元日本代表の大久保嘉人がカタールW杯のドイツ戦に期待「勝ち目はある」

元日本代表の大久保嘉人がカタールW杯のドイツ戦に期待「勝ち目はある」

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元日本代表の大久保嘉人が、5月7日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)にゲスト出演。自身の行く先や現在の日本代表について、MCの勝村政信や解説の福田正博らとトークを繰り広げた。

J1最多191ゴールや3年連続得点王など、これまで数々の功績を残してきた大久保が、昨シーズン限りで現役を退いた。番組では、まず20年に渡る選手生活を駆け抜けた大久保のサッカー人生を紐解いていくことに。

森香澄アナウンサーから印象に残っているゴールを尋ねられた大久保は「やっぱりデビュー戦が一番かな」と回顧。サッカーの名門である国見高校卒業後、18歳でセレッソ大阪へ入団した大久保は、デビュー戦となる2001年のジュビロ磐田戦で初得点を決めている。しかし、大久保はこの試合でジュビロ磐田の田中誠に頭突きを行い、退場処分となってしまう。当時の状況について大久保は「18歳の大久保には何もやらせないという雰囲気で。それでこっちもガツガツいくから、一回蹴られたりしたんですよ。それにムカついて頭突きしました」と笑いながら振り返った。

その後も移籍したチームでゴールを量産。中でも川崎フロンターレ時代には、J1史上初の3年連続得点王を獲得している。大久保は、当時の監督だった風間八宏のアドバイスが大きかったと言い、「フォワードは歩きながらプレーしろと言われて、それをやり始めたらボールが来るようになって、点も入るようになりました」と説明。アドバイスに従ったことで、動き回らずにボールを受けてから一瞬で勝負するプレースタイルを確立できたのだという。

また、22歳のときにはスペイン・RCDマジョルカへレンタル移籍。海外選手の勝負強さを目の当たりにする。大久保は「ドリブルやテクニックは全然日本人の方がうまいと思ったんですけど、いざ試合になると、スペインや海外の選手は練習時にできなかったようなプレーをやるんですよ。このままじゃ長くサッカーはできないと、スペインから帰ってきてプレースタイルを変えました」と打ち明けた。

こうして自身のスタイルを進化させながら得点を重ねていった大久保は、引退後もサッカーと深く関わることになる。今年4月、セレッソ大阪のアカデミー技術委員に就任した大久保は、アカデミーに所属する12歳から18歳の選手たちの合同トレーニングに指導者として初参加。子どもたちに丁寧に技術を伝える大久保の指導について、福田は「感覚的なものは当然あるけど、ちゃんと理屈も持っているはずなんです。そこが整理されているから、ちゃんと伝えていけると思います。それに説得力もありますしね。実績は格段に違うんだから」と褒め称えた。

指導者としての活動をスタートさせた大久保だが、まだまだ他にもやりたいことがたくさんあるのだとか。バイクの大型免許の取得を考えていると話す大久保は「やっぱり、サッカーだけで死んでいきたくない。他のことを見たい」と強調。実際に他の世界に触れたことで、そこで働く人々の大変さを実感できたのだという。

一方で、サッカーにも引き続き注力。日本代表の主力として2度のW杯を経験した大久保は、現在の日本代表の弱点を見抜いていた。ボールを持ってから勝負に行ける選手が少ないと指摘する大久保は「勝負して抜いたときには、やっぱりワクワクしますよね。点が入るんじゃないかなとか。そういうのは(今の日本代表に)あんまりないので。やっぱり自分をもっと出してほしい」とエールを送った。

11月21日に開幕するカタールW杯のグループステージで、日本はドイツやスペインとの対戦が決まっている。両国でのプレー経験がある大久保は、この組み合わせについても言及。ドイツに関しては「攻撃力がすごいですよ。(予選も)すごい点を取って突破しているので、なかなか難しいかなと思う」と前置きしつつ、「ただ、ドイツは2大会連続で初戦を落としているんですよ。ドイツは日本を格下だと思っていますし、それを考えると、やっぱり勝ち目はあるのかなと思います」と予想する。

スペインについては、『東京オリンピック』で日本が破れていることにも触れながら、「スペインは日本に苦しめられているし、そのイメージは絶対にある。だからスペインのほうがやりやすいんじゃないかなと思います」と、自身の考えを明かした。

大久保のトークは次第に白熱。「引き分け以上。初戦を負けると3連敗の可能性があります。けど、初戦を引き分ければ、ほぼ勝ちみたいなものですから。スペインとドイツが潰し合いしてくれますから」と言葉に力を込める大久保に、勝村と福田もうなずいていた。

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