鍵山優真、男子フィギュア界の新星がリンク上では見せない学校での「意外な素顔」

鍵山優真 (写真/共同通信)

 ストックホルムで行われた世界フィギュアスケート選手権で、新星が爆誕した!

「■鍵山優真(17)選手が■ネイサン・チェン選手に次ぐ2位となりました。今回がシニアクラスの国際大会デビュー戦ですが、■羽生結弦選手の3位を上回ったのは素晴らしい快挙です」(スポーツ紙記者)

 フィギュアスケート評論家の佐野稔さんは、鍵山の実力と肝っ玉に太鼓判を押す。

「ショートプログラムはノーミスで、今持っている力をすべて出し切ったと思います。フリーでは、羽生選手とネイサン選手の間でしたから緊張してしまうはずなんですが、非常に強い心臓を持っていると思いましたね。

■ 2人の選手は鍵山選手から見たら、ある意味“雲の上の存在”。格が違いすぎるせいか、初出場の鍵山選手は逆に落ち着いて戦えたんだと思います。ただ、次は“憧れの人”から“ライバル”に。北京五輪の金メダルを争うレースが始まります」

■父親も元フィギュアスケート選手

 重圧を感じるようになって、さらに成長が期待される。

「今回は4回転が2種類でしたが、本人も“ループとルッツをやりたい”と言っていました。成長のスピードを見ていると、新たな2つのジャンプをこなせる力を持っていると思います。フィギュアスケート選手だったお父さんに似てきている気がします。ひざの柔らかさを受け継いでいると思いますよ」(佐野さん)

 鍵山のコーチを務める父親の正和氏は、’18年に脳出血で倒れてリハビリ中だが、世界選手権に同行して指導した。日本では横浜銀行アイスアリーナが練習拠点となっている。

■「ほぼ毎日、鍵山選手は休まずに来て練習しています。銀メダルの報告は、お父さんからありました。今は世界選手権から帰国後の隔離期間なので、しばらく会えないと思います。落ち着いたら直接、報告を聞きたいですね」(アイスアリーナ関係者)

■“高校生らしい”一面

 一躍トップスケーターの仲間入りを果たしたが、まだ17歳の高校生。

「絵も得意で、今の若者らしくインスタグラムに人気漫画の『東京喰種』に登場するキャラクターのイラストを投稿しています。スヌーピー好きも公言していて、演技後にはリンクにぬいぐるみが投げ込まれています」(前出・スポーツ紙記者)

 鍵山は星槎国際高校横浜に在学中。スケート部監督の松下清喜先生によると、

「4月から3年生で、同じ学年には世界ジュニア体操選手権で優勝した岡慎之助くんやスノーボードの吉沢光璃さんがいます。一緒にアスリート向けに組んでいる授業を受けていますよ。授業態度はすごくまじめです。学校行事にも積極的に参加していますね。■授業で横浜銀行アイスアリーナに行って、鍵山くんが4回転ジャンプを見せてくれたこともありました」

■リンクでは存在感も普段は気配なし

 学園のヒーローなのは間違いないが、鍵山は特別扱いが好きではないようだ。

■「普段の鍵山くんはオーラを完全に消していて、“目立ちたくないです”とハッキリ言っています。いつ登校してきたのかもわからないくらい(笑)。“大会の後は必ず賞状とメダルを持ってくる”という生徒との決めごとがあるのですが、見せびらかしたり自慢したりするようなことはしません。

■ 以前、持ってきてくれたメダルケースを開けたら、メダルが入っていなくて空だったことがありました(笑)。リンクの上にいるときと、学校にいるときではまったくの別人という印象です」(松下先生、以下同)

 目立ちたくないのは、校内だけではないようで……。

「メールでのやりとりもしているのですが、10回に1回返信がくればいいほうですね(笑)。お父さんはすごくマメで“隔離に入りました”という連絡もくださるのですが」

 世界で実績を残したのに、高校生大会のインターハイにも意欲を示している。

「去年はユースオリンピックがあったのでインターハイに出場できなかったんです。■“インターハイはお父さんがとっているタイトルだから自分もとりたい”と言っていました。お父さんのことはかなり意識しているみたいです」

 もちろん、来年の北京五輪は大切な目標だ。

「オリンピックを目指している生徒たちの間で、よく話をしています。体操の岡くんが鍵山くんに“バク宙とかすればいいじゃん”と言うと“手がつくと転倒になっちゃうし、縦の回転は禁止だからできないんだよ”と返していました」

■ムロツヨシからのメッセージ

 高校に入る前、鍵山が通っていたのは横浜市立六角橋中学校。実は、あの俳優も同校の卒業生だった。

■「遅咲きでブレイク中のムロツヨシさんです。今やドラマや映画、バラエティー番組にも引っぱりだこ。芸能人の友人も多く、顔の広さでも有名です」(芸能プロ関係者)

ムロツヨシ

 そんなムロが、3月8日に母校へやって来たという。

「3年生はコロナ禍で修学旅行ができなくなるなど悲しい思いをしていたので、送別会の行事に激励しに来ていただいて。在校生の保護者と同級生というご縁もあって、快諾してくれました」(六角橋中学校校長、以下同)

 生徒には事前に知らせず、サプライズで登場。

「他校に転勤した先生たちから3年生へのビデオメッセージを流した後、“ムロ先輩からもメッセージをもらいました”とムロさんの映像を流しました。メッセージが中途半端に終わると、スクリーンの後ろからムロさんご本人が登場! 生徒たちは大盛り上がりで、歓声が上がっていましたね。

 質問コーナーを30分ほどやっていただいた中で生徒たちに■“自分の可能性を信じて、いろんなことに挑戦して世界を広げていこうよ”と話していたのが印象的でした」

 サービス精神旺盛なムロは、これだけでは終わらなかった。

「“せっかくの機会だから1年生と2年生にも話をしたい”と提案があり、急きょ1、2年生にも集まってもらいました。3年生の卒業を控えた下級生に、今後の心構えを伝えるという設定です。

 “もうすぐ3年生が卒業するので、これからまじめに頑張っていこう”という話をして、その後にムロさんが登場。ただ、“まじめに”と話した直後だったので、生徒たちはこのサプライズに盛り上がっていいのかわからない様子で……。少し変な空気になってしまいました(笑)」

 鍵山が北京でメダルをとれば、同じ中学出身の有名人としてムロに並ぶと、校長は期待を寄せている。

■「お父さんもオリンピックに出場していたので、鍵山選手も五輪を強く意識しているでしょう。17歳ですから、これからもっと伸びると思います。今後の男子フィギュア界は、鍵山選手の肩にかかっていると言っても過言ではないかもしれません」(佐野さん)

 父と子の絆が、きっと北京オリンピックのメダルをもたらしてくれるだろう。

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