山崎静代が語る”大嫌いだった山ちゃん”が「大切な相方」になるまで

しずちゃんと、しげるちゃん

『しげログ』は商品プロデューサーとして活躍し、海外のファッション・流行などをナビゲートしているしげるちゃんが毎回「会いたい人」と「好きなお店」で対談! ゲストの“素”を引き出しちゃいます。第4回目のゲストは南海キャンディーズの山崎静代さん。飲み友達だったというふたりの初“サシ飲み”の行方は──? それでは……カンパーイ!!

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しげるちゃん(以下しげる)「それじゃ、しずちゃん……いただきましょ♪♪」

しずちゃん(以下、しず)「めちゃくちゃありがたいお仕事ですねぇ。ただ飲んで食べられるって(笑)」

しげる「しげるのオススメの焼き肉だよん、たくさん食べてね! もちろん、お話もたくさんしてもらうけど(笑) しずちゃんとの出会いは確か、『世界!弾丸トラベラー』に出演させてもらってからだよね。もう10年以上前になるのかも!?」

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しず「■私がボクシングがっつりやってた時期やから、そのへんかなぁ。試合があるからロケ休んで私だけパネルになってたことも多かったから記憶あいまいやけど(笑)。可愛い女の子が出演するイメージの番組だったのに、途中から私、刈り上げみたいな、スポーツ刈りになって出てたからスタイリストさんがどんな可愛い服してくれても全然、似合わへんみたいな(笑)」

しげる「『世界!弾丸トラベラー』に、しげるが出演させてもらった年の番組の忘年会で、しずちゃんに優しくしてもらって。昔から『女優・山崎静代』のファンだったからうれしかったの覚えてるぅ。それで番号交換した気がするんだけど(笑)」

しず「あぁ…そうですね…(もぐもぐしながら)」

しげる「その出会い、以降だっけかな?  節制し始めてたもんね、お互いご飯に行こうねって話から、しずちゃん爆食いもせず、お酒も全く飲んでなかった」

しず「えっ、えっ…(もぐもぐ)」

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しげる「いいのよ、食べて食べて(笑)。それが出会いなんですけど、普段からいろいろな人を紹介してくださったりとか。交友関係広いんですよ。広いよね?」

■最初は芸人じゃなく「アイドル志望」

しず「広いです」

しげる「しずちゃんて、お笑い芸人さん以外との交友関係も多くて、優香ちゃんとか、チャットモンチ―さんとか、当時、紹介してもらったよね。そのころは、しずちゃん、あんまり飲んでなかったよね(笑) ボクシングが終わったころのタイミングで、一緒にご飯に行ったときに『この人、お酒強いんだ』ってひそかに思ったの」

しず「そうなんですよ。(’15年にボクシングを)引退してからはたががはずれたように飲んでいたので。今まで身体鍛えていたのはこのためだったのか、と思うぐらい(笑)」

しげる「出会ったころにも、しずちゃんには言ったけど『フラガール』での、演技に号泣させられた経験があるので、『女優・山崎静代』は大好きなんだけど、ここ数年、舞台もこなしたりとか、以前から女優さんとしての立ち位置での仕事もしてるよね。しずちゃんにとっての『女優』という仕事は、どんな位置づけなのかしら??」

しず「難しいなって思うんだけど、やれば面白さが見えてくるっていう」

しげる「もともと、女優さんになりたかったの?」

しず「■それもあるのよ。最初はアイドル志望で……(一同爆笑)。

■ ホンマにホンマに。ボケでも何でもなく。そう、アイドルにもなりたくて、女優さんにもなりたかった。とにかく芸能界に憧れて。だから何やろ、幼いころから好きな漫画やアニメのキャラクターなりきってた。私、ナルシストな部分があって、保育所にいたころにひとり遊びでアニメのヒロインになりきってみたりとか。なんか好きだったんだよな。なりきるのが」

しげる「ええ〜っ! それはひとりで?」

しず「みんなあんまり乗り気じゃなかったからひとりで(笑)。保育所のブランコに座りながら勝手にやってました。だからもうナルシストですよ。ひとりでボソボソ話しながらやってました。あの、桂正和先生の『ウイングマン』って漫画なんですけど。ヒロインの(小川)美紅ちゃんになりきったりとか、(夢)あおいさんになりきったりとかして」

しげる「ねえねえ、だったら何で芸人さんになったの?(笑)」

しず「オーデイションを女優志望で送ってたけど、“何か返事返ってけえへんな。何かおかしいな”って思って(笑)。だから違うところから攻めていこうと」

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しげる「アッハッハ! 面白い! しずちゃんらしい!」

しげる「そして、南海キャンディーズ。昔からずっと聞きたかったんだけど、本当にコンビ仲って悪かったの? それとも、それはネタでそうしてたの?」

しず「うん(笑)。最初は仲がよかった。だんだんと忙しくなるとともに仲が悪くなっていって」

しげる「話せる範囲で、しげるにも詳しく教えて?」

しず「忙しくなるとお互い余裕もなくなってきて。そこまで下積みがそれほど長くなく、バッと売れたからいっぱいいっぱいで。いきなり全国のゴールデンに出て、ついこの間までテレビで見ていた憧れの人たちと一緒に仕事できて。でも、お互いを思い合う余裕がなくなったんかなぁ」

■山ちゃんがコンビを大事にするようになったワケ

しげる「そっかぁ〜、そうだよね。一気にブレイクしたもんね」

しず「■うん。だから山ちゃん(山里亮太)はコンビとしてうまく笑いが取れてないことに焦っていて、私に苛立(いらだ)ったりとか。すごいストイックな人やから私に強要することが多くなった。山ちゃんは宿題を出してくるんですよ。“明日までに何十個こういうネタ考えてこい”とか。でも私は“なんで同じコンビやのに上から言われなくちゃいけないんだ”って思って。無理やりやらされてる感があって」

しげる「なるほどね〜。ふたりの間に温度差があったんだ」

しず「■向こうからしたら、“自分はネタ考えて努力してるのになんでコイツ努力してへんのに仕事はいってくんねん!絶対ひきずり落とすぞ!”って(笑)。コンビ間でこんなことおかしいけど、相方がうまく行くことを許せなかったし、余裕がなかったんだって。当時は『フラガール』とか大きくて目立つ仕事は私のほうが多かったから」

――(編集部)「『オードリーのオールナイトニッポン』で山里さんや若林(正恭)さんがおっしゃってたと思うんですけど、番組で一切ツッコマない、バラエティー番組での台本をしずちゃんのトークブロックだけ消すとか、嫌がらせメールを長文で送るとか、コンビでの出演なのに、(しずちゃんに)黙ってピンで出たとかって言うのはネタですか? それとも本当ですか?」

しず「本当です! 私も“そうだったん?”って思う初耳のものもありましたけど(笑)」

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しげる「本当だったんだ! でも酷いね。ツッコまないってなると、しずちゃんにピンが当たらなくなるってことだもんね」

しず「MCのトークを南海キャンディーズでやらせてもらったときが大阪であったんですけど、山ちゃんが全部仕切るから私をどうとでもできる。だからスベらすとかもできるし、しゃべらせないことも可能で。私がガンガン前に出るタイプではないので、それで私がひと言もしゃべらずに番組が終わることも。あとから聞いたら“嫉妬だった”って言ってました(笑)」

しげる「でも、素直な人なんだね。。時間は経過したけど、ちゃんと告白もしてくれて。再び仲よくなったキッカケは何?」

しず「ボクシングとかも一つのきっかけ。私がやりだしたころは反対してたし、(タレントの方向性として)“どこへ向かうねん”という感じだったし。でも、ボクシング始めたことでお互いの距離が離れたからこそ相方のよさがわかったというか。今までの自分じゃ通用しないボクシングっていう世界に飛び込んで。さらにド素人の私がオリンピック目指すなんてすごい挑戦だったから、とにかくそのことだけを努力しなあかん状況で」

しげる「孤独だよね。ある意味ね。自分に向き合わなくちゃいけないわけじゃん?スポーツの世界って」

しず「■それで山ちゃんが私にお笑いを24時間考えろじゃないけど、そういうことを強要してくる感じが嫌だったけど、ボクシング始めたことで彼が言っていることが初めて理解できた部分もあったので、自分は単に“山ちゃん嫌やな”って思ってたけど、上を目指すにはそういうこともやらなあかん、って思ったり。向こうも向こうで私がホンマに真剣にやってるの見て応援してくれるようになったし。そこらへんからは仲よくなっていくきっかけにはなったのかなと」

しげる「それはいつぐらい?」

しず「この2年ぐらいかも。ボクシングを辞めてから、“もう一回漫才をしよう”ってことになり。私も漫才やりたかったけど当時は完全にボクサーみたいになってたし」

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しげる「確かになってたね(笑)。一緒にご飯食べるときに、“走って来た!”とか言って。家から店までのなかなかの距離を走って来たりすごいストイックだなってしげる思ってたもん」

しず「■でも、やっぱりボクシング辞めたときに“自分が戻ってこれる場所って芸能界にあるのかな?”ってすごく不安で。仕事もそんなになかったから不安で。でもそんなときに山ちゃんが待っててくれたんです。'18年に年初めて南海キャンディーズの単独ライブやったんですよ。結成15年目で。そのときに初めて、“自由に掛け合いができる”っていう関係性になれたっていうか。“コンビってこういうことなのか!”ってことが初めてわかりました」

しげる「いい話だね〜!」

しず「■山ちゃんだからこの掛け合いができるっていうことができて。向こうもそれだけ余裕ができて。生かすも殺すも山ちゃんのほうが力があるからできるけど、相方に対しての気持ちがなかった。“この人をツッコんでなんとか笑いを取ろう”ということは相手に対しての思いがないとできないと思うので。でも、山ちゃんがコンビを大事にしている気持ちがそのころはすごく強く感じました」

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しげる「しずちゃんと、ご飯したりするときは、誰かほかにもいたりで、共通の話題で盛り上がる感じだったから今日は、“なるほどーー”ってなる話ばかり聞けて面白い! まだまだお肉もお酒も来るからネッ(笑)」

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