瀬古利彦、 “陸上界の生ける伝説”が次に目指すは「海外で社交ダンスデビュー」

都内のダンススタジオで練習に励む瀬古利彦

「■MGCの予想は、男子は大迫傑くん、設楽悠太くん、井上大仁くんが抜きん出ているよね。女子は鈴木亜由子さん! 自己ベストはよくないけど、彼女はやってくれるんじゃないかな。立場上、こういうこと言っちゃいけないんだけどね」

 来年の東京オリンピックのマラソンの出場者、男女各3名のうち2名が決まる「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)の見通しをそうぶっちゃけてくれた瀬古利彦。

 陸連のマラソン強化・戦略プロジェクトリーダーという選手の選抜にかかわる要職にありながらの予想だったが、15日に行われた大会の結果は、はたして……そして最後の1名は―。

 瀬古といえば、1970年代後半から'80年代にかけて日本の長距離界をリードし、マラソンは15戦10勝。メダルには届かなかったが五輪に2大会連続出場し、引退後は指導者や解説者としても存在感を発揮する、陸上界の生ける伝説だ。

■「あの瀬古がダンスを!」

「■今でも中村清先生(当時の監督)の追い込み練習から、逃れようとする夢を見ることがありますよ」

 と現役時代は、猛練習とストイックな姿勢で“修行僧”とも呼ばれたイメージが強いが、普段はお茶目なオジサマ。

 地元・三重県桑名市で行われたNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』のトークショーでは、いつものダジャレやジョークで会場の笑いを誘い、ゲストの中村勘九郎がタジタジとなる場面も。

 そんな軽快なフットワークとトーク力で全国各地を駆け巡り、マラソンの普及にも努めている。

「休みはほとんどないけど、長距離を走り続けるのがマラソンランナーの宿命。でも最近は、実際にはほとんど走りませんよ。筋膜炎になるから」

 そうおどけてみせるが、現役時代には使ったことがない筋肉で四苦八苦している競技がある。

「■家内が始めた社交ダンスを私もしています。11月に彼女の還暦を祝うダンスパーティーがあるので、それに向けて毎週、練習しています。

■ いずれは海外のマラソン大会のレセプションでも披露したいと思っています。みんな“あの瀬古がダンスを!”と驚くはず」

 かつて多くの海外選手から「セコこそナンバーワン」と称賛されたが、60歳を過ぎて、さらなる名声を得ることになるかもしれない。

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