伊藤沙莉、ドラマでは描かれない“人生”も意識「役の行動理念を考える」女優としてのストイックな考え方【連載PERSON】

伊藤沙莉、ドラマでは描かれない“人生”も意識「役の行動理念を考える」女優としてのストイックな考え方【連載PERSON】

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人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」。今回は、3月25日(土)・26日(日)の21時より2夜連続で放送されるスペシャルドラマ『キッチン革命』(テレビ朝日系)で葵わかなさん、薬師丸ひろ子さんと共に、時代を切り開いたパワフルな主人公を演じる伊藤沙莉さんが登場します。

伊藤さんは、2003年放送のドラマ『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』で芸能界デビュー。当時、わずか9歳で演技未経験ながら、身体が少女に若返ってしまった女性研究員という難役を演じました。その後、2005年の『女王の教室』で演じたいじめっ子・田中桃役で一躍有名に。その後も連続テレビ小説『ひよっこ』、ドラマ『ミステリと言う勿れ』『拾われた男 LOST MAN FOUND』など話題作に出演。さらには、2024年の前期連続テレビ小説『虎に翼』で主演を務めることも決定しています。

そんな伊藤さんが出演する『キッチン革命』は、実在の女性2人をモデルに、日本の未来のために奮闘した彼女たちの姿を力強く描き上げる大型スペシャルドラマ。戦前から戦後にかけての激動期に“食に関わる革命”を起こして日本を変えた2人の女性が、あざやかに描かれます。

伊藤さんが演じるのは、第2夜の主人公・浜崎マホ。戦後復興の荒波のなか、ダイニングキッチンを発明して台所を改革した日本初の女性建築家です。そんな役を演じるために準備したこと、パートナー役を務めた成田凌さんの印象などを聞きました。

ドラマ内で成田凌と息の合った掛け合いを披露

――浜崎マホさんという実在する人物をモデルとした役柄を演じる上で準備したことはありますか?

彼女の写真をたくさん見て、事前にいただいた資料を読み込んで撮影に挑みました。「革命を起こす人の人生の一部」に触れただけでワクワクして、演じるのがとても楽しみになりました。

――「浜崎マホ」という人物をどう捉え、どう演じようと思いましたか?

マホさんは、やる気に満ちたエネルギッシュな方。外国で育ったこともあって、時代を先取った考え方を持っているのが印象的でした。(モデルとなったご本人の)写真を見た時に、笑顔が素敵で温かい印象を受けたので、愛情深い方であることを視聴者に伝わるように演じることを大切にしました。彼女の諦めない一直線な部分も伝わったら良いですね。

――そんな伊藤さん演じるマホを支えるのが、成田さん演じる夫の本郷義彦。日本住宅公団日本住宅公団・設計課長で、妻のために明るい台所を作りたいという思いを胸に、マホとともにダイニングキッチンの開発に向けて突き進みます。

成田さんとはテンポを重要視した台詞が多かったのですが、とても息が合ったので嬉しかったです。また、「こんなシーンにしたいよね」「こんな作品になったら良いよね」という作品に対する熱量も同じだったので、一緒に一つの目標に向かって戦っていけることが心強かったです。

ドラマでは描かれない“人生”も意識

――ここからは、伊藤さんとテレビとの関わりについてお聞きしたいです。よくご覧になっていたテレビ番組を教えてください。

最近、TVerさんで『ロングバケーション』を見られるようになりましたよね。小さい頃に母と一緒によく見てきた作品なので、すごく嬉しかったです!

――TVerを利用されているのですね。ありがとうございます!

兄(オズワルド・伊藤俊介)が出演している地方のバラエティ番組は、TVerを活用して見ています。バラエティってすごく数が多いので、テレビだと見逃してしまうことも多いのですが、TVerがあるおかげで兄の活躍を見逃さないのでありがたいです!

――お兄さまの活躍をチェックしていることに驚きました。お互いにチェックし合っているのですか?

兄は、興味や時間があったら見ているみたいです。でも私は、兄がどんな活躍をしているのか気になっちゃう(笑)。兄の名前でエゴサもしているのですが、「面白い」というコメントがあったら嬉しくなります。

――今の伊藤さんの演技に影響を与えた作品・俳優さんなどはいるのでしょうか?

たくさんありますが、宮藤官九郎監督の作品は好きでよく見ていました。そんな宮藤監督の作品といえば、阿部サダヲさん。私の憧れの人のトップオブトップです。コメディもシリアスもこなせる説得力のあるお芝居に憧れて、いつかこんな演技ができたらと思っています。

――役者として大切にしている軸、信念、言葉などがあれば教えてください。

“シーンをシーンとして扱わない”ということでしょうか。演じる役の人生の一部を切り取り組み合わせてドラマにしているのですが、その役には「このシーン」になるに至った行動理念が、私が演じていない人生の中にあるんです。切り取ったシーンだけを演じるだけでは、その役の人生を担えてないと思ったので「この人はどう生きてきて、この行動に至ったのか」「何を考えてそう発言したのか」などを考えて演じるようにしています。

――最後に、『キッチン革命』放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

とても活気ある作品に仕上がりました。一足先に、ドラマの完成版も見せていただいたのですが、第1夜・第2夜共に本当に良いものになっていますので、早く皆さんにも見ていただき、ワクワクしてほしいです。

取材・文・撮影:米田果織

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