木下優樹菜、衝撃の引退でファンクラブ『木下組』に漂う“切ない哀愁”

木下優樹菜ファンクラブ『MY HOMMIE 木下組』の会員証(ツイッターより)

 業・界・激・震!

 そう、芸能活動再開からわずか5日後の7月6日に突如引退を発表したユッキーナこと木下優樹菜である。そのタレントとしての最期はあまりにミステリアスだった。

 所属事務所が具体的な説明もなく《今後の活動に向け、慎重に協議を続ける中で、当社として今後同人との信頼関係を維持することが著しく困難であると判断し》と意味深なコメントを残しているからだ──。

 アンジャッシュ渡部健が『週刊文春』の報道が出る前に自粛を決め、■「視聴者が不快に思うスキャンダルを起こした」とこれまた意味深なコメントを出したことも記憶に新しいが、この“さて、何が起こったのでしょうか! お考えください”的深読みクイズが芸能界のトレンドなのだろうか。

 5日前の電撃復帰に際し、ユッキーナが出したコメント■《今はただ目の前のことをコツコツ私らしく頑張っていこうと思っています》が、今やダイイングメッセージかのような不気味さすら放っている。ママタレの神器であるインスタグラム(フォロワ500万人超)もアカウントごと削除、“事務所総出”を感じさせる幕引きに謎は深まるばかりだ。

■ユッキーナファンは引退に何を思うのか

 再自粛でなく、即引退。急転直下のユッキーナに、いったい何が起こったのだろうか。“タピオカ恫喝騒動”や“縦読み匂わせインスタ”により浮上したサッカー選手との不倫疑惑などが取り沙汰されてきたが、これ以上の爆弾があるっていうのか……。もしや渡部のパターンと同じく週刊誌に何かとんでもない記事が出るのか? と思い、各週刊誌のWEB媒体がどう報じたのかをチェックしてみたが、みな一様に「〜ではないでしょうか」「〜なのかもしれません」調で、まだ核心にまでたどり着けていないといった感じだ。

 しかし、どうしたってもう引退はひっくり返らなさそうである。元夫のフジモンこと藤本敏史も急遽コメントを発表し、《私、藤本敏史は、今後も子供たちを含めて支えてまいります》としつつ、■《マスコミのみなさまにお願いです。彼女は、本日を以て、芸能人ではなく一般の方になります。子供や家族、近隣の方々の日常生活の為にも、報道にご配慮いただけますようお願いいたします》とした。

 何年も連続で『好きなママタレランキング1位』だった彼女が、昨年のタピオカ騒動を受けて以降、ここまで転がり落ちてしまうと誰が予想できただろうか。あれから彼女にまつわるニュースが出るたびにネット上は厳しい非難の声で埋め尽くされるようになった。もちろん今回の「引退」に関しても例外ではない。

 ■ふと気になったのが、“ユッキーナのファンは突然の引退についてどう思っているのか”ということだ。彼女(大抵のファンは女性と聞く)たちからすれば、逆風に立たされながらもついに復帰、ふたたび応援できると思ったわずか5日後に引退というまさかの“復帰ドッキリ”という謎の展開にさぞショックを受けただろう。そんなファンたちは、今──。

 ユッキーナのファンはファンクラブの『木下組』(ちなみにファンクラブのイベントのことを“集会”と呼ぶのだそう。さすが元ヤン)にちなんで「♯木下組」というハッシュタグをつけてSNSに投稿すると聞く。この状況下でバカ正直に「木下優樹菜」と検索をかけても誹謗中傷のコメントばかりが表示されてしまうので、「♯木下組」と打ち込み、ファンの魂の叫びを探ろうと試みた。

■「やばっ あーゆーれりー?」

 しかし、今回の引退発表で思いを綴っているファンはツイッター、インスタグラム合わせても片手で数えられるほどしかなかった。ついに「引退」だというのにあまりにも彼女を惜しむ声が少なすぎて悲しくなる。もはや木下組の構成員を名乗ること自体が“分が悪い”ことなのかもしれない。現にファンの投稿に、アンチとおぼしき者からの「さびしいですね(笑顔の絵文字三連発) ホントに悲しい(クラッカーの絵文字3連発)」といった煽りコメントが届いていたのも確認できた。

 もはやSNSという公の場にはユッキーナのファンの居場所はないということか。タピオカ騒動以来、ずっとファンはこのような迫害を受け、徐々に彼女のことを支えきれなくなったのかもしれない。どおりで投稿が少なくなるわけだ。

 そこで、私はファン最後のサンクチュアリである公式ファンクラブ■『MY HOMIE 木下組』に会員登録してみることにした。このコミュニティにならファンが集まっているかもしれない、と踏んだからだ。木下優樹菜最後の日にいったいどんな声をあげているのか。年会費5000円を払ってでも知りたい。

 会員登録をするためにまずメールアドレスと任意の仮パスワードを設定し、送信した。すると、■《入会手続メールの送信が完了しました》の通知画面が開かれ、その下にユッキーナからのメッセージが表示される。

■《おはよ〜〜!! おはこん(ハートマーク) from YUKINA こんばみー やぶんに(ハートマーク) やばっ あーゆーれりー? 題名なし おやすみ前のひとも。おやすみ中のひとも PoN!》

ファンクラブ会員の登録フォームにメールを送るとユッキーナからのメッセージが。スクリーンショットを撮った瞬間、すでに0時を回ってしまっていた

──ほぼ解読不能なのは、私が本物のファンでないからか。それとも縦読みすべき文章なのか。「ガチ」と「もぐり」をあぶり出す踏み絵の存在に焦るが、'09年に開設されたファンクラブということもあってか、『クイズ! ヘキサゴンU』の時代のキャラが文面いっぱいにあふれていてなんだか切ない。10年間の歴史とその悲哀を感じさせる名文である。

 そして私はメールアドレスに届いた入会手続きを完了させるページへと飛んだ。しかし、表示されたのはただただ無機質な知らせであった。

■《■多くの皆様にご利用いただきましたが、2020年07月07日をもちまして閉鎖させていただきます。これまでの多くのお客様にご利用いただき心より御礼申しあげます》

 ページを何度もリロードするも、繰り返し表示されるのは同じ画面。ふと見上げると、時計の時刻は0時1分を指していた。

……そう、私はファンクラブ閉鎖の瞬間に立ち会ったのである。7月7日の0時をもって木下組という一大勢力は突如として解散の運びとなったわけだ。

「フォロワー500万人超えのインスタ」「ファンクラブ」今まで積み上げてきた全てのものが一夜にして消える。アンチと戦いながらユッキーナへの想いを綴る組員たちの居場所はいずこ。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉

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