竹内涼真『六本木クラス』、どうせ寄せるなら本家『梨泰院クラス』“激似”の「藤ヶ谷太輔で見たかった」

ドラマ『六本木クラス』ロケ、パンダの着ぐるみをきる竹内涼真(2022年5月)

 2022年夏ドラマの中でも、話題性がトップクラスなのが『六本木クラス』(テレビ朝日系)。

 2020年にNetflixで配信され日本でも大ヒットを記録した韓国ドラマ『梨泰院クラス』。その日本版として舞台を東京・六本木に設定し制作されるということで、制作発表時から話題となった。命を失った父親の敵討ちとして大資本の外食チェーンに挑むというストーリーもそのまま踏襲される。

■「設定やストーリーもですが、韓国版の主役パク・セロイの特徴的な髪型を、日本版の主役を演じる竹内涼真が忠実に再現しているビジュアルが解禁されてから、その役作りの本気度とともに、いっそう注目度が高まりました」

 と、あるスポーツ紙記者。

■『梨泰院クラス』そのまま

「ダブルヒロインの新木優子と平手友梨奈、そして宿敵である会長役の香川照之も、原作の雰囲気をよく拾っているように感じます」(同)

 気になる第1話は7月7日に放送されたが、蓋を開けてみると、なおさら再現度に注目が集まった。

■「韓国版を知っている人にとっては、思っていた以上に“同じ”で、驚いた人が多かったようです」

 と言うのはあるドラマウォッチャー。

「■近年も『24 JAPAN』や『ボイス』『SUITS』など、アメリカや韓国など海外のドラマを原作とする“日本版”ドラマは制作されますが、基本的にはいかにジャパナイズにもっていくかが注目のポイントのひとつになります。それでいて、いかに原作の面白い要素、特徴をうまくひろってくれているか。原作が人気作だったりキャラが強いほどその塩梅が大事になりますが、『24』のように、そのバランスが微妙で、高い評価を得られなかったものもある、諸刃の剣的な一面もあります」(同)

 今回の『六本木クラス』も、当然、原作ファンがどのぐらい満足できるかも大きなポイントだ。前出のドラマウォッチャーは言う。

■「骨子の部分というかそのエッセンスはほぼほぼ『梨泰院クラス』そのままでした。さらに、お店の雰囲気や大外食チェーンのロゴデザイン、社長室などの内装、香川照之のファッションなど、日本と韓国の要素のハイブリッド的な印象を受けました。

■ 出演陣のビジュアルだけでなく表情や仕草、さらにカットなども“寄せて”いるようで、その“寄せ度”の高さから、日本版という以前に、日本を舞台に同じことをやる意味はあるのかと。パロディというか、“ものまねドラマ”のような雰囲気すら感じられるようでした」

 原作の人気の高さや、インパクトの強いドラマなだけに、その再現度の高さが気になってしまう視聴者も多そうだ。

■「イガグリ頭のビジュアルもキャッチーですからね。どこまで本家に寄せるかは大きな注目点だったと思います。キスマイの藤ヶ谷太輔君がパク・セロイに似ていると言われ、『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)で“ガヤセロイ”というキャラに扮して『梨泰院クラス』のパロディコントを披露したことがあります。その完成度の高さから、“寄せ方が藤ヶ谷君に近い”、“むしろ竹内涼真ではなく藤ヶ谷君でもよかったのでは”との声が上がるほどです(笑)」

 と、前出のドラマウォッチャーは言う。

『キスマイBUSAIKU!?』で藤ヶ谷大輔が演じた、本場『梨泰院クラス』のパク・セロイ

竹内涼真はハマっている

 再現性の高さに関して褒めるべきかはさておき、舞台が日本、東京であることに違和感を覚えるという見方もできる。

「どうしても行動や理由づけなどに、現代の日本の感覚でとらえると少し違和感をおぼえるかもしれない部分もあります。しかし、そのあたりの細かな感覚の整合性はとる必要はないとふんだのでしょうか、勢いで乗り切るようなところも感じます」(同)

 そのオーバーでケレン味の強い演出なだけに、昭和ドラマのような雰囲気を感じた視聴者も一部にはいたようだ。前出のスポーツ紙記者は言う。

ドラマ『六本木クラス』ロケ、パンダの着ぐるみをきる竹内涼真。眠たいのか何度かあくびをする姿も(2022年5月)

「そんなところから、ケレン味強い作風で名作の多い、大映テレビや東海テレビ製作だったらどうなったか、変な妄想もふくらんでしまいますね(笑)」

 竹内涼真の熱演にも注目だ。前出のドラマウォッチャーは語る。

■「竹内涼真は、『テセウスの船』やゾンビドラマの『君と世界が終わる日に』など、このところ、トンデモ展開な作風のドラマによく主演がちな印象もあり、運命に翻弄される演出がすごくハマります(笑)。そういう意味でも『六本木クラス』でのこの先の活躍も期待できそうですね」

 ドラマは14日に第2話が放送される。物語は過去の因縁の発端を一気に描いた第1話から、いよいよ主人公の新が自分のお店を立ち上げ、今後のストーリーの鍵を握る、平手演じる天才少女が本格的にストーリーにからみはじめる。

「『梨泰院クラス』もここから一気にワクワク度が高まる展開になりましたので、第2話でどう展開させてくるか、原作を知る人はもちろん、初見の視聴者をどう引きつけるか、ここにかかっていそうな気がします」

 果たして竹内涼真は香川照之に復讐できるのか、はたまた香川への逆襲とその存在感で、『梨泰院クラス』かと思ったら、「100倍返しだ!」と言ってほしくなる空気に飲み込まれてしまうのか。いろんな意味で今後の展開に期待だ。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉

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