和牛・川西賢志郎「きつい時でも一歩前への精神は、ラグビーから教わった」

和牛・川西賢志郎「きつい時でも一歩前への精神は、ラグビーから教わった」

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いよいよ開幕する「ラグビーワールドカップ2019日本大会」。前回イングランド大会で歴史的3勝を挙げた日本代表ですが、今回は自国開催ということもあり、史上初の8強入りを目標に掲げています。そんな非常に注目されている今大会をずっと心待ちにしていた人が芸能界にもいます。それが、お笑いコンビ・和牛のツッコミ担当、川西賢志郎さん。どちらかというと上品な優等生タイプの川西さんですが、実は激しい体のぶつかり合いをするラグビー経験者。今回は、意外にもラグビー芸人の川西さんに、お笑いとラグビーについてインタビューをしてきました。

(文:飯野友輔)

ラグビーをやって自分の役割を意識!

‐‐川西さんってラグビーやられていたんですよね?

川西:はい、中学、高校は一応、部活でやっていて、大学はNSCに入るまで1年だけ
行っていたんですけど、ラグビーの同好会というか、サークルに入って、まぁちょこちょこっと大学を辞めてからも行かせてもらっていました。

‐‐意外って言われますか?

川西:よう言われます。まあ体型が細いんで、「そうなんや!」って驚かれます。

‐‐結構がっつり向き合って真剣にやってらしたんですか?

川西:学校がめっちゃ強かったとか、そんなことはないんですけど、中学はちょっと伝統がある学校で結構厳しかったですね。大阪選抜に行く先輩とか、強豪校に進学される先輩もいたんで。

‐‐大阪ってラグビーが盛んですよね?

川西:強いですよね。レベル高いし、チームの数も多いですね。

‐‐川西さんが思うラグビーというスポーツの特徴を教えてください。

川西:そうですね、やっぱり15人でやるんで、役割は結構はっきりしているスポーツやな、と思うんです。特にいわゆる皆さんがラガーマンっていうと、ごっついフォワードの人のことを言うと思うんですけど、バックスっていう走りに重きを置いている人もいて、その間をつなぐハーフという人もいたり、時には全員で同じ状況をしたりするんですよ。その時その時の局面に合わせて補い合うというか、お互いのできないこと、これはこの人が得意だからこれをやる、というようなチームプレーが多いスポーツだなと感じます。

‐‐自分の役割を全うしてやるスポーツ?

川西:まさにそうですね。

‐‐ご自身の性格的に、役割をちゃんと果たすとかいうことは向いていますか?

川西:そうですね。ぼくは役割がきっちり明確にあった方が割とやりやすかったりはす
るんで。

‐‐スタンドプレーには行かない?

川西:もちろん中には行っていい人もいるし、それが得意なら。漫才の仕事で言うと僕ら
はコンビっていう2人だけのチームですが、でもやっぱりこっちが得意、あっちが得意っ
てあったりするし、僕ができないところは相方がやってくれたり、相方がちょっとやり
にくそうなところは、僕がやるようにしたりとか、常にうまいこと行くようにチームプ
レーをするっていうのは、ラグビーに通じている部分ですね。

川西がパスを出し、水田がゴールする、あくまでもコンビプレー!

‐‐川西さんのポジションはどこだったんですか?

川西:いろいろやらせてもらいましたけど、スタンドっていう、センターとか、ウイングにパスをどんどんつなげていくっていうポジションでした。

‐‐相方の水田さんがもしラグビーをやっていたとしたら、川西さんとは違うポジションになりそうですか?

川西:あぁ、全然違うと思いますね。ガツガツ自分で行きたいタイプだと思います。うん、だから、そうやな、あの子がラグビーやっていたらウイングとか、センターとか、その辺が向いているんじゃないかと思いますよ。自分が突破のキーマンになるとか、 自分の得点を決めるとか、そこがすごく向いている人かなぁ、と思いますね。

‐‐実際、対水田さんに対して、お仕事、つまりボケとツッコミの関係性で、心がけていることはありますか?

川西:例えばネタを作るってなっても、面白いことを考えるのは絶対に相方ですし、ボケが主役のコンビなんで、僕らの面白さの根源になっているものって、やっぱり水田なんです。ただ、それをきっちりお客さんに届けるとなった時に、整える作業は僕がやらなあかんと思ってます。

‐‐ラグビーにたとえると?

川西:う〜ん、彼が走ったら点につながるんじゃないかというコース取りをイメージしながら、パスを出せるような作業というんですかね。じゃあ僕と相方がディフェンスも2人いるとなった場合に、僕がどう動いたら、この2人をこっちに集めといてパス出して相方をフリーにできるかとか。

‐‐漫才中は常にそういう作業ですか?

川西:そうですね。漫才の中で、お客さんはまさかそんな発想で相方がボケるとは思わないだろうということを、僕がその手前で作って相方にパスを出して笑いにつなげる…みたいなことはイメージしますね。漫才の会話を組み立てていく中で。

‐‐あくまでも水田さんが笑いというか、ゴール決めるんですね?

川西:そうですね、点を取るのは彼なんで。まぁ、手前のところを整えるのが僕の役割なのかぁと思いますね。

‐‐役割分担というところが、ラグビーとお笑いの似ている部分ですか?

川西:チーム、そしてコンビ、どっちかだけじゃ、もちろんできないし、自分のことだけ考えて上手いように行くわけはないですから、それはラグビーも笑いもあくまでチーム、コンビっていう考え方が根底にないと強くなれないかなと思います。

テレビと漫才の両立、しんどい時、もう一歩前への精神!

‐‐ラグビーをやっていてきつい局面ってあったと思うんですけど、思い出に残っていることってありますか?

川西:ボール持っていて、相手にタックル入られて止めに来られた時って、もうしんどいんですよ。倒そうと思ってタックルに来ているわけですから、あ〜コケたいなって、耐えてもしんどいだけなのにって。
でもそこでもう1歩でも前へ行こう、前へ前へという精神が大事で。ラグビーは陣取りゲームのスポーツなので、捕まってからでも、もう1メートル、もう一歩前へ行けないか、最後の最後まで進もうという考えは、ラグビーにあるんですね。だから今の仕事でも、本当にしんどい時にもうひと頑張りできないかっていう時に、ラグビーが活きているかもしれませんね。

‐‐今のお仕事でどんな時がしんどいですか?

川西:今、僕らはありがたい話、テレビのお仕事を割とやらせてもらっていて。さらにM−1であったり、漫才もやらせてもらっています。ただ、漫才って戦わないとダメということもあるので、テレビの仕事と漫才の両立がちょっとしんどいと感じてしまう時もありますね。

‐‐両立は難しい?

川西:漫才を作って披露できるまで完成させる作業と、テレビの仕事で結果を出さないといけないという作業を同時にするのが、結構大変やなぁと思いますね。

‐‐新しい漫才のネタをどんどん作っていく作業ですか?

川西:はい、やっぱり戦わんとあかんので、新しい武器を手に入れないことには戦地に赴けないですね。今まであるネタをやっても、バレちゃってるんで。

‐‐新しいこととは、ある種、期待の裏切りという意味ですか?

川西:そうですね、まぁそうなったらいいなと思って、そんな計算立てて漫才を作ることは難しいし、できないですけど、まぁとりあえず頑張ろうとしてます。


ラグビーの経験を今のお笑いの仕事に活かしている和牛の川西賢志郎さん。役割、コンビプレー、そしてもう一歩前への精神で、今後、テレビの世界でも舞台の漫才でも、我々を楽しませてくれるに違いない。


〜和牛 川西賢志郎の「ラグビー人生ノート」
9月21日(土)AM11:40〜11:45放送(読売テレビ)より

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