婚活に失敗する人が気づいていない「残念な共通点」、結婚できない男性の典型事例

 婚活がうまくいかない人に共通するのは、人の意見に耳を貸さない性格であるということ。注意をされたり、反対意見を言われたりすると、途端にヘソを曲げてそれを顔に出したり、人間関係をバッサリと切ったりしてしまう。また、相手の反応が自分の思ったどおりでないと、それをネガティブな方向に考えてしまう……。ライターをしながら、仲人としても婚活現場に関わる筆者が目の当たりにした婚活事情を、さまざまなテーマ別に考える連載。今回は「婚活がうまくいかない人の性格」について見ていきましょう。思い当たる節のある方は、ぜひ改善してみてください。

「婚活がうまくいかない人の性格」について見ていきましょう(写真はイメージです)

■質問を遮ったら、いきなり席を立った男性

 週末に聡美さん(32歳、仮名)が、お見合いをした秀一さん(35歳、仮名)は、メーカーに勤める年収700万円の好条件の男性でした。お見合いを終えて、聡美さんがこんな連絡を入れてきました。

「すごい期待をしてお見合いに行ったんですよ。そうしたらお写真のどおりの素敵な方が来たので、最初は私も笑顔をたやさずにお話をしていました。仕事や趣味の話をして、とても盛り上がっていたんです。

 でも、途中から、婚活話になったんですよ。『どのくらい婚活をされているんですか?』『何人とお会いしましたか?』『婚活パーティに、参加したことはありますか?』とか、すごく細かく聞かれて。『もう2年やってます』って正直に答えたら、それでも結婚できない、それだけ私はモテませんって、言っているようなものじゃないですか。■だから、『そういう話ではなく、ほかの話にしませんか?』と言ったんです。そうしたら、『そうですか。じゃあ、もう話すことはありませんね。帰りましょうか』って、伝票を持って席を立ってしまったんです」

 秀一さんはレジに向かい会計をすませると「では、失礼します」と言って、聡美さんを残してさっさと帰ってしまったそうです。

「私が話を遮ったのが、気に障ったのでしょうか? もっと言い方を気をつけたほうがよかったのでしょうか? ただ、こちらの提案をバッサリと切り捨てて『じゃあ、もう話すことはありません』と、お見合いを中断してしまうって、どうなんでしょうか。なんだかドキッとして、怖くなりました」

 自分が質問をしたのに「ほかの話にしませんか?」と言われたら、確かにいい気持ちはしないでしょう。

 ただ婚活の席で、相手のこれまでの婚活事情を聞くのはタブーですし、それを女性に聞いて『もう2年間婚活していて、とても苦戦しています』と正直に言う人はいないと思います。「ほかの話題にしませんか?」と言われたときに「そうですよね。僕も不躾でした。聡美さんが素敵な人だったので、過去にどんなライバルがいたのか、聞きなくなてしまって」とサラリと交わして「では、ほかの話題にしましょう。休みの日は、どんなふうに過ごしていますか?」と言えばスマートですよね。

 また、聡美さんも「そういう話ではなく、ほかの話にしませんか?」ではなく「婚活って思いのほか大変ですよねぇ〜。いろいろな人がいますから。だけど、秀一さんみたいに素敵な人に巡り会えることもありますし、一歩一歩ですね」と言えばよかったのかもしれません。

 そして、その後に「ところで、趣味はスノーボードとありましたが、ほかにどんなウィンタースポーツをなさるんですか」と、自然に話題を変えたら彼も気を悪くしなかったでしょう。

 ■相手を気持ちよくさせる会話術というのは、どんな話題を振られても「なるほど、そうなんですね」と、一旦相手の話に共感することです。共感したあとに「あ、でもこう考えてもいいと思うんです」と反対意見を言うと角が立ちません。

■本当は会いたくないから?

 こんな方もいます。

 結婚相談所では、お見合いが成立すると、2人が会う日時と場所を相談室間で連絡を取り合って、仲人が設定します。間に仲人が入るので、連絡の行き違いや相談所の定休日にぶつかると、なかなかスムーズに日程が決まらないことがあります。

 芳徳さん(35歳、仮名)は、里江さん(31歳、仮名)とお見合いが成立し、お目にかかれる日程を3つくらい出してきました。私がそれを里江さんの相談室に出して、仲人間の調整が始まりました。ところが、なかなかお相手からの返事がなく、10日が経ってしまったのです。

 すると、芳徳さんがこんな連絡をしてきたのです。

■「どうしてこんなに待たされるのですか? 僕とのお見合いに乗り気ではないということですか? それならお見合いは成立していますが、お断りしてもらって構いませんよ」

 私は、里江さんの相談室にお電話をしました。すると、慌てた口調で、仲人さんが言いました。

「ごめんなさい。私がスケジュールを送ったつもりでいました。○月×日の14時でお願いします」

 早速その日程を芳徳さんに送り、そのときに「あちらのお仲人さんが、送ったつもりでいて送れていなかったようですよ。お相手の女性が、会いたくなかったから日程が出てこなかったわけではないのよ」と伝えました。

 すると、憤慨したようなLINEがきました。

『仕事なんだから、ちゃんと責任を持ってやっていただきたいです。僕にはほかの予定もあるわけだし、日程が決まらなければ、その予定も立てられないじゃないですか』

■ 芳徳さんの気持ちもわかります。ただスケジュールが出てこない理由を「いったんお見合いは受けたものの、自分と会うことに乗り気ではないから、日程を出すのを引き延ばしているのではないか」と、ネガティブな方向に考えるのは、いかがなものでしょうか。

 考え方は、人それぞれです。たとえば社内で女性2人がコソコソ立ち話をしているときに、たまたま自分のほうを見たとします。それを、“2人で何か自分の悪口を言っているのではないか”と捉える人がいます。逆に目があったときに、ニッコリと2人に微笑み返せる人もいます。

 なんでもネガティブに考えてしまう人は、婚活がいい方向に進むはずがありません。また、うっかりメールを送り忘れていた相手の仲人さんが詫びているのに、そこにさらに腹を立てるというのは、人としての器が小さいですよね。

■さっさと人間関係を断ち切ってしまう

 会員の洋平さん(37歳、仮名)は、お見合いをして美羽さん(32歳、仮名)と交際に入りました。美羽さんは、私のよく知った仲人さんの会員さんでした。

 先日、初めてのデートをしたようですが、その後に美羽さんのお仲人さんから、連絡が入りました。

■「洋平さんと一緒に食事に行ったらしいの。待ち合わせが19時だったみたいなんだけど、20分くらい遅れてきたんですって。遅れる連絡もなくて、美羽さんは、時間を間違えたかなと、やりとりしたLINEをチェックしたそうよ。そうこうしているうちに、来たらしいのだけれど、『遅れてごめんなさい』の言葉もなく、『さあ、行きましょうか』と、歩き出したというのね」

 そして、予約していたレストランにつき、席に案内されて、食事が始まったというのです。

■「イタリアンの簡単なコースメニューだったようなんだけれど、スープをズズズーッと飲んだり、食べるときにクチャクチャ音を立てたりで、それが食事中とても気になったんですって。さりげなくそのことを伝えてもらえないかしら」

 洋平さんは身長が180センチ近くあり、大手メーカーに勤めていて年収もよく、結婚するには好条件のお相手です。

 ■人には、簡単に直せることと直せないことがあります。身長160センチの人が180センチになることはできません。ですが、太っている体型をスリムにするのは、食事制限や運動をすれば時間はかかっても可能ですし、ファッションや髪型をオシャレにしたり、スープを音を立てずに飲むようにしたり、クチャクチャ音を立てて食べるのをやめたりすることは、意識をすればすぐに直すことができます。

 私は、洋平さんに言いました。

「美羽さんの仲人さんから連絡が入ったの。先日、お食事に行ったんですって? 待ち合わせに20分遅れて行ったでしょう?」

「あ、会社を出ようと思ったら、部長に翌日の企画会議のことで引き止められてしまって」

「仕事だったのなら、仕方ないですよね。でも、そのときには待っている人の気持ちになって、どのくらい遅れるかをLINEで伝えてあげたほうがいいですよ。5分でも遅れるときは連絡を入れるのがマナーです。それと遅れて到着したきには、まずは待たせたことをお詫びしましょうね」

「えっ? 僕、謝らなかったかなぁ〜」

「あとね、食事のときにスープを音を立てて飲んだり、噛むときにクチャクチャと音が聞こえたのが、美羽さんはとても気になったというの」

 すると洋平さんは、ムッとした顔をしました。気分を害したようでしたが、私は続けました。

「これはね、意識すれば全てがすぐに直ることだから、あえてお伝えしているんですよ。これから婚活をしていくのに……」

 ここまで言うと、洋平さんは私の言葉を遮るように言いました。

「わかりました。美羽さんとは、交際終了にしてください。僕にそんな印象を持ったのなら、これから付き合ってもうまくいくはずがないですから」 

 そして、その翌日にこんな連絡が来ました。

『婚活が、こんなに難しいものだとは思いませんでした。退会します』

■ 彼もまた人間関係を0か100かで捉えて、自分に反対意見を言ったり、注意をしたりする人は、バッサリと切り捨ててしまうタイプだったのです。

 結婚は、それまで全く違う環境で育った人間同士がひとつ屋根の下で暮らすこと。相手のミスを許したり、反対意見にも聞く耳を持つ。また、相手から直してほしいことを指摘されたら直す努力ができる人でないと、結婚は難しいと思うのです。

鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。新刊『■100日で結婚』(星海社)好評発売中。公式サイト『■最短結婚ナビ』 YouTube『■仲人はミタチャンネル

関連記事(外部サイト)