森七菜も加わってSMAは飛ぶ鳥を落とす勢い 知っておくべき若手女優はこの3人

森七菜も加わってSMAは飛ぶ鳥を落とす勢い 知っておくべき若手女優はこの3人

黒島結菜

 女優や女性タレントが数多く所属する芸能プロダクションの中で、今現在、特に注目したいのが、“ソニー・ミュージックアーティスツ”である。ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のこの事務所には、歌手やミュージシャンだけでなく、俳優や女優も数多く所属しているのだ。

 たとえば倉科カナ、武田梨奈、土屋太鳳、二階堂ふみ、橋本愛、そして蓮沸美沙子。男優ならば成田凌など。今年1月には、エージェント契約ながら、あの森七菜が加わった。まさに今の連ドラや映画に欠かせない顔触れが揃っている。ほかにも、まだまだ注目の若手女優が控えている。その中から、今回は3人をご紹介したい。

 まず1人目は黒島結菜だ。沖縄県生まれの彼女は2011年、中3のときに、とある企業のイメージガールコンテストで特別賞の“沖縄美少女図鑑賞”を受賞した。同誌にモデルとして出演したことで事務所関係者の目に留まりデビューを果たした。12年から本格的に芸能活動を開始しているが、現在までに「ゲスト出演」や単発を含めると、約30本ほどのドラマに出演している。

 なかでもNHKの作品への出演が目立つ。朝ドラなら「マッサン」「スカーレット」、大河ドラマなら「花燃ゆ」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」への出演歴がある。特に「スカーレット」では陶芸家であるヒロインの元に弟子入りする松永三津役を演じ、話題になった。物怖じせず押しが強い性格で、さらにヒロインの夫に恋心を抱く役どころだったため、SNSを中心に朝ドラファンをざわつかせたことは記憶に新しい。17年秋クールで放送された時代劇の「アシガール」では主演を果たしてもいる。また、NHKではドキュメンタリー番組のナレーションでも引っ張りだこの存在になっている。

 民放でも16年7月クールの連ドラ「時をかける少女」(日本テレビ系)で主演を務めたほか、19年10月クールの「死役所」、20年4月クールの「行列の女神〜らーめん才遊記〜」(ともにテレビ東京系)でともに準主役を演じている。

 映画にもすでに15本近くの作品があり、19年には堤幸彦監督作の「十二人の死にたい子どもたち」と周防正行監督作の「カツベン!」という2本の話題作に重要な役どころで出演。特に前者では父親を溺愛するあまり、経営が傾いた父の会社を自らかけた保険金で立て直してもらおう(そして、一生自分のことを忘れないでいてほしいと思い)と、自殺志願者の集いに参加するという難しい役どころを演じている。

 本作は密室での心理戦が見どころの一つなのだが、その中で持ち前の演技力を発揮し、ひと味違う存在感を放ってくれている。黒島結菜ここにありという感じで、まさに若手女優の中では今後の有望株の1人なのである。


■下積みの長い「全裸監督」女優


 2人目は森田望智だ。この名前を聞いて?となった人には、19年8月からNetflixで配信され、大反響を呼んだ「全裸監督」に出演していた女優といえばお分かりになるはずだ。この作品で彼女が演じたのはヒロインの佐原恵美――のちの伝説のセクシー女優“黒木香”である――というかなり重要な役どころだった。主人公・村西とおるの運命を大きく変えることになるこの役は、教養のある女子大生から性の開拓者へと変貌を遂げるキャラクターだけに、大胆なベッドシーンを披露するなど、体当たりの演技をみせてくれた。女優としての株を一気に上げたわけだが、彼女が女優としての活動を開始したのは11年のことだから、大々的に注目を浴びるまでに実に8年もかかったことになる。

 キャリアのスタートは11年に出演した栄光ゼミナールのCMだった。ドラマでは「真夜中のパン屋さん」(NHK BSプレミアム・13年)、「AKBホラーナイト アドレナリンの夜」(テレビ朝日系・15年)などに、映画では「一週間フレンズ」(17年)や「世界でいちばん長い写真」(18年)などに出演している。17〜20年にかけて放送された西武鉄道の企業CM“ちちんぷいぷい秩父”編で土屋太鳳と北原帆夏と共演し、かわいらしいダンスを披露していた女優という印象も強い。

 そこからの「全裸監督」出演である。以後は連ドラなら「Iターン」(テレビ東京系)や「トップナイフ〜天才外科医の条件」(日本テレビ系)、「恋する毋たち」(TBS系)と立て続けに出演しており、怒濤の快進撃をみせている。しかも「Iターン」では色気溢れるホステス役(当時22歳とは思えぬオトナの色気を放っていた)、「トップナイフ」では脳神経外科勤務で若手ながら群を抜いて優勝なスーパーナース役、「恋する毋たち」ではエリートの先輩弁護士と不倫に堕ちる新人弁護士というように多種多様な役柄を好演してきた点は注目に値しよう。普段はキレイで可愛らしくて清楚な雰囲気を放っているだけになおさらである。

 昨年7月からFODで配信されたドラマ「あの子が生まれる…」(昨年10〜12月にかけてフジテレビ系の地上波でも放送された)ではJホラーに初挑戦するとともに、待望の連ドラ初主演も果たしている。当面の間は脇役としてのオファーが殺到する可能性大だが、それでもその存在感は抜群だ。作品を陰で支える演技派の助演女優として注目していきつつ、いずれは地上波のゴールデンタイムの連ドラで主演作を観てみたい女優の1人である。


■“若き悪女役の第一人者”


 最後は久保田紗友である。00年1月に北海道札幌で生まれた彼女は、小学4年生のときに地元の芸能事務所に所属し、ドラマや舞台、CMなどに出演していた。11年にソニー・ミュージックアーティスツが主催する女優発掘オーディション“アクトレース”から選抜され、10代の女優のみが所属する“劇団ハーベスト”に参加。着実にその演技力を磨いていった。すると13年にわずか13歳で「神様のイタズラ」(BS-TBS)の主演に起用されたのである。1人5役をこなしつつ、同時に本作の主題歌も担当するという、新人としては異例の大抜擢であった。

 15年春に上京し、本格的に活動を開始すると、そこからドラマや映画に引っ張りだこの存在となっていく。NHK朝ドラの「べっぴんさん」、「過保護のカホコ」(日本テレビ系)、「この世界の片隅に」(TBS系)、「リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜」(テレビ朝日系)など、メジャー作へつぎつぎと出演。その勢いは昨年さらに加速し、「M 愛すべき人がいて」、「未解決の女」、「先生を消す方程式。」(すべてテレビ朝日系)に『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系)といった話題作に次々出演している。

 現在は、TBS系火曜10時枠の連ドラ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」にファッション誌の編集アシスタント役で出演中なのである。彼女は上記に挙げた作品でも「過保護のカホコ」、「M 愛すべき人がいて」、「先生を消す方程式。」などで“影のある少女役”や“イヤな女役”をたびたび好演し、観るものに強いインパクトを残してきた。まさに“若き悪女役の第一人者”といった感があるのだが、逆にそれが競争の激しい若手女優たちのなかで、独自の立ち位置を確立することにもなっているわけだ。とはいえ、2月中旬から放送のドラマ最新作「ホリミヤ」(MBS)では主演を務めるとともに、悪女イメージとは真逆の優等生女子高生という正統派ヒロイン役に挑むことに。役によって顔つきまでがガラッと変わる彼女の演技だが、この新作ではどのような表情をみせてくれるのだろうか。

上杉純也

デイリー新潮取材班編集

2021年2月18日 掲載

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