クロちゃんはSNSが大好き!でも「なんでクズって言われなきゃいけないの」

対談したクロちゃん(左)と原田龍二(右)

 お茶の間の人気者から、一転。文春砲が見事に当たり、急降下の展開になってしまった原田龍二。ただひたすら反省をし続ける彼が、同じく世間を騒がせた有名人と語り合う! 第28回は、クズ芸人の筆頭株ともいえるクロちゃん。そんな彼から、原田は反省の言葉を引き出せるのか!?

 ■犯した罪は消えることはない。全裸俳優・原田龍二もまた、過去の過ちを噛み締めながら反省の日々を送っている。一方、今回迎えたゲストの安田大サーカス・クロちゃんはその言動が世間の耳目を集める“クズ芸人”の筆頭株だ。そんな彼が貫いてきた信念に迫る─。

◆  ◆  ◆

■原田 僕『水曜日のダウンタウン』の企画の中でも、クロちゃんが出る回が大好きなんですよ! 今日はよろしくお願いします!

■クロ ■本当ですか!? みんな僕が出るとチャンネルを変えてしまうのにうれしいです。でも、今日の対談のテーマをマネージャーがなかなか教えてくれないんですよ。

■原田 なるほど。僕からご説明すると、2年前に不祥事を起こした“Mr.反省”の僕が、反省をテーマにトークを繰り広げてゲストの魅力に迫る企画です。

■クロ 反省……。

■原田 さっそくなんですけど、クロちゃんは反省と聞いて何を思い浮かべますか?

■クロ ■基本しないですね。

■原田 素晴らしい! 後悔はどうですか?

■クロ ■後悔はしないというか、どうせ死ぬときには絶対に後悔はするものだから、なるべく後悔の数を減らすように人生の選択をしています。

■原田 じゃあ、自分がやりたいことを大切にして生きている?

■クロ はい。昔から無理して周りに合わせることはなかったですね。“型にはまりたくない”と思っていたので、あまり流されたりもしなかったです。

■原田 具体的にはどんなことですか?

■クロ 僕は広島出身なんですけど、住んでいたころから「〜じゃけん」という語尾が苦手だったので、周りが広島弁を話していても僕は標準語でした。

■原田 じゃあ「〜しん」っていう語尾も言葉遣いを気にして使うようになったの?

■クロ「しん」はちょっと違います。僕が応援していた「CheekyParade」というアイドルのMIX(掛け声)の一部に「カプサイシン」という言葉があって、そこから取りました。

■原田 カプサイシンの「しん」なんだ! すごいセンス。うちの娘も使ってるし、僕も『水ダウ』を見てるときはクロちゃんの「しん」を待ってます。

■クロ そんなに好きなんですか!? でも、たしかに言葉遣いという意味では「しん」を使うと強い言葉がマイルドになるので気に入ってます。「お前のことが嫌いだ」という言葉でも「嫌いだしん!」って言うとやわらかくなるんですよね。

■原田 そういえば、水谷豊さんも同じことをおっしゃってました!

■クロ 本当ですか!?

■原田 水谷さんは「おいしいのよ」とか、やわらかい言葉をよく使われるんです。その理由を聞いたら「これうまいぜ」とか強い言葉を使うのは恥ずかしいし「なのよ」のほうがマイルドに会話ができると。クロちゃんと一緒だね。

■クロ 同じです! 今度そのエピソード使っちゃお。

■原田 いいなあ〜。僕も「しん」を使っていい?

■クロ 一子相伝のモノではないのでいいですけど、原田さん的にOKなんですか?(笑)

■原田 全然問題ないしんよー!

■クロ ■早いしんね!

■SNSが好きすぎてクレームが入った

■原田 僕は『水ダウ』のクロちゃん回を心待ちにしてるんだけど、放送後の反響はプラスからマイナスまでいろいろあるよね。外野の声はどう受け止めてるんですか?

■クロ「■なんでそんなにクズって言われなきゃならないんだろう」って思ってます。きっかけは「歩いて帰る」とツイートしたのに、タクシーに乗ったのがバレたことなんですけど、その日も1時間は歩いていたんですよ。でも足が痛くなってきて、翌日も仕事があるから支障がないようにタクシーに乗っただけなのに……! 

■原田 たしかに、奇跡的な確率でバレましたよね(笑)。

■クロ そうなんですよ。その結果、SNSのフォロワーはめっちゃ増えたけど、その分文句の数も増えました。ちゃんと「タクシーに乗ります」って言えば何も言われないと思ったら今度は「ウソつけ、今歩いてるだろ!」ってリプが来て、どういうこと!? みたいな(笑)。

クロちゃん 1976年、広島県生まれ。2001年に団長・安田、HIROとともにお笑いトリオの安田大サーカスを結成。ハイトーンボイスが特徴。人気バラエティー番組『水曜日のダウンタウン』の企画で生まれたアイドルグループ「豆柴の大群」をプロデュースし、高い評価を得る。現在はプロデューサーを解任されアドバイザーに。

■原田 あはは! そういうやりとりも含めてSNSを楽しんでいるのかな?

■クロ 本当におもしろいです。もともとSNSという文化がすごく好きなので、リプライもほとんど目を通していて「なるほど」と思う声もあったり、文句を言いたいだけの人もいたりして、ひとつのコミュニティーができあがってるんですよね。ただ、批判的なリプライとかは適度な距離を保つようにしてます。

■原田 俯瞰しながらSNSと付き合ってるんだね。

■クロ ■でも、SNSが好きすぎてクレームが入ったこともあるんです。

■原田 なんで!?

■クロ 昔は思いついたことをすぐにツイートしてたんですけど、ツイートの通知をオンにしてる人から「うるせー!」ってリプライされて、最初は無視してたんです。でも、とうとう事務所にクレームの電話が来てマネージャーが対応して「通知を切って」とお願いしても「それはできない」の一点張り。仕方ないから、自分に30分ルールを課して30分ごとにツイートしてます。

■原田 え〜、本当は自由な場所のはずなのにね。

■クロ ですよね。そもそも僕はアイドルになりたいから、罵詈雑言は望んでないです! 

■原田 アイドル!?

■クロ ■はい。大学生のころに松竹芸能のアイドル部に応募して受かったと思ったら、トリオを組まされてネタ見せに行かされて……。事務所に騙されてお笑い芸人になりました。

■原田 今では仕事でもドッキリで騙されて……。アイドルは今も目指してるの?

■クロ はい。僕の武道館ライブに自分がプロデュースした「豆柴の大群」をゲストで呼ぶのが夢です。僕はみんなに可愛いと思われたいのに、こんなことになるなんて思わなかったですよ。平成が終わるときに“平成最後のモンスター”って言われて、平成で終わるんだと思ってたら■“令和最初のモンスター”に変わってました。更新されるなんて聞いてないです。

■原田 あはは!

■可愛いアイドルになりたい

■クロ「太ってる」とか「似合ってない」とか自分が予想している角度の悪口は受け止められるんです。でも、全然考えてなかった角度の悪口はダメージが大きいんです。

■原田 でも、すでにクロちゃんは“アイドル”なんじゃないかなあ。

■クロ !? 自分の理想のアイドル像とかけ離れすぎてる。悪口言われるアイドルって新しすぎませんか?

■原田 これまでの概念を覆す、唯一無二のアイドルですよ。クロちゃんほど国民に興味を持たれてる芸能人ってほとんどいないと思う。

■クロ ■え? 今、唯一“無理”って言いませんでした?

■原田 唯一無二!

■クロ よかった〜! 急に悪口言われたのかと思いました。

■一同 (爆笑)

■クロ ■僕は可愛いアイドルになりたいんです。そのためにアイドルの現場でたくさんメモを取って研究してきたので。

対談中のクロちゃん(左)と原田龍二(右)

■原田 うーん、じゃあクロちゃんは妖怪の子泣きじじいの格好ってしたことある?

■クロ ないです。子泣きじじいは可愛くないので。

■原田 絶対似合うし、僕は可愛いと思う! 時代劇の現場だと「どんぶりパッチ」って呼ばれてる衣装があるんだけど、どんぶりとふんどしで……ダメ?(優しい声で)

■クロ 僕、今脱がされそうになってるんですか!?

■原田 僕も座敷わらしの格好するから! ふたりで人間どもをギャフンと言わせようよ。

■クロ ■たしかに人間たちを見返したい……って、それ本当に妖怪のコンセプトじゃないですか。でも、原田さんも脱いでくれるなら一緒におもしろいことしたいです!

■原田 そうそう。200年後くらいに人気が出るかも。

■クロ 200年後に人気が出てもうれしくないしん!

■【本日の、反省】自分のセンスや感覚、そして強い信念を持った人ですよね。自分を客観視してプロデュースもしている。頭の回転も速いから、すごく楽しかったなあ。一挙手一投足がネットニュースになる人なんてそうそういないですよ。悪口も全部栄養にしてるから、SNSで遊ばれてるようで、本当はクロちゃんが遊ばせてくれているんじゃないかな。誹謗中傷する人たちよりも一枚も二枚もうわてだと思います。ぜひ、妖怪コラボしましょう!

■クロちゃん●1976年、広島県生まれ。2001年に団長・安田、HIROとともにお笑いトリオの安田大サーカスを結成。ハイトーンボイスが特徴。人気バラエティー番組『水曜日のダウンタウン』の企画で生まれたアイドルグループ「豆柴の大群」をプロデュースし、高い評価を得る。現在はプロデューサーを解任されアドバイザーに。

■原田龍二(はらだ・りゅうじ)●1970年、東京都生まれ。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、さまざまな作品に出演。司会者として『バラいろダンディ』(TOKYO MX)金曜日を担当。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、YouTubeチャンネル「原田龍二のニンゲンTV」を配信中!

《取材・文/大貫未来(清談社)》

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