真琴つばさ、25年愛用のヒョウ柄シャツに「ホテルで悲鳴と発砲音」の思い出

真琴つばささん

「■初めてひとりでアメリカを旅したとき、ラスベガスで購入したんです。こんなに厚手でしっかりした生地のTシャツは、今どき手に入らないんじゃないかしら。パジャマがわりに年間を通して着ていました」

 と、愛用品を紹介してくれた女優の真琴つばさ(54)さん。インパクト大のヒョウ柄のTシャツは25年前に旅行先で購入し、ずっと愛用しているんだとか。

■ド派手なアニマルTを断捨離!

25年前に初めてアメリカをひとり旅したときに購入したヒョウ柄のTシャツ

「これと一緒に、ブタさんなどのアニマル柄のTシャツを5着くらい買ったんですが、だんだん傷んできたので■“断捨離、断捨離!”と処分していったんです。でも、最後の1着になってしまったこれはまだ着られる。古びてきてはいるけれど、捨てられないんです。

 ■去年あたりから大事にしなきゃという気持ちがさらに湧いてきて、“このまま着古していいものか?”と、着るのもためらわれるように。自分のなかで“25年目の断捨離会議”が始まっています(笑)」

 アメリカへのひとり旅は、30歳になる前の区切りとして出かけたという真琴さん。当時の記憶は、今でも鮮明に覚えているそう。

「ニューヨークでミュージカル、ラスベガスでショーの勉強をしようと、意気揚々と(ジョン・F・)ケネディ空港に降り立ち、入国審査で並んでいたんです。■すると、“ドーン!”とすごい音がして、天井が落ちてきたときにはびっくり。なのに、周りの人は誰も騒がず“オゥ”とあきれた顔をするだけなんです(笑)」

 格付けランクを気にせず泊まったホテルで夜中に悲鳴が上がったり、外からピストルのような音が聞こえたこともあった。

「アメリカに来たんだなと実感しました。エンパイア・ステートビルからの眺望、ニューヨークからラスベガスに移動するとき、迎えに来た知人に会えずに迷子になり、ひとりでタクシーに乗ったときの不安な気持ち、数日お世話になった知人との楽しい思い出に涙のお別れ……。

 ■このTシャツにはいろんな思いがつまっているんです。私は感化されやすい性質なので、途中からちょっとした単語が英語になっていたり、“ドリーム”の発音がやけにうまくなったりしたのも、このシャツを見ると思い出します(笑)」

■黒柳徹子さんとリュックの思い出

宝塚時代から交流のある黒柳さんからいただいた藤色のリュックはロケで大活躍

 バッグが大好きで、いろんな大きさ、機能つきのものまで含め、50個以上は持っているという彼女。■なかには“一生使う”と心に決めている愛用品がある。ルイ・ヴィトンの小ぶりのリュック。これはなんと、黒柳徹子さんからの贈り物!

「黒柳さんとは約20年前、宝塚時代に初めてお目にかかりました。よくお食事をご一緒させていただいた時期があって、そのとき翼のついたジャケットなど、いただきものをしました。リュックも、そのひとつなんです。

 ■ロケのときにお水やハンカチを入れて持ち歩くのにちょうどいい大きさ。上品な藤色だから、どんな服にも合わせやすく、とても重宝しています。

 ■私がバッグ選びで重視するのは機能性なので手持ちのものはブランド品はほとんどありません。でも、このリュックは黒柳さんからいただいたものですから、間違いなく、一生大事にします」

 真琴さんは2001年、惜しまれながらも宝塚を退団。新たな活動を模索しているとき、黒柳さんからの誘いでアメリカに行った思い出も。

「黒柳さんは8月のお誕生日をニューヨークで過ごすのが通例だったんです。大きなケーキがあるわけでなく、■レストランで現地のご友人たちとワイワイ、賑やかにお祝いしました。ふたりでミュージカルを見たり、パンケーキを食べたりもして、楽しかったです」

■品物の背景を思い浮かべて

 アビシニアンの“アビィ”を飼っている真琴さん。次に紹介してくれた愛用品は、そんな子猫のころのアビィが描かれた、ワインレッドの宝箱だ。

「■宝塚の後輩の姿月あさとさんのご両親から、3年ほど前にいただいたものです。アビィが子猫のころの写真は、数枚しか撮れてなかったので貴重なんですが、それをモチーフに(小物や家具をデコレーションする)デコパージュして作ってくださったんです。 

姿月さんのご両親が、アビィの子猫時代の写真を見てデコパージュしてくださった宝箱

 美しい宝箱自体うれしいけれど、■ご夫婦で仲よく作業していらっしゃる姿を思い浮かべると微笑ましく、幸せな気持ちに。■“こんな素敵なご両親から姿月さんは生まれ、育ったんだな”と、しみじみ思いました。

 後日談ですが、この宝箱をのぞき込んでいるアビィの姿を写真に撮って送ったら、それをモチーフに、ひとまわり大きな宝箱もプレゼントしていただき、大切に飾っています(笑)」

 30年来の友人の姿月さんと真琴さんの付き合いは、独特なものだそう。

「ベッタリじゃないのに安心できる。でも、まだ知らない部分もたくさんあります。■彼女も私も気を遣う性質なので“気遣いシスターズ”なんですが(笑)、舞台に立ってもお仕事の話をしていても、阿吽の呼吸で通じ合えるんです」

 ■ひとつひとつの愛用品への愛情だけでなく、品物の周りにいる人々との思い出、相手への気持ちまで大切にしている真琴さん。音楽活動、女優業だけでなく、バラエティーなどで活躍するのは、人との出会いが楽しいからといいます。

「ロケ先で、例えば農家の人のお話などをじっくり聞くのは好きですね。お仕事ではこの先も、いろんなことをやってみたいです。宝塚出身だと、ドラマなどでは刑事や弁護士など、カッコいい役へのオファーが多いけれど、■私は意外に下町系。

 ■なので、下町のお母さんもいいですね。それと、この低く、しわがれた声を生かして、魔女や老女の声のお仕事もやってみたいですね」

《プロフィール》
まこと・つばさ ◎東京都出身。元宝塚月組トップスター。2001年の退団後は、舞台、テレビ、ラジオなど多方面で活躍。8月21日からは東京・新橋演舞場を皮切りに公演が始まる、お仕事コメディーの舞台『ブラックorホワイト? あなたの上司、訴えます!』に出演

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