小西遼生、Hey! Say! JUMP薮宏太の第一印象は「すごく知性的な人」

小西遼生 撮影/山田智絵

『キャッツ』『オペラ座の怪人』を生み出した作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーと、『エビータ』『ライオンキング』の作詞を手がけたティム・ライス。

 ミュージカル界の両巨匠が学生時代に初めてタッグを組んだ伝説のミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』が、初めて日本人キャスト版で上演される。この話題作に出演する実力派ミュージカル俳優・小西遼生さんに、作品の見どころやミュージカルの魅力について聞いた。

■王道作品とは異なる“楽曲の幅広さ”

■「王道ミュージカルを数多く作っているアンドリュー・ロイド=ウェバーさんとティム・ライスさんが、初期にこんな作品を作っていたんだってところがすごいですよね。

■ ロイド=ウェバー作品は日本でも人気がありますが、『キャッツ』『オペラ座の怪人』『エビータ』とか、そういう作品のイメージからは、まったく想像できないような作品。なので、彼の作品を知っている人ほど驚くと思います」

 今作は旧約聖書「創世記」の「ジョセフの物語」をベースに、波乱に満ちたジョセフの人生が全編音楽で綴(つづ)られる。兄弟に奴隷として売られたり、投獄されてしまったり、国王に仕えるようになったり……。

数奇な運命をたどるジョセフの人生を表すような、ロック、バラード、シャンソン、カントリー、ラテンなど、さまざまなジャンルの楽曲が演奏されるのが魅力。

「■『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』のような、いわゆるミュージカルの場合は、音楽を紡いでひとつのストーリーを音楽に消化している感じですけど、これは本当にいろいろな音楽が詰め込まれている。

 “歌だけでやっちゃうんだ”って、ちょっと衝撃的でした。この作品は、すごく遊びごころがあって、学生時代のロイド=ウェバーさんとティムさんが初期の衝動でやりたいから作ったっていう感じがするので、そこが面白い。

 主人公のジョセフがすごく苦労する話なのに、それを吐露する曲も悲劇的なメロディーじゃなかったりするんですよね。踊り出すような曲だったりコミカルな曲だったり、悲劇も明るい音楽で表現する。ユニークでエンターテイメント性の高い作品だと思います」

■薮宏太は“すごくいい人”

 今回が初共演となる、主人公ジョセフを演じるHey! Say! JUMPの薮宏太さんについては、■“言葉の選び方が大人で、すごく知性的な人”というのが第一印象だと語る。

■「それに、すごくいい人だなと思いました(笑)。ジョセフって、ひどい目に遭わされても憎しみを持たずに、人を信じて自分の夢を信じて、それを叶(かな)えようとする人物なので、それを等身大でやるんだろうなと、薮くんに会って感じました」

小西遼生 撮影/山田智絵

 小西さんが演じるのは、ジョセフが仕えるエジプトのファラオ。ゴージャスな王様とは、まさにハマり役。

「■ファラオって言うとき、ちょっとためらいますよね(笑)。口に出すとけっこう太字の言葉だなって思いました。この物語の中では、時代のカリスマで、地位も名誉もすべてを持っている王たる王だと思います。

 ファラオが歌うプレスリー風の楽曲にも注目してほしいです。ほかにも名曲がたくさんありますし、僕も楽曲を聴いているだけでワクワクします。楽しんでもらえる作品になると思います」

 舞台に音楽活動に多忙な日々を過ごす小西さんだが、休日も自宅にこもって曲作りをしていることが多いそう。

「音楽はライフワークというか楽しみでもあるので。CDのジャケットデザインとかも自分でやっているので、デザインを作るためのソフトの勉強とかに時間を使ってますね。でも、そもそも自分の好きなことを仕事にしているのでオフが欲しいという気持ちになったことがないです」

■1回見ただけで3か月はハッピーに

 日々の家事にもお忙しいようで──。

「料理も、ほとんど毎日作ります。最近よく作るのは、オイスターソース焼きそば。親しくしていただいている俳優の渡辺裕之さんから教えてもらったんですけど。焼きそばの麺をパリパリぐらいになるまでしっかり焼いて、そこに豚バラとネギを加えてオイスターソースで炒めるだけなんですが、それはすごくウマいですよ」

 最後にミュージカル初心者の読者へ小西さんからメッセージ。

■「お仕事をされたり、子育てをされている方って、日常で笑顔になれる瞬間が少ないと思うんですよね。それよりも忙しかったり、必死で何かをやらなきゃいけなかったりして。

■ この作品を1回見ただけで、3か月くらいはハッピーになれるんじゃないかなというくらいいい作品だと思います。それぐらい生の舞台には日常を変えてくれるエネルギーがあるので、ミュージカルを見たことがない方も、それをぜひ、自分の目で確かめに来ていただきたいと思います」

ミュージカル■『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』

『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』

 波乱に満ちたジョセフの人生を全編多彩なジャンルの音楽で綴るミュージカル。出演:薮宏太(Hey! Say! JUMP)、すみれ(Wキャスト)/シルビア・グラブ(Wキャスト)、小西遼生、小浦一優(芋洗坂係長)、内藤大希、元木湧(少年忍者/ジャニーズJr.)/村井國夫ほか。東京公演:4月7日〜4月29日@日生劇場 大阪公演:5月14日〜5月18日@オリックス劇場【公式サイト】www.josephthemusical.jp/

こにし・りょうせい 1982年2月20日、東京都出身。37歳。A型。2003年、俳優デビュー。高い演技力で数多くのミュージカルで活躍。アーティストとして音楽活動もしている。6月に新作舞台『ある馬の物語』、10月に再演されるミュージカル『生きる』に出演

(取材・文/井ノ口裕子)

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