プレー動画で海外クラブにアピール!18歳の毛利亜美がスペインで夢を追う

プレー動画で海外クラブにアピール!18歳の毛利亜美がスペインで夢を追う

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4月9日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25〜)では、スペイン女子リーグ1部のマドリードCFFに所属する毛利亜美がリモートでゲスト出演。わずか18歳で憧れのスペイン行きを叶えた毛利の斬新な手法を紹介した。

毛利がプロを目指してスペインに渡ったのは今年の1月。マドリードCFFの下部組織とアマチュア契約を結び、夢への第一歩を踏み出した。3部リーグの試合では、残り時間5分のところで出場機会を与えられ、ゴール前のプレーで相手選手のハンドを誘い、PKを獲得。敗色濃厚だったチームを救っている。

スペインでは、昨年の秋から政府主導による女子サッカーのプロ化がスタート。『UEFA女子チャンピオンズリーグ』のバルセロナ×レアル・マドリード戦では女子では史上最多となる9万人以上の観衆を集めるなど、大きな盛り上がりを見せている。

スペインサッカーに精通するサッカージャーナリストの小澤一郎は、背景には女性の社会進出をバックアップする狙いがあると指摘。実際に、スペイン政府がバルセロナなどの強豪クラブに対し、女子選手を強化するように通達を出しているという。

そんな発展の可能性を秘めたスペイン女子リーグに飛び込んだ毛利だが、日本では全国大会の常連校やクラブユースの出身ではない無名の選手。いったいどのようにしてスペインへの道を切り拓いたのか。毛利は小澤や番組MCの勝村政信らに対し、「これは私が作って、高校の監督たちと協力しながらスペインのクラブに送った動画になります」と、1本の動画を見せる。そこには、高校時代の毛利がサッカーに打ち込む姿が映っていた。

プレー動画をスペインのクラブに送ってアピールしたという毛利に、勝村は「やっぱりぐいぐい作戦ですよね」と深く感心。毛利自身も「気持ちが大きいので、全て行動で表している感じですね」と当時を振り返った。

そもそも毛利がサッカーのプロ選手を志したのは、小学生の頃。テレビで日本サッカー協会が運営するJFAアカデミーを見て、憧れの元なでしこジャパン・田中陽子の母校ということもあり、故郷の佐賀県から愛媛県・今治にあるJFAアカデミーへの越境入学を決意する。

中学2年生の頃には、スペイン・カタルーニャ州で開催された育成年代の世界大会『MIC』に参加。この大会が今につながる大きな転機となる。スペインサッカーの魅力にとりつかれた毛利は、世界に挑戦したいという気持ちを抱えたまま、JFAアカデミーを卒業して、長野県の佐久長聖高校に進学。2017年に創設された佐久長聖高校の女子サッカー部は、選手権の北信越予選でベスト4に入る急成長を見せているものの、全国大会の経験はなかった。

毛利は、なぜサッカー名門校でもクラブユースでもない高校を選んだのか。実は、佐久長聖高校は学校改革の一環でグローバル人材の育成に力を入れており、世界で活躍する人材を育成すべく、サッカー留学を推奨していた。

監督の勧めもあり、当初は環境が整っているアメリカへのサッカー留学を目指していた毛利だが、「夢を待ちたくない」という思いから、高校3年生の4月からはスペイン行きに目標を切り替えて、スペイン語の学習やエージェント探しなどに奔走。監督や教師に協力してもらいながら、プレー動画の作成にも注力する。

ここまで毛利の話を聞いていた勝村は「愛されてるなぁっていうのが第一の印象ですよね」とポツリ。「周りの大人に愛されて、助けてもらっている。伸びていく子というのは、こういうところなんだなと改めて思いましたね」と分析した。

現在、毛利はスペインにホームステイ中で、チームメイトからも「とてもいい子! まじめで勤勉だし、いつもチームを助けてくれる」と信頼も厚い。周囲を巻き込みながら、前に進み続ける毛利は「3〜4年後くらいにはバルセロナでプレーしたいです。そして、日本のサッカー界を変えられる人材になりたいと思っています」と宣言した。

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