渡邊圭祐「大学サボって昼飲み」仙台でモデル時代の挫折、役者になるまでを語る

渡邊圭祐 撮影/吉岡竜紀 

 自らの理想を詰め込んだ“ケント様”と恋に落ちる乙女ゲームが異例のヒットとなった、ベンチャー企業の社長・泉美(比嘉愛未)。ある日、ケント様にそっくりな航(渡邊圭祐)と出会うも、中身は残念すぎる男だった……!

■外のスピード感に追いつけるように

■ 今回の航役について、「■正直、めちゃくちゃびっくりしました。そしてシンプルにうれしかったです。実は企画段階でプロデューサーさんとお会いする機会があったんですが、その後“決まったよ”と聞いて。どんな役かと思ったら、まさか主役のお相手役で。“こんな大きな役だったの? だったらそう言っておいてよ”って感じでした(笑)」

 '18年『仮面ライダージオウ』でデビュー。『恋はつづくよどこまでも』('20年)では新人看護師の仁志くん。『MIU404』(同)では特派員REC。前クール『恋はDeepに』では蓮田三兄弟の三男・榮太郎。そして本作では、ヒロインの相手役と作品を重ねるごとに、まるで『わらしべ長者』のように役は大きく。

「■確かにそうですね(笑)。3年前に現在の自分を? まったく想像していませんでした。正直、早すぎるなと思います。実績と自分の技術が追いついていないことは、現場でも感じていることなので。外のスピード感に、自分の中のスピード感が追いつけるように頑張らないといけない、と思っています」

 航は教養もマナーも生きる気力もなく、無為に時間を過ごしていた。そんな気持ちがわかるかと尋ねると、

「■大学のときがいちばん近しい感覚を持っていたかもしれません。将来に対するビジョンをあまり持たず、あんまりよくないんですけど、大学に行かずに昼から友達とお酒を飲んでみたり(笑)。そんな生活をしていましたね。航との決定的な違いは、僕は周りの環境に恵まれていたことですね」

 大学の学園祭で裏方をやっていた渡邊は“ミス・ミスターコンテスト”の審査員にスカウトされ、地元・仙台でモデルとして活動を始める。

「■就活のタイミングを迎えたとき、スーツを着て毎日、同じ会社に出社する自分が想像できなかった。“自分が今、楽しめていることは何だろう?”と考えたとき、モデルだと思いました」

■感情を意図的に弾き出す“ばかばかしさ”

 パリ・コレに目標を定めるも、身長が185cmないと無理だと知る。

「■それは才能。努力でどうにかなることじゃなかった。そんな中、マネージャーさんが“ワークショップがあるよ”と。それが何かもわからない状態で行ってみました」

 地元の劇団に交ざって怒ったり、泣いたり、笑ったり……。演技の基礎に触れる。

「■普段、我慢している感情を意図的にパーンと弾き出すばかばかしさが、すごく素敵だと感じました。それに、ドラマや映画だから許される展開もありますよね? あくまでフィクションだから。それを体現できるのが役者。魅了されました」

 22歳で心を決め、『仮面ライダージオウ』への出演決定を機に上京。本格的に俳優として歩み始めた。

「1人の男の成長する様を、温かい目で見ていただけたら。笑いあり、ラブあり、コメディーありの作品なので。胸キュン? それを求めている方は、ぜひディーン・フジオカさんに期待してください(笑)」

 優等生タイプではない。質問には自らの言葉で語り、見解もどこかユニーク。フレッシュでありながら、自信と色気が漂う。多くの人に推されそうだ。

■●さっしー推しだった

 泉美のように大好きな“推し”のためなら頑張れる、という人は多い。最近は“推し事”“推し活”なる言葉も。

「■昔、指原莉乃さんを推していた過去はありますね(笑)。僕が高校生のころは、AKBブームの第一波。周りの友達もみんなハマっていて。僕も推しを作ろうと思ったんですが、尖っていたので、神7は避けて(笑)。タイプ? というより、たまたま僕と誕生日が一緒だったので(笑)。振り返ってみると、確かに指原さんを推してるときは幸せでしたね(笑)」

『推しの王子様』毎週木曜夜10:00〜(フジテレビ系)出演/比嘉愛未、渡邊圭祐、ディーン・フジオカほか

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