紗栄子、牧場経営者に転身で“資金調達”に走るも「NO炎上」なワケ

紗栄子

 あの紗栄子が……ロンドンから栃木に移住!?

 9月3日に『直撃!シンソウ坂上』で久しぶりのテレビ出演を果たした彼女が、意外すぎる現在の生活を明かした。シングルマザーとしてイギリスと日本を行き来するモデル活動をしていたはずが、今年の8月からなんと栃木県の大田原市で牧場の経営者になっていたというのだ。VTRで映し出された麦わら帽子に長靴姿で厩舎(きゅうしゃ)をうろつく紗栄子、その衝撃的な姿が忘れられない。

 もともと乗馬が趣味だったという紗栄子が、コロナ禍で知人の牧場の経営が傾くことを知り、東京ドーム11個分の草地と、働いている従業員もすべて引き継ぎ、赤字からの再起を図るのだという。乗馬体験や牧草の販売、カフェ運営などで経営再建を目指すらしい。番組MCの坂上忍を前に、■「収支計算も現状もどうなっているか何もわからないまま(経営を)引き受けた」と話す真っ直ぐな目に、なぜ? とテレビ越しに問いかけた視聴者も少なくないはずだ。

■アンチが“叩くに叩けない”状況

 紗栄子といえば、2012年にダルビッシュ有と離婚して以降、“多額の養育費で豪華な生活を送っている”と非難されたり、ZOZO創業者で前社長の前澤友作氏と交際宣言すれば“資産惚れ”と揶揄されるなど、炎上ママタレ界の第一線を走り続けてきた過去がある。熊本地震の被災地に500万円を寄付した際の明細をインスタにアップすれば、ネット民から「わざわざアピールするところが鼻につく」と理不尽な仕打ちも。当時のアンチは『紗栄子×マネー』の関係を見出すと条件反射で叩くという習性を持っていたのだ。

 そんな紗栄子は同番組で、“牧場の修繕費などについて、クラウドファンディングで資金援助を求める”と発表。これは炎上の発動条件では……と心配になり、この件を扱ったネットニュースのコメント欄に目を通したが、なんと応援コメントが相次いでいたのだ!

■《憶測で決めつけられる事ほど理不尽な事はない 養育費も返す必要なんてない 紗栄子は頑張って子供を育ててる》

■《批判など気にせず紗栄子さんらしく生きて行かれたら良いと思います》

 明らかに以前までと扱いが違っているのだ。アンチが少ないのはSNS誹謗中傷の重みを理解しはじめたからなのか、それとも単に興味が薄れたのか──。

 しかしながら、金・金・金で炎上していた当時と明確に異なるのは、まだ話がオチていない=現在進行形であるがゆえに“叩くに叩けない”という点だと思う。『直撃!シンソウ坂上』の放送同日、さすが経営者といったスピード感で紗栄子はYouTubeチャンネルをスタートさせ、牧場での生活やリアルな働きぶりをアップした。今後はここを舞台に逐一、活動が伝えられるらしい。つまり、クラウドファンディングで集めた「マネー」がどう活かされていくのか、事業が成功するか失敗に終わるのかは“引き続きご覧ください”状態。

 もし、牧場を再生し地域を活性化させたならアンチは「ぐうの音も出ない」だろうし、それこそものの数ヶ月でどこぞやの富豪とスピード婚して事業放棄、今度はヨーロッパあたりで悠々自適な暮らしでもしようものなら叩かれまくるに違いない。今はリスクを取ってまで栃木に移住した覚悟が試されている段階なのだ。これが、以前の紗栄子みたく「金好きモデルの金持ちアピール」と単純に結び付けられないところだろう。

■いじめっ子はいつも“ひとり”を狙う

 栃木に移住後の紗栄子を見つめてわかったもうひとつの変化にも注目したい。

 それは、紗栄子のYouTubeやインスタに登場する“陽キャラ”な男性マネージャー・万太郎氏の存在だ。

 この万太郎氏、ごく最近マネージャーになったようで、2017年から紗栄子のスタッフが運用していた公式インスタアカウントも引き継ぎ、■《実は強引にこのスタッフアカウントを乗っ取ってみました、、、yay》(9月5日)とアゲアゲな様子で自らを前面に押し出している。

 遡ってみると、このアカウントはかつて複数人のマネージャーが携わっていたとみられるが、特にキャラ立ちや主張もなく(「スタッフC」といった感じで)、主にモデル業や慈善事業の告知ばかり。対し、万太郎氏は躍動する。9月8日の投稿では、会社の資金を使い、勝手に紗栄子のLINEスタンプを作る計画を発表。イラストレーターの募集をかけたりと、見切り発車でノリノリだ。スタンプって……紗栄子、イジられとるやん。

 一方、YouTubeでは逆に紗栄子が牧場に落ちているアブの死骸を手づかみし、嫌がる彼に放り投げるという一幕も。■もはやモデルとマネージャーというより、栃木を拠点に活動する牧場系コンビYouTuberにしかみえない。

 長年叩かれ続けてきた紗栄子に必要だったのは、こういった、「愛すべき一面をともに発信できる仲間」だったのではないか。いつの時代もいじめはの標的は“ひとり”だ。誰かに必要とされる彼女の姿が可視化された瞬間、叩くアンチの指も止まってしまうのかもしれない。

アブを素手で退治する紗栄子(YouTubeより)

 そんな彼女は2012年に雑誌『saita』のインタビューで「どうしても克服できない苦手なものは?」という質問に■《ゴキブリとか虫系。もしも見つけたら、どこかいなくなれ!って、見て見ぬふりします(笑)》と答えているが、8年後のYouTubeでは、一心不乱にアブを素手で潰す特技も披露している。モデル路線だったころのファンが混乱するほどの環境適応能力である。

 炎上キャラから牧場キャラへの転身。紗栄子の人生第二章が面白くなりそうな気がするのは私だけではないはず。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉

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