『M』はただの“暴露本”ではない 秋元康氏も後押しするベストセラーのスキーム

浜崎あゆみ('02年)

 浜崎あゆみがエイベックスの松浦勝人会長との交際を初めて告白した小説『M 愛すべき人がいて』(小松成美著、幻冬舎)が14万部を超えるベストセラーになっている。

 来年4月にはテレビ朝日で連続ドラマ化(土曜午後11時15分〜)されることも決まり、SNS上では、早くもヒロイン・浜崎役を演じる女優の予想合戦が繰り広げられている。

 ノンフィクション・ノベルとはいえ松浦氏をはじめ、実在の人物や場所が実名で登場していることで、「今更、なぜ暴露するの?」と疑問を投げかける声も少なくない。

 そんな中、「暴露本と言われているらしいが、ノンフィクション作家小松成美が書いたものは一人の少女のサクセスストーリーの光と影だ。興味本位のものではない」と称賛したのはAKB48グループ総合プロデューサーの秋元康氏だ。

 秋元氏は約1年ぶりにトークアプリ「755」に「M」の読後感をそう綴った。

 さらに

「浜崎あゆみというスターがどう誕生したか?『M-愛すべき人がいて-』は、生きることに不器用な少女が必死にもがいて夢を掴み、恋をして傷ついて、同世代のカリスマになるまでの独り言の記録なのだ。2人の恋は、あの時代に生きたみんなの恋だったのかもしれない」

 と解説した。

 この投稿に出版元の幻冬舎の見城徹氏も「秋元さんが、文末に記した2行が胸を打ちます。『2人の恋は、あの時代に生きたみんなの恋だったのかもしれない。』」とコメントを寄せた。

「■松浦氏、見城氏、秋元氏、そして755を運営するサイバーエージェントの藤田晋氏は、いわば盟友です。いずれも、その世界でのヒットメーカー、つまりヒットするモノをよく知っている人たち。

■ 彼らが集まって『M』が生まれたわけですから、逆にいえばヒットしないわけがないということ。ドラマ化の次は映画化も期待されるでしょうし、さらにあゆが自ら主題歌を手がけるということも十分あり得ます」(音楽関係者)

 まさにヒットメーカーの思いが集結した「M」スキームといえる。

<取材・文/小窪誠子>

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