サンドウィッチマン、人気の根源は「ベースに“いい人”」と時代がマッチ

サンドウィッチマン

『日経エンタテインメント』と『週刊文春』が行う「好きな芸人」アンケートでいずれも1位に輝いた、サンドウィッチマン。

■「この手のアンケートは、かつては明石家さんまさんや所ジョージさんが上位の常連だったのですが、いまはもうサンドウィッチマン1強になったといってもいいと思います。好感度の高さはバツグンで、芸能界にもファンが多いです」

 と、ある芸能関係者は言う。

■ベースにある「3つの愛」

 バラエティー番組に限らず、CMなどでも引っ張りだこ。そんなサンドウィッチマンの好感度の高さの源はどこにあるのだろうか。バラエティーや情報番組を手がける放送作家によると、

■「なんといっても、人のよさが感じられるというところではないでしょうか。そのベースには、『愛』があります」

 と、断言する。さらにサンドウィッチマンの持つ「愛」には、いくつかの種類があるというからすごい。

■「まず、出身の東北地方への『地元愛』、奥さんなどへの『家族愛』、そして、それぞれの『相方愛』。それらを感じ取ることができるというのが大きいですね」

 なかでも「地元愛」が強く感じられるところが大きい。

「■もともとあった東北愛が、2011年の東日本大震災以降、より強く感じられるようになり、しかもそれが今に至るまで、ずっと一貫して続いている。それが、東北以外の地域の人たちにも響き、この人たちは絶対いい人だと思われることにつながったのではないでしょうか。そうなると、多少口の悪いことを言っても、『本当はそんなことないのに』と思われるようになり、ますます印象がよくなっていきます」

 サンドウィッチマンが一躍、人気者になったのは2007年の『M-1グランプリ』での敗者復活からの優勝によるところが大きい。

「ちょっとコワモテふうの伊達さんを、富澤さんがとぼけた雰囲気でいじり、そこに伊達さんがツッコミ続けるというスタイルが基本です。シチュエーションはファストフードや不動産屋などさまざまなパターンがありますが、基本的なスタイルは同じ。それでいて安心して笑え、安定したクオリティーにつながっていると思います」(前出・芸能関係者)

■善人だと笑えない、は昔の話

 いわゆるネタ番組が減少した近年だが、サンドウィッチマンは、トークやロケでもその実力を発揮することができたと、前出の放送作家は言う。

「トークでも、ベースにはネタの空気があるというのが強いところですね。一方で、ネタもちゃんと続けて披露してくれている。また、ロケで一般の人とふれ合うときに『いい人』感を印象づけられたのも大きいですね。『バイキング』の地引網ロケや、『帰れマンデー見っけ隊!!』などは、現在の人気の安定ぶりに貢献したといえます」

 いい人サンドウィッチマン。かつては、芸人のイメージといえば破天荒。善人だと、どこか笑えないといったイメージがつきまとう時代もあった。

■「そこは、時代が変わったといえますね。昔だったら、品行方正じゃないほうがいい、相方と仲が悪いほうがおもしろいという風潮がありましたし、『芸事だから』という理由で女性関係なんかも許されたこともありました。お笑いの世界に限った話ではないのですが、時代が変わり、ベースに『いい人』じゃないと受け入れられにくいのかもしれませんね」(同・放送作家)

 そこには、ネットやSNSの普及も大きく影響しているという。

「みんなが『監視』している時代になりました。自分だけでなく、他人もまじめに生きていないといけない時代。悪い面が見えると、一気に評価が下がってしまうようになりました」(同)

 いい人イメージを失う大きな出来事でもないかぎり、サンドウィッチマン人気はまだまだ安泰のようだ。

<取材・文/渋谷恭太郎>

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