なぜ彼女たちは“におわせ”てしまうのか──ファンが破局に追い込んだケースも

 におわせ=彼氏である芸能人がテレビ出演の際に身につけているものを自分も身につけたり、彼氏を連想させるようなものをSNSに投稿したりする女。におわせは芸能人だけではなく、一般人の間にも普及している。昨今、炎上した“におわせオンナ”を振り返ってみよう。

イラスト/コウキ

■批判は別れさせたい場合には逆効果

 ■最も批判が殺到した“におわせオンナ”は、におわせ+不倫のダブルパンチを展開したモデルの江夏詩織(24)。当時、歌手の大塚愛(37)の夫であったRIP SLIMEのSU(45)と不倫。'17年に写真週刊誌に交際をスクープされてから、'18年11月、SUが離婚するまで挑発的なにおわせを続けた。一部を抜粋すると、

■・雑誌でハマっていることを聞かれ《スライム作り/ぽよんぽよんに夢中》と答える
・ツイッターに《リップが欲しい》と投稿
・離婚発表日に、SUとおそろいの眼鏡をかけて、大塚愛のHPと同じポーズをとってインスタを更新。勝利宣言(?)

 大塚は離婚発表時に自身のサイトで離婚理由を《子どもとの生活を守るため》とコメント。江夏と夫が不倫していたと思われる時期に発表した『あっかんべ』という歌詞が江夏詩織のことでは? とにおわせ返し。《嫌がらせしてくるようなあの子はいらない/人生にいらない/真夜中のインターホン/白のスカートって/あなたは最悪です/じゃあね》

 におわせ不倫略奪だけでなく、正妻に嫌がらせまでしていたことが発覚。その質の悪さから、江夏のインスタは更新するたびに騒動から1年がたった現在でも一定数の批判コメントがつくほど。こんな怖い女と付き合っていたSUっていったい……。

“ネット私刑”に詳しい昭和大学医学部精神医学講座教授の岩波明さん(以下、岩波さん)は、

■「交際相手が攻撃されることによって男性は守りたいという心理が働いてしまうので、批判は別れさせたい場合には逆効果になってしまいます」

 と、解説。批判が2人の絆を強めてしまう場合もある!?

 アイドルは交際を公にできないぶん、相手がにおわせる場合が多く、ジャニーズの交際相手は何かしらにおわせ、痕跡を残す。

■ 今では飛ぶ鳥を落とす人気のKing&Prince・平野紫耀(22)の彼女をにおわせていると言われるのが平祐奈(21)。2人は昨年3月の映画で共演して以降、仲のよさから常に関係が疑われている。平のにおわせ行為は主にインスタグラム。

■・おそろいの毛布を同じ巻き方で撮った写真
・おそろいと思われる帽子、サングラス、スマホケースを使用

 ほかにもファンによるこじつけと思われるものもあり、たびたび炎上しているが2人の決定的なデート現場などをスクープされたことはない。

■叩くのは一種の“ゲーム”

 ファンが破局に追い込んだケースも。

 ■'18年9月に交際が報じられたHey! Say! JUMPの山田涼介とモデルの宮田聡子。宮田は当初、ファンからも交際を応援されていたというが“におわせ”をしてしまったことで怒りを買いバッシングを浴びた。宮田のにおわせ行為は、

■・山田の好きなゲームキャラクターの目薬やお気に入りのお菓子の写真を投稿
・飼い猫の名前が“恭介”

 におわせが疑われてからは、仕事の近況などをアップしても辛辣なコメントが多数寄せられ、ブログもツイッターも閉鎖。関係に疲れて破局してしまったという。

 なぜ彼女たちは批判されることをわかっていて“におわせ”てしまうのか。前出の岩波さんは、

■「マウンティング行為ですよね。私が彼女なのよ、あなたたちとは違うのよ、と言いたいんでしょう」

 におわせが炎上しやすい理由として、

「本人自体に価値がないと非常に叩かれやすい。“なんで、あんな女があの人の彼女なの!?”となってしまう。■におわせて叩かれたくなかったら自分の価値を上げる努力をしたほうがいいですね。

 また、叩くのは一種のゲーム。カップルが別れたところで自分と付き合うと思っているわけではないので、つぶすのを楽しんでいるのでしょう」(岩波さん)

《識者PROFILE》
岩波明さん ◎昭和大学附属烏山病院院長1959年、神奈川県生まれ。昭和大学医学部精神医学講座教授'85年、東京大学医学部卒、東大病院精神科、東京都立松沢病院、埼玉医大精神科などを経て2012年より現職。'15年より昭和大学附属烏山病院長を併任。主な著書に『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑』などがある

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