小林麻耶が夫・國光吟氏と復縁報道、不安定なのは洗脳ではなく「遅れてきた反抗期」

「ヤバい女になりたくない」そうおっしゃるあなた。有名人の言動を鋭く分析するライターの仁科友里さんによれば、すべてのオンナはヤバいもの。問題は「よいヤバさ」か「悪いヤバさ」か。この連載では、仁科さんがさまざまなタイプの「ヤバい女=ヤバ女(ヤバジョ)」を分析していきます。

2018年の直撃時、ラブラブぶりを見せつけていた小林麻耶と夫でスピリチュアル整体師の國光吟氏

■第67回 小林麻耶

 ■元TBSアナウンサー・小林麻耶は洗脳夫と言われるスピリチュアル整体師の國光吟氏と離婚するのか、しないのか。なんだか世間は騒がしいようですが、そもそも麻耶は本当に洗脳状態にあるんでしょうか。

 確かに、最近の麻耶は、人が変わったかのような振る舞いが続いていました。昨年までコメンテーターを務めていた『グッとラック!』(TBS系)では精神的に不安定な様子を見せていましたし、その後に番組を降板、所属事務所も事実上クビになっています。

『週刊新潮』(2020年11月26日号)によると、同番組のファッション企画の際、麻耶が■「降りてきた」とつぶやくと、突然、男のような低い声になって、■「こんな服着られるかよ!」「ふざけんな」と怒鳴り始めたと報じられています。夫も夫で、番組の打ち合わせやロケにマネージャーのような形でついてきて、「楽屋やロケ地の運気、方位が悪い」と口をはさむこともあり、麻耶は夫の言うことに従っていたとされています。

■洗脳の目的とは何か?

 結婚してから人格が変わってしまったかのように見えること、夫が患部に手をかざして治療するなどの「目に見えない世界」を生業にしていることから、■「麻耶が変わってしまったのは、夫が洗脳したからだ」と言われるようになったのでしょう。■それでは、洗脳の目的とは何でしょうか?

 芸能界で洗脳されたことを認めていると言えば、歌手・女優の■辺見マリが思い浮かびます。『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)で本人が明かしたところによると、■マリは拝み屋を自称する女性に洗脳されて5億円しぼりとられた上に、やりたくないのにヘアヌードにまでなったそうです。このケースから考えるのなら、拝み屋の目的は洗脳そのものではなく、相手の財産や収入を吸い上げることと言えるでしょう。

 ■しかし、麻耶の場合はどうでしょうか。番組を降板し、事務所もクビになってイメージダウンしてしまった。仕事のオファーは騒動前より減ってしまったのではないでしょうか。そうなると、お金は入ってこないわけで、この状態は洗脳しているはずの夫にメリットがあるとは言えないと思うのです。

 もし本当に夫がヤバい人で、麻耶を洗脳して思い通りに動かせるのなら、それこそ脱ぐ仕事のような高収入が見込めるような仕事をバンバン取ってきて、働かせてもおかしくありません。しかし、現実問題そんな様子はない。洗脳とまで言うのは、ちょっと大げさではないでしょうか。

 ■それなら、どうして麻耶は不安定なのか。これは彼女自身が抱える問題に起因しているように思えてなりません。

■「ほめられたがり」な麻耶が陥る“支配関係”

 2014年7月14日に配信された『ダイヤモンドオンライン』の記事で、麻耶はアドラー心理学の第一人者で『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)の著者である哲学者の岸見一郎氏、編集・ライターの古賀史健氏と鼎談しています。

 ■麻耶は岸見氏に「人に合わせてしまうクセ」があることを告白し、その理由を「嫌われたくないから」と自己分析しています。しかし、岸見氏は「人に合わせれば、人の責任にできるから」とアドラー心理学的な解釈をしています。

 岸見氏は「たとえばフランス料理を食べたいと思っていたけれど、友人が中華料理を食べたいと言ったとする。友人の意見に合わせれば、たとえ料理が美味しくなくても自分の責任ではありません」と具体例をあげています。

 確かに、自分が「あのお店に行こう!」と提案したところがおいしくなかったら、直接的に自分の責任ではないにしても、マナーとして相手に「おいしくなかったね。ごめんね」と謝らなくてはいけないでしょう。しかし、「人に合わせてしまう」人なら、決して自分が謝る必要はありませんし、自分が「許してあげる」という優位なポジションにつくこともできるでしょう。

 ■なぜそんなにも麻耶は責任を取りたくないのでしょうか。これは私の推測ですが、麻耶が「人から責められたくない、もしくは常にほめられたい」からだと思うのです。

 実際、麻耶はほめられることも、相手をほめることも大好きだと岸見氏に打ち明けていますが、岸見氏は『嫌われる勇気』内で、■「ほめることは叱ることと同様、相手を縦の関係の下に置く行為」「ほめることによって、相手を操作しようとしている」と書いています。

 ■確かに、ほめられたい人はほめてくれる人を常に必要としますから、何を言われても、つい従わざるを得ないでしょう。反対に「この人はほめられたがっている」と見抜ける人にとっては、ほめることで、ほめられたい人を意のままに操ることもできるでしょう。このように、麻耶がほめられたいと思えば思うほど、彼女の人間関係は支配されることが基本の依存的なものになってしまうのです。

 2018年に麻耶はエッセイ『しなくていいがまん』(サンマーク出版)を上梓しています。みんなに好かれたい、ほめられたいと思って、いろいろなことをがまんしてきたことを明かし、それらをやめると宣言しています。■冒頭の「こんな服着られるかよ!」「ふざけんな」という発言も、もしかしたら「しなくていいがまん」をやめた一環なのかもしれません。今の麻耶は洗脳状態というより「遅れてきた反抗期」と言えるのではないでしょうか。

小林麻耶が夫と降板の“真相”を笑顔で語った(YouTubeチャンネルより)

 しかし、「しなくていいがまん」は手放せても、麻耶の「ほめられたい欲」は健在のようです。インスタグラムでインタビューマガジン『B.S.TIMES』のインタビュアーに就任したことを報告した麻耶は■《皆様から様々なことを学ばせていただき、成長していきたいと思います》とつづっています。■一見、真面目で謙虚そうなコメントですが、やっぱり自分中心グセが見受けられます。インタビュアーの仕事は、相手からいい話を引き出し、それを読者に伝えることなはず。仕事のオファーをかけた側も、インタビュイーも、そして読者も麻耶の成長を求めていないでしょう。

 常に自分の話をしてしまうのは、自分のことばかり考えているから。そうすると他人に払うべき関心が薄れますから、対人トラブルが起きやすくなるでしょう。もともとが「嫌われたくない」人ですから、トラブルがあると必要以上に傷つき、「私なんてもうダメだ」と不安定になってしまうかもしれません。そうなると、■誰かにほめられることで安心を得たくなりますから、ほめてくれる人にすがって、離れられなくなってしまうということではないでしょうか。

■メンタルの健康を復活させるには

 ■しかし、神は麻耶を見捨ててはいません。麻耶は女優として舞台『受付』に出演するそうですが、これはチャンスだと思うのです。バラエティー番組ではキャラが勝負ですから、どうしたら自分というキャラが受け入れられるのか、自分について延々と考えてしまうでしょう。■しかし、女優業は「自分以外の人」になることを意味します。稽古に熱中するなど、物理的に「自分について考える時間」を減らすことで、メンタルの健康を復活させることができると思います。

2020年には舞台『罪のない嘘』に出演

「みんなに好かれたい」と言えば、女優・■藤原紀香も同じようなことを言っていた時があります。2018年4月3日放送の『かんさい情報ネットten.』(読売テレビ)では、一時期は自分のブログに関しての批判的コメントに目を通していたと明かし、その理由を■「昔はみんなに好かれたいと思っていたからだと思う」と話していました。また、2019年5月31日放送『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演した紀香は、親友であるはるな愛に、■独身時代は帽子を脱ぐ、サングラスを取るなどの動作が人から見て美しいかどうかを、いちいち鏡の前でチェックしていてヤバかったと暴露されています。

 ■しかし、そんな紀香にもターニングポイントが訪れます。2016年に歌舞伎俳優・片岡愛之助と結婚し、女優だけでなく、片岡紀香として梨園妻の仕事もすることになったのです。梨園妻はとんでもない激務だそうですが、結婚当初こそバッシングされたものの、今は梨園での評判も上々なようです。■他人にどう見えるかをひとりで悶々と気にしているよりも、梨園妻として、夫や得意先など実際に周囲の役に立つ人のほうが評価されるのは、当然のことでしょう。

 スピリチュアルの世界では「すべては必然」というそうですが、もしそうなら、今、このタイミングで麻耶に舞台から声がかかったことも意味はあるはずです。麻耶のぶりっ子キャラは年齢的に苦しくなってくるでしょうし、妹さんのことを話せば「いつまで言ってるんだ」と文句を言ってくる人がいないとも限らない。テレビから離れていることや、舞台の仕事を前向きに受け止め、がんばってほしいと思います。

<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」

関連記事(外部サイト)