保阪尚希が「情報商材詐欺」グループの広告塔に! 本人直撃でみえたトンデモ経営実態

保阪尚希を直撃して語ったこととは

「■仕事で屋根から転落し、車いす生活になってしまいました。仕事も思うようにできず、お客さんも離れてしまって……。高校生の息子がいるので、どうにかお金を稼がなきゃと思ってのことだったんです」

 そう話すのは、工務店を営む吉田さん(仮名、50代)だ。

 情報商材を販売する会員制サイト『I』に加入したことから悲劇は始まる。

 吉田さんは事故に遭い、新たな収入を得ようと考えていたところに1通のメールが。

「■9月頭に《稼げますよ》と書かれたメールが届いたんです。メールのURLからサイトに移動し動画を見ました。世界8か国を股にかけるプロジェクトで、世の中に貢献するとも語っていて、これは素晴らしいと思いました。俳優の保阪尚希さんも出ていたので、信用してしまいました」

■「月収3倍」「使用するのはLINEのみ」「98%の勝率」

 同プロジェクトは海外で盛んに行われるスポーツ賭博の『ブックメーカー』を利用して収入を増やすというもの。賭けるのはサッカーの試合のみで、会員になりサイトを利用して賭けを行う。同サイトが勝てる試合を選び、LINEで通知してくれるシステム。

 吉田さんが見たという動画には■、発起人の《五十嵐》と名乗る男性や8か国の代表とされる外国人らが登場し、「月収が3倍に」「使用するのはLINEのみ」「98%の勝率」などをキーワードに、なぜ勝てるのか説明される。《特別アンバサダー》として登場する保阪は、「五十嵐さんは投資の業界では海外でも有名な方。(中略)世界経済の発展という目標に共感し(中略)応援をさせていただくことになりました」と語っている。

 前出の吉田さんはこの動画の内容を信じて、まずは入会金の約10万円を支払った。

「■すると、担当者だという人から電話があり“さらに50万円払えば、もっと上のクラスに入れる。吉田様だけ特別に案内している”と言われました。もっと儲かるのならと、捻出して支払いました……」

 すると再び別の担当者を名乗る人物から電話があり、70万円を支払うと、もっと上のクラスに入れるとの案内だったが、それは断ったという。

「その後、手続きをするのに1か月必要とのことだったので、連絡をずっと待っていました。しかし、一向に連絡がない。こちらから連絡しても電話に出ない。そこで、これは詐欺だと気がついたんです」

■広告塔として出演したワケについて直撃!

 当初は途方に暮れたという吉田さんだが、現在はふつふつと怒りがこみ上げる。

「保阪さんはなぜ、このようなものに広告塔として出られたのでしょうか。影響力のある有名人なわけですから、詐欺だとわかっていたのなら犯罪ですよ。ダマされました」

『I』のサイトには運営元として『H』という会社の記載がある。

 同社は'11年に設立されたが、当時の社名は違う。同社を設立した男性は、

「えっ、全然、心当たりがありません」

 と驚きつつ、会社設立の経緯を説明する。

「■この会社はもともと私の副収入を管理する会社だったんです。必要がなくなったのですが、解散にはお金がかかる。だから休眠会社にして2年ほど前に売却しました。その後についてはわかりませんが、こんなことに使われるというのは怖いですね……」

 今年6月には社名が変更され、住所が東京都武蔵村山市に移転している。

 代表となっているM氏は、同社の近くに一軒家を構えていたが、'17年に自宅を差し押さえられ、競売にかけられており、行方は不明。今年8月には千葉県市原市に移転し、代表もY氏に変わっている。

 しかし、会社の住所には宗教法人の施設が立っており、Y氏の実家だった。Y氏の母親は「まったくわからない」と話すだけ。Y氏は23歳で俳優を目指していた男性だった。そして、やはりY氏の行方は誰も知らないという。

 一向にその全容が見えてこないが、保阪はなぜ広告塔として出演したのか。自宅から車で出てきたところを直撃した。

―『I』について伺いたいのですが?

「■全然わからない。友人のOに頼まれて、出演しただけです。俺は渡された台本を読んだだけなので……。1円ももらっていないんですよ」

―被害者は保阪さんが出演しているから信じてしまったと話していますが。

「■それは困ったね……。とにかく、その友人に聞いてください。何をしている会社なのかも、俺は全然知らないので」

 保阪が言う芸能事務所の社長O氏に話を聞くと、

「■保阪さんは何も悪くないんです。彼は本当に無償で出演してくれたんです」

 O氏は保阪と20年来の友人なのだと話し、経緯を語る。

■責任逃れのペーパーカンパニー

「私の事務所では外国人のエキストラを派遣しているのですが、渋谷区にあるN社という会社から、今年の5月に仕事の依頼がありました。計4回仕事をしました。代表はSという29歳の若くて人懐っこい男性でした」

 派遣料は毎回、キチンと支払われていた。 

「■あるときSから“こういったビジネスをやっているのですが、保阪さんを紹介してほしい”とお願いがありました。応援したいという気持ちがあったので、保阪さんにお願いしたところ、私の紹介ならいいよと返事をもらい、出演することが決まりました」

 撮影は8月中旬にN社のオフィスで行われたという。

公式の特別アンバサダーとして、動画内で熱く宣伝をしている保阪尚希

「■撮影は2時間もかかりませんでした。台本も保阪さんは当日受け取っています。4度も仕事して信用していましたから、疑うことはまったくなかった。それがこんなことに使われるなんて許せないです」

 O氏が持っていたS氏の名刺に書かれている会社は『H』とはまったくの別会社。週刊女性がN社を訪ねると「Sという人はいない」と回答。N社の会社登記にも記載されている代表取締役はS氏とは別人。N社と『I』との関係も不明なままだ。

 こうした事態を受けて、集団訴訟に向けた調査を行っているという『あまた法律事務所』の豊川祐行弁護士は、情報商材詐欺について注意を呼びかける。

「■ダマされたと気がついたときには雲隠れしていたり、責任追及を逃れるためにペーパーカンパニーを用意するケースもある。警察もなかなか動いてくれないのが現状です。怪しいと思ったら、1度インターネット上で検索してみることをおすすめします」

 同事務所が運営する集団訴訟プラットフォーム『MatoMa』では吉田さんのような被害者を募っているという。

 あま〜い話には十分に注意してほしい。

関連記事(外部サイト)