原田龍二&宮崎謙介 “ゲス不倫” 対談、月日が流れてみえた「開き直りかた」

原田龍二、宮崎謙介

 芸能界という荒波に全裸で立ち向かう漢・原田龍二。そんな彼が、“文春砲”に当たったのは令和元年初夏のこと。

 そして、今回の対談相手の宮崎謙介もまた、かつて文春砲の標的となり、衆議院議員を辞職、国民への謝罪会見も行った。“他人とは思えない”共通点を持つふたりが今、言葉を交わす!

■番組での不倫イジリは「本当に嫌でした」

■原田 宮崎さんには、ラジオのゲストにも来てもらって、ご縁がありますよね。

■宮崎 ■そうですね。実は、陰で原田さんのことを“アニキ”って呼んでます!

■原田 うれしいなー!(笑) この連載のテーマは反省なんですけど、先日、僕の不祥事は報道から1年たちました。

■宮崎 おめでとうございます! まだ1年ですか!

■原田 めでたくはないけど(苦笑)、1年たっても反省は続きますね。一生、反省です。

―宮崎さんはいかがですか?

■宮崎 僕は4年半ほどたちましたが、年を経るごとに反省すべき事象の見え方が変わっているのを感じます。

■原田 たしかに、自分が立っている場所は変化しますよね。

■宮崎 実は私、こう見えて2年間くらいふさぎ込んでいた時期があったんです。でも、3年目あたりから、自分の罪と向き合えていないことに気がついて、もう1度火の中に飛び込もう、と思ってテレビに出始めたんですよ。■どの番組に出てもイジられるし、お叱りを受けるんですけど、以前はそういう場に行くのが本当にイヤでした……。

■宮崎「『ガキ使』で前向きになれました」

■原田 ■わかります。僕も(司会を務めている)『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、自分のスキャンダル記事を読み上げましたから……。それに、2年間も期間があいてしまうと、余計に出づらくなりますよね。

■宮崎 そうなんです。特に初めのころは、夫婦で番組に呼ばれていたので、嫁は上がり、私は下がるという構図。当たり前なんですけど、その構図で逆ギレしなきゃいけないパターンもあって、精神的にツラい時期もありました。

 ■でも、何回も斬られにいくうちに、世間のみなさんの反応も変わってくるんですよね。スタッフさんも最近は「申し訳ない」という空気になってきて、気持ち的にもラクになりました。最近は、すべてを受け止めて「あのことがあってよかった」と思えるようになりました。もちろん、いいことだとは思ってないですけどね。

■原田 ■宮崎さんは達観してますよね。僕も、スキャンダルを起こさない人生よりも、今の人生のほうが充実していると思うんですよ。

■宮崎 ■わかります。開き直っているわけじゃないけど、過去の過ちがあったからこそ、今の自分がいる。一生忘れられない反省材料があるからこそ、これからの人生が楽しみになりました。

■原田 僕も同じ気持ちです!

■宮崎 それこそ、昨年の大みそかに原田さんと出させていただいた『笑ってはいけない 青春ハイスクール24時』(日本テレビ系)なんて、何もなかったら呼ばれませんからね(笑)。放送後には、いろんな反響やコメントをたくさんもらって、さらに前向きになれました。

■原田 アハハ! あのシーンの、宮崎ご夫妻の存在感は半端じゃなかったですよ! どんなコメントが来たんですか?

(左から)原田龍二、宮崎謙介

■宮崎 ■友達から、「最高!」「まさかあそこで出てくるとは!」っていうメッセージが、50件くらい届きました。録画してあとで見ているのか、数日間にわたって送られてきましたね(笑)。

■原田 ご友人たちにとっても、かなりのインパクトだったんですね。宮崎さんとは撮影の日が初対面で、僕は当日の衣装のままご挨拶に行きました。

■宮崎 そうそう、感動しました! 本番はものすごく緊張して、2行だけのセリフを手にメモしたんですけど、汗でにじんで読めませんでした(笑)。

■“妻に助けられた”という共通点

■原田 人と人の間にセリフをはさむほうが緊張すると思いますよ。僕なんて小道具の磁石を忘れて前に出て、何食わぬ顔で取りに戻りましたからね(笑)。

■宮崎 最高でした。原田さんと(共演した)袴田吉彦さんという、二大巨頭のすさまじさを肌で感じましたよ。

 実は、一昨年に所属事務所が「(出演の)営業をかけましょうか?」といってくれていたんですけど、そのときは精神的に前向きになれず、お断りしてたんです。

■原田 そうだったんですか!

■宮崎 でも、この1年でいろんな人に斬られまくったことで気持ちも変化して、参加させてもらいました。原田さんと共演できたタイミングも含めると、本当に巡りあわせですよね。

■原田 ■本当にご縁ですね。そして僕らには、もうひとつ、“妻に助けられた”という共通点がありますよね。

■宮崎 それは大きいです。

■原田 奥様の金子恵美さんとは、あの収録でお会いしただけですが、テレビで拝見したり、周りの人から聞くにつけ、とてもステキな女性ですね。

■宮崎 ありがとうございます!

元衆議院議員、宮崎謙介

■原田 うちのカミさんもよくできた人間で、こんな僕でも捨てられずに、今も家族と過ごせている。本当にひとり身じゃなくてよかったなと思っています。まあ、ひとりだったら不倫にならないんですけど。

■宮崎 そうですね(笑)。たしかに私自身も、復帰して立ち直る過程で、家族の存在は本当に支えになりましたね。

 ■ただ、彼女のなかでは相当葛藤があったと思います。選挙には出馬しなければならないし、地元を預かっている立場で私の不祥事が発覚したんです。支援者のほぼ100%が「離婚しろ、離婚しないと応援しない」と言ってきていたんですよ。彼女はそれを突っぱねて「私の中には、離婚という文字はありません」と言って、戦ってくれました。

■原田 ロックですね! 金子さんはとても強い女性ですよね。女性は本当に強い。

■主夫のモデルを提示していきたい

■宮崎 私も、なんでここまで戦ってくれるんだろうと不思議でした。どうやら、スキャンダルが発覚したときの私の“初動”がよかったらしいんですよ。私は文春が記事を事務所に送ってくる前に不穏な空気を察知して、まず最初に妻に話をしてから、記事が出るまでの1週間で各方面に対応しました。沈まずに前向きに行動していたのが、彼女に響いたようです。

■原田 もしかしたら、金子さんは宮崎さんの人間性や、エネルギーに惹かれているのかもしれないですね。

■宮崎 ■どうなんでしょうね。妻がインタビューを受けると、決まって「謙介さんのどこがよかったんですか?」と、聞かれるんですよ。そのときどきでニュアンスは違うんですけど、彼女は「何があっても乗り越えていける生命力を感じる」と言ってました。

■原田 ■生きる力は、授かりものでもありますからね。僕も宮崎さんから生命力を感じます。僕も、人より根性があると思っているので、これからは“失敗をした人間のモデル”として、みなさんに元気を届けたい。

■ 全力で仕事をして世間の人に笑ってもらって「原田龍二も元気にやれてるんだな」と思ってもらえれば、それでOK。たくさんの人に迷惑をかけてしまったけど、謝罪の気持ちを込めて、これからの仕事ぶりで返していきたいです。

■宮崎 ■そうですね。私も今後は主夫であることを打ち出して、夫や父のモデルを提示していく予定です。主夫といっても専業主夫になるのではなくて、家庭中心の生活にシフトしています。

■原田 素晴らしいですね!

■宮崎 きっかけは息子です。4歳の息子が日々成長していく姿を見逃したくないので、家庭第一に切り替えました。保育園から幼稚園に切り替えて、私が送り迎えと、お弁当作りを担当しています。仕事は午前中に詰め込んだり、どうしても無理なときは妻と交代でお迎えしてます。

■原田 4歳は本当に可愛いですよね! その愛は、きっとお子さんに伝わっていると思いますよ。

■宮崎 そうなんです。毎日、可愛さが更新されてます! 伝わってるといいなあ。

【本日の、反省】宮崎さんから「不倫騒動後の初動のよさ」というお話がありましたが、彼はいま自分がどう発言すべきか、どう行動すべきかが見えている方ですよね。自分が歩むべき人生を選べる人なので、センスのよさを感じました。今は政治の世界から身を引いているけど、エリートコースしか知らない人よりも酸いも甘いも心得ている宮崎さんなら、もっとたくさんの人に寄り添えるはず。政治家としての宮崎さんをもう1度見てみたいですよね。

《取材・文/大貫未来(清談社)》

はらだ・りゅうじ…1970年、東京都生まれ。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、トレンディードラマから時代劇などさまざまな作品に出演。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、期間限定でYouTubeチャンネル「原田龍二の湯〜チューブ!」を配信中!

みやざき・けんすけ…1981年1月、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、日本生命保険相互会社、ITベンチャーを経て、’07年に東大・京大生に特化した就職支援事業の株式会社ネオトラディションを設立。’12年に31歳で衆議院議員に立候補、小選挙区で当選し、衆議院議員を2期務める。日本中を巻き込んだ騒動後、’16年に辞職し、8infinity株式会社を設立。現在はメディアでも活躍中。
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