャンブル」ではないと、“プライド”を見せた。一方、詐欺疑惑については、

「私が詐欺に関わっていたという事実は一切ありません。該当ツイートにあったウェブサービスの開発に携わっていたというのは事実です。このサービスの開発にあたって弁護士さんなどに依頼をし、十分なリーガルチェックを得ていましたが、第三者から見た時に、このサービスが誤解を招くようなサービスであると私自身が感じたため、このサービスの終了を決意し、現在は完全に終了しております。また、このサービスの利用者に対する返金はすべて応じています」

 このように、認めているのか否定しているのかよくわからない説明を長々と述べ、騒動を詫びたのである。

 実はこの騒ぎが始まる直前の昨年末まで、横澤氏はコロナ禍の最中、ラスベガスへのギャンブル旅行を敢行していたという。

「ベガス滞在中の彼は絶好調で、1000万円近く勝っていたようです。いつものように陽気に現地から動画を配信していたんですが、帰国して一週間足らずで、窮地に陥ってしまいました」(前出・YouTube関係者)


■「Web広告の会社を経営」の真偽


 謝罪動画を見たあるギャンブル仲間はこう振り返る。

「とうとうこの日が来てしまったのか、という気持ちですね。彼の人生には常に借金がつきまとっていました。彼は21歳の時にWPTというポーカー世界大会に初出場して、いきなり優勝。賞金1000万円を獲得して一躍注目を浴びました。ただ、その頃から『賞金はすべて借金返済に充てた』と話していたんです」

 ちなみに、彼はこの快挙の直後、あるネットメディアのインタビューを受けてこう答えている。

〈18歳のときに大学を中退。FXトレードのノウハウを基に立ち上げたWeb広告の会社を経営していましたが、あり余るポーカーへの情熱を抑えきれずに、ビジネスパートナーや共同経営者に『海外のカジノでポーカープレイヤーとして生活していきたい』と打ち明けました〉

 10代にして起業家として成功を収めていたとの口ぶりだが、これが今回の多重債務の発端となった「前職の事業」を指すのだろうか。だが、彼はこの「キャリア」をあちこちで吹聴してきたものの社名を明かしたことはない。ギャンブル仲間が続ける。

「実際は、ベンチャー企業のようなちゃんとしたものではなく、ちんけなビジネスだったと思いますよ。あの頃、彼はタレントのコンサートチケットを転売するようなビジネスにも関与していました。彼が口にする儲け話は、いつも怪しいものばかりなんです。その傍ら、マカオやフィリピンの賭場を渡り歩く生活を続けてきた。ただ、その時も師匠のような旅打ちギャンブラーに数百万円単位でカネを借りていました」


■アクセル全開の「倍プッシュ」で破産を繰り返す


 別のギャンブル仲間はこう評す。

「ポーカーが上手いか下手かと問われれば、上手いですよ。実力がなければハイレートのポーカー大会で複数回入賞することはできません。ただ、彼のギャンブルは上手いというより凄まじいのです。普通の人は全財産の半分を突っ込むような場面では躊躇しますよね。でも、彼はそこでアクセル全開で賭け続けるんです」

 倍プッシュに倍プッシュを繰り返すというのだ。

「噴けば大金が転がり込んでくる。確か、2、3年前、彼は仮想通貨でも数千万円単位で勝っていたと思いますよ。だからこそ、あの動画に出てくるようなセレブ暮らしは一時的には実現するのです。でも、彼は勝ち続けても満足しない。狂気としか思えない『オールイン』を繰り返し、見果てぬ夢を追い続ける。当然、一回ツキに見放されたら『ジ・エンド』です。彼はこの数年で何回も破産を繰り返しているはず。4年くらい前に、韓国の『ウォーカーヒルカジノ』で一文無しになって、仲間に無心している姿を見たことがあります」(同)

 だが、彼はいくら地に堕ちても、不死鳥のように復活を遂げるというのだ。

「どこからかギャンブル資金を調達してくるんですよ。そして、また狂気のギャンブルを繰り返し、上り詰めていく」(同)

 にわかに信じがたいのは、なぜこのような20代の向こう見ずなギャンブラーに大事なカネを預ける者が現れるかという点である。

「それこそ、彼が今、YouTuberとして成功している所以なのでしょう。実際、彼は20代の青年とは思えぬほど、世界中を旅して、普通の人には見られない世界を見てきた。若造のくせに、セレブしか通えないような高級レストランをいくつも知っている。それを生意気と思う人もいるかもしれませんが、面白いとかわいがる社長さんもいる。“男芸者”としてカネを引っ張れる力を持っているのです」(同)

 畢竟、そんな綱渡りな人生は、いつかは破綻するのが世の常だ。この騒動が起きる直前の昨年末には、彼が「億単位の借金を抱え、厳しい追い込みをかけられている」という噂がギャンブル仲間の間で飛び交っていたという。

「彼は周囲に『誰がそんなデタラメ吹聴しているんですか』ってうそぶいていましたがね。貸主は、カネを返さないのにYouTubeであんな優雅なセレブ生活を流され続けて、頭に来てたんでしょう。ただ、彼はこんなところで消えるタマじゃないとは思いますよ。必ず復活します。現に今、彼には熱狂的なファンがついているし、そこから金主を見つけたりして、コロナが収束したら、またベガスあたりでポーカーしているでしょうね」(同)

 確かにこのようなスキャンダルが暴かれた直後も、横澤氏のTwitterには、「これからも面白い動画をお願いします」「再開を心待ちにしています」など擁護する声で溢れかえっている。12月に、チャンネルを通してオリジナルのパーカーやポーカーグッズの販売したところ、瞬く間に完売したという。


■横澤氏に取材を申し込んだが、回答はなかった


 果たして、彼は今この危機をどう乗り越えようとしているのだろうか。「デイリー新潮」は、横澤氏にメールで取材を申し込んだが、期限までに回答はなかった。

 旧来メディアが二の足を踏むような奔放な表現で、若者たちを魅了し支持を獲得してきたYouTube。これまでいくつも炎上騒ぎの舞台となってきたが、今回新たに起きた横澤氏の騒動をどう見るべきか。

 前出のYouTube関係者はこう突き放す。

「そもそもギャンブラーに清廉潔白を求めるなど無粋なことかもしれません。ただ、彼がオモテの世界で活動をしたいならば、借金問題はともかく、詐欺に関与するような疑惑を持たれることはあってはなりません」

 確かに借金を繰り返し、時に踏み倒してまで賭け続ける「アウトロー」が進むべき道は、陽の当たらない裏街道なのかもしれない。果たして、横澤氏は破滅したギャンブラーとしてここで表舞台から降りるのか、はたまた、再び奇跡の復活を遂げるのか――。

週刊新潮WEB取材班

2021年1月12日 掲載

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