山本舞香、伊藤健太郎の“ひき逃げ”逮捕で「似たものカップル」負の相乗効果

映画『とんかつDJアケ?太郎』渋谷の中心て?とんかつ愛を叫ふ?での山本舞香('20年10月)

 10月28日、都内で車を運転中にバイクとの衝突事故を起こし、翌日、道路交通法違反(ひき逃げ)などの疑いで逮捕された■伊藤健太郎(23)。この事件は業界にもファンにも衝撃をもたらしたが、岩手在住の筆者にとっては、こんな思いがよぎった。

■「似た者同士」カップルの“負の連鎖”

『■春の藤原まつり』の義経役は2年連続で逮捕されたのだなと。

 この祭りは岩手県平泉町で毎年5月に行われ、その目玉が「■源義経公東下り行列」だ。義経役には半世紀近くにわたって、旬の若手イケメン俳優が起用されてきた。ジャニーズからは稲垣吾郎や滝沢秀明、それ以外だと妻夫木聡や溝端淳平、近年では吉沢亮や横浜流星も登場。

 そして、昨年は元KAT-TUNの■田口淳之介(34■)だった。元ジャニーズとあって人気は根強く、多くの観客を集めたが、その19日後、大麻取締法違反で逮捕された。有罪判決が下され、現在は執行猶予中だ。

 その役を今年務めるはずだったのが、伊藤健太郎。コロナ禍により、祭り自体が中止されたものの、NHKの朝ドラ『スカーレット』の直後ということもあって大盛況が予想されていた。中止決定のニュースには「来年もオファーして!」といった声がネットで続出したものだ。しかし、それから半年足らずでこちらも逮捕されたわけである。

 そんなふたりには、もうひとつ共通点がある。事件とともにクローズアップされた恋人の存在だ。田口の場合は、同じ容疑で同時逮捕された■小嶺麗奈(40■)。女優としては引退状態で、彼の個人事務所の役員でもあった。日刊ゲンダイDIGITALの記事『大麻所持で2人逮捕…元KAT-TUN田口が溺れた小嶺麗奈の悪評』には、彼を変えたのは彼女だとするファンの声が紹介されている。

 一方、伊藤の場合は交際報道があった■山本舞香(23■)。10月30日に公開された映画『■とんかつDJアゲ太郎』でも共演しており、伊藤が欠席した舞台あいさつでも気丈に振る舞う姿が話題になった。

 そういう意味では、小嶺と違い「被害者」的立場なのだが――。日刊大衆の記事『伊藤健太郎と山本舞香「朱に交われば…」双方事務所から「決別指令」のウラ!』には、伊藤の事務所が山本と別れさせたがっていたこと、今となっては山本の事務所が伊藤と別れさせたがっていることが書かれている。山本は逮捕されたわけでもないのに、この事件への影響が取り沙汰されてしまったわけだ。

 とはいえ、それは「カップル」の宿命だ。夫婦にせよ、恋人にせよ、似たもの同士に見られがちだし、芸能人はそこを利用したりもする。いわば、相乗効果を狙うわけだが、負の相乗効果というものもあり、伊藤と山本は後者のように思われるのだ。

 というのも、今年1月にふたりの交際が発覚した際、伊藤のファンからは「ガッカリした」という声も出ていた。筆者もNHKのタイムスリップ時代劇『■アシガール』で演じた若君役などから、彼には優等生的な印象を抱き、山本との交際報道はちょっと意外な取り合わせに感じたものだ。

 それは彼女の「やんちゃ」キャラがすでに有名だったからである。その広まるきっかけは、一昨年の5月に放送された『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)。■明石家さんまの「恋人の浮気を見つけたときは?」という質問に「ころ……」と口走り、あわてて「コロコロする」とごまかす場面があった。

 これをさんまが面白がり、彼女は7か月後にも同番組に出演。彼氏とのケンカについて「■やり返します。やられたらやり返す、パンパーンって」とパンチをする真似をして笑わせた。

 ところが実際、彼女は空手初段の腕前で、小6のときには地元・鳥取の県大会で優勝もしている。大の格闘技好きという父や兄の影響で始めたという。根っからのやんちゃキャラなのだ。

■マツコも認めた“ヤンキー気質”

 ちなみに彼女、伊藤が逮捕される2日前には『ノンストップ!』(フジテレビ系)に生出演。空手の話のほか、

「■お酒、飲まないんですよ、最近。ちょっとたしなむ程度は飲んだりするんですけど、ガッツリとは最近、飲んでないですね」

 と、いかにも「飲める人」っぽい発言をしていた。

 また、満島ひかりが演じたヒロインの子供時代の役で女優デビューした『■それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)の映像も紹介されたが、そこにはこんな台詞が。

「■お祭り中止になったら、犯人、死刑だよ」

 当時から、こういう激しい台詞が似合うキャラだったのだろう。マツコ・デラックスもそこを気に入り、バラエティ番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系)で「■その辺を歩いてるヤンキーと構造は変わらない」ところが魅力だと評している。

 とまあ、公私ともにやんちゃな感じが彼女の持ち味なのだが、恋人が逮捕となると「キャラ」だけでは収まらなくなる。有名人カップルとは、そういうものなのだ。

 そこで思い出すのが、■伊勢谷友介(44)である。前出の映画『とんかつDJアゲ太郎』の出演者でもあり、今年9月に大麻取締法違反で逮捕された。

 その際、蒸し返されたのが■広末涼子(40)との熱愛だ。約20年前、当時トップアイドルだった彼女とつきあったことで、彼は世に知られることとなった。が、この交際中、広末は奇行を繰り返し、クスリ疑惑まで取り沙汰されることに。伊勢谷が逮捕されたことで、この疑惑が再燃するのを危惧したのか、彼女は『ありえへん∞世界』(テレビ東京系)で当時の奇行報道が勘違いや誤解から生まれたと語り、火消し目的かとネットニュースで話題になった。

 これは20年たっても、ふたりが元カレ・元カノとして「似たもの同士」扱いされるということでもある。広末にとっては迷惑な話だが、それもふたりが第一線で生き残ってきたからこそだろう。

 山本と伊藤は今後、どうなるのか。特に伊藤にとってはイバラの道だが、この事件が10年、20年先にも蒸し返されるほど、ふたりが生き残っていけたら大したものである。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。

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