田村亮が見た「どん底」に原田龍二が共感、復帰を後押しした相方・田村淳の言葉

(写真左から)原田龍二、田村亮

 人生の景色が一変するほどのスキャンダルを起こしてから、約1年。全裸俳優・原田龍二は、今日も自らの過ちと向き合い続けている。

 そして昨年、くしくも原田と同時期に“闇営業問題”で世間の耳目を集めたのがロンドンブーツ1号2号の田村亮、その人だ。同年代のふたりが反省をテーマに、この1年を振り返る──。

■周りに騒がれると、本人は冷静でいられなくなっちゃう

■原田 亮くん、お久しぶり!

■田村 お久しぶりです! 今日は本当に楽しみにしてたんですよ。

■原田 僕も楽しみにしてました。亮くんとは1歳違いで、プロレス好きという共通点があるから、また一緒に仕事ができてうれしいよ。ただ、この連載のテーマは“反省”なんだよね……。

■田村 去年はお互いにいろいろありすぎましたからね……。本当にいろんな人に迷惑をかけてしまいました。

■原田 ■僕はもともと、世間のニュースに興味がないんだけど、僕自身がその中心になってからは、もっと気にならなくなったかな。もう、この1年は自分自身と向き合い続けてるよ。

■田村 ■わかります。今もいろいろなスキャンダルが出てるけど「騒がないであげて!」って思うようになりました。周りに騒がれると、本人は冷静でいられなくなっちゃうんですよね。

■原田 そうだよね。亮くんは1月から仕事に復帰してるけど、謹慎中はどんなふうに過ごしていたの?

■田村 謹慎直後の3か月間は、プライベートでは一切外に出ませんでした。当時、足の小指を骨折していたので、通院以外はずっと家にいましたね。家の周辺にはマスコミが張っていて、奥さんや子どもたちが「怪しい人がいる」と報告してくれて、その日は病院にも行かなかった。もし僕が私用で外に出て週刊誌に撮られたら、迷惑をかけた人たちはイラッとするやろなと思うと、外出する気になれませんでしたね。

■原田 徹底してるね。

■田村 ■でも、家族にはすごく気を遣わせてしまったと思います。本当にずっと家にいたから、息子2人はしんどかったんやないかな。親として子どもにどう接したらいいかもわからなくなっちゃいました。例えば、「勉強しろ」って叱るにしても「こんな俺が子どもを叱っていいのか……?」と、迷ってばかり。あのころは、ずーっと何かしら考えていたけど、あまり記憶がないんですよ。

■原田 ■たしかに、僕も記憶があいまいな部分はあるな。ただ、まずはカミさんを安心させなきゃと思って、ふたりの時間を大切にしたかな。優しい言葉をかけ続けるのではなく、一緒に散歩に出たり、いろんな話をしたり……今では「あのときがいちばん思いやりがあった」なんて言われちゃってるんだけどね(笑)。

■田村 すごいなあ。僕は自分のことでいっぱいいっぱいで奥さんを大事にできてなかったと思います。むしろ、奥さんに気を遣わせてしまった。

■原田 いや、僕と亮くんでは犯したことの種類が違うから、対応も違うよ!

■田村 なるほど、それもそうですね(笑)。■当時は、自分が犯したことに対する世間の意見を全部受け止めようと思って、報道やネットニュース、SNSに至るまですべて見てました。みんな言いたい放題で「ちゃうんやけどな〜」と思うこともあれば、なかには正論もあって、かなり勉強になりました。

■原田 ■僕は、報道やSNSは一切見なかったな。人の意見を気にして一喜一憂したくないし、怒っている人全員に説明して歩くわけにもいかないからね。特に僕はスキャンダルの内容上、家族と向き合うのが最優先だったから。

■田村 たしかに、世間や周囲との向き合い方は内容によって変わりますね。

■骨折を2回続けてしたのはさすがに…

■田村 基本的に家からは出なかったんですけど、■謹慎と同時に特殊詐欺の啓発活動を始めたんです。デイサービスに行って、お年寄りに特殊詐欺の危険性についてお話しする、という活動です。

■原田 おお、すごくいいね!

■田村 ひっそりやりたかったんですけど、7月に初めて行ったときは記者につけられていて結局、報道されちゃいました。■しかも、1回目の活動直後に、予想外のことが起きて、小指の完治が確定する前日に、同じ足の薬指が折れたんですよ。

■原田 ええ!? 何があったの!?

■田村 ■家のソファの脚に引っかけました。実は、小指も同じ理由で折ったんですよ。病院の先生も「笑ってはいけないんですけど、小指はきれいにくっつきましたが、薬指は折れてますね」と、笑いをこらえてました。

■原田 そんなことあるんだね……。

■田村 ■小指が完治したあとに活動の回数を増やす予定だったので、サポートをしてくれる人にも迷惑をかけてしまって……。落ちるときはとことん落ちるんやな、と思いましたね。普段は興味ないんですけど、このときばかりは“お祓い”に行きました。いろんなことが重なって、メンタルがどん底まで落ちましたね。

ロンドンブーツ1号2号の田村亮

■原田 たしかに、そういうことが続くと落ちるよね。ちなみに、謹慎中は(田村)淳くんとは話をしたの?

■田村 ときどき家に来てくれました。■淳は「お前いいかげん外に出ろ。俺が今日ここに来ても、記者は1人もいなかったぞ」と、何度も説得してくれたので、9月の終わりに久々に近所のスーパーに買い物に出たんです。

■原田 淳くんが背中を押してくれたんだ。

■田村 ■近所といっても、誰にも会いたくないから、少し遠くのスーパーまで歩きました。奥さんに料理を作ってあげよう、と思って食材を選んでいたら店内がざわつきはじめて、パッと後ろを振り返ると『ヒルナンデス!』のロケで、陣内智則さんとSHELLYが来ていたんですよ。

■原田 マジで!?

■田村 マジです。騒動後に初めて私用で外出したらそんな目に遭ったので、また出たくなくなりました。でも、9月の終わりには薬指も完治して啓発活動に行くようになって、近所でのランニングを始めたら気持ちも変化してきましたね。

■原田 ■僕も仕事が減って以降、毎日走るようになった! とにかく動いてないと、おかしくなっちゃいそうだったから……。

■田村 ■わかります。身体を動かすと、気持ち的に前向きになれますよね。何より、啓発活動で出会ったお年寄りから「あんたは大丈夫!」と背中を叩いてもらったら、どんどん気持ちがラクになりました。お年寄りからの言葉はすごく励みになりましたね。

■原田 人生の先輩の言葉には、重みがあるよね。

■淳がいたから仕事を続ける決心がついた

■原田 今日、話を聞いて思ったけど、淳くんがいてくれて本当によかったね。

■田村 そうですね。■今回の件がなかったら、今もこんなに淳と話をする機会がなかったかもしれないです。淳に「仕事を続けたいの?」と聞かれたときに「その気持ちはある」と答えて、自分の気持ちを再認識できました。今の状況と向き合って全力で復帰に取り組まないと、迷惑をかけた人に対して申し訳ない。全力でやった結果、メシが食えなかったら、それは僕の責任やから。それに、謹慎中の薬指骨折や『ヒルナンデス!』ロケ遭遇なんて、トークのネタになりそうな出来事が続いたので「まだこの世界にいていいってことかな」なんて勝手に思ってます。

 ■今後の目標は、息子たちには「親父、楽しそうだな」と思われることです。

■原田 ■同感! うちの息子も僕を軽蔑してるかもしれないけど、どん底から這い上がる姿を見せて「親父すげえな」って見直してくれるチャンスだと思ってるよ。

■田村 ■そうそう! 僕は「仕事がないのに、お父さん楽しそう」って思ってもらいたいです。カッコいい背中は見せられそうにないから(笑)。

■原田 楽しそうに過ごしていれば、いずれ“カッコいい親父の背中”になると思うよ!

原田龍二、田村亮

■【本日の、反省】
 亮くんは、もともとすごく好きな芸人さんのひとり。久々にひざを突き合わせて話をしたけど、やっぱりまじめで不器用な“愛される人”でした。もしも亮くんが本当にダメな人だったら、相方の淳くんも手を差しのべていなかったかもしれない。きっと、ふたりはお互いを理解して長い時間をかけて信頼関係を築いていたからこそ、今回も手を取り合えたんじゃないでしょうか。これからロンドンブーツ1号2号はより輝いていくと思います!

たむら・りょう 1972年1月8日 生まれ。大阪府高槻市出身。’93年に「ロンドンブーツ 1号2号」を結成。テレビ、ラジオなどを中心に数々のレギュラー番組を持ち人気を博す。現在のレギュラー番組はEX『ロンドンハーツ』、MBSラジオ『オレたちゴチャ・まぜっ!〜集まれヤンヤン』、釣りビジョン『勝手に番組ジャック』、BS12『MBの俺のドラ1』、TOKYO MX『あたり前じゃねぇからな!TV』、渋谷クロスFM『ロンブー亮とSHIBUYAを学ぶ』など。

はらだ・りゅうじ 1970年、東京都生まれ。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、トレンディードラマから時代劇などさまざまな作品に出演。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、期間限定でYouTubeチャンネル「原田龍二の湯〜チューブ!」を配信中!

取材・文/大貫未来(清談社)

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