遠藤憲一『それぞれの断崖』最終話に自信あり「空気がガラッと変わる」

遠藤憲一『それぞれの断崖』最終話に自信あり「空気がガラッと変わる」

田中作の自画像と花束を手に笑顔を見せる遠藤

遠藤憲一が主演を務めるオトナの土ドラ『それぞれの断崖』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40〜)の最終話が、9月21日に放送される。エンディングに繋がる重要なシーンの撮影を終えた遠藤は、満面の笑みでクランクアップ。キャストやスタッフへ感謝のメッセージを送り、さらに最終話の見どころなども語った。

本作は、社会派ミステリーの名手として知られる小杉健治の同名小説を原作に、崩壊する家族とその再生を描く社会派人間ドラマ。最終話となる第8話では、加害者家族と被害者家族のそれぞれの再生が描かれる。

自分の息子・恭介(渡邉蒼)を殺害した八巻満(清水大登)と、その母・はつみ(田中美里)の3人で生きていくと決めた志方恭一郎(遠藤)だったが、そのことに満は猛反発。包丁を持ち出し、はつみに「母さん! あいつと別れて! 僕と2人で暮らして!」と突きつける。拒絶されてしまった志方は、満の父親になることができるのか。

そんな激動の最終話において要となるシーンの撮影が神奈川県三浦市の海岸で行われた。まずは、真っ青な作業服に白Tシャツ姿の遠藤が現場入り。海辺近くで畑仕事をして暮らしている志方の所に、はつみと満が訪れ、3人で海に行くというシーンの撮影がスタートする。海に到着した志方は、ぎこちない2人を和ませようと「皆で写真を撮ろう」と提案するのだが……。

続いて、1人で思い悩む満のもとに志方が駆けつけるというシーンでは、遠藤と満役の清水が何度も同じ芝居を繰り返し、全身ずぶ濡れ&砂まみれになりながら、スタッフ共々、体当たりで撮影を行った。

このシーンをもってすべての撮影が終了。無事にクランクアップを迎えた遠藤は、本作の主題歌でCHEMISTRYの歌う「Angel」が流れる中、田中美里から花束とプレゼントを受け取り、満面の笑顔を浮かべた。プレゼントは遠藤の肖像画で、田中が趣味で鉛筆画を描いていることを知った遠藤が、「僕のこと書いて」と依頼したもの。田中は撮影の合間に筆を進め、この日のクランクアップに間に合わせたという。

愛のあるプレゼントを手にした遠藤は、田中や他のキャスト陣、そしてスタッフにも感謝。「こんな砂まみれの姿で最後を迎えるとは! 今回、こうしてみたい、ああしてみたいと急にスタッフに言ったりして迷惑かけてごめんなさい。こんな変な奴とは明日から一緒にならないので(笑)、本当に、ありがとうございました!」とあいさつをすると、大きな拍手が巻き起こっていた。

撮影を終えた遠藤はインタビューにも応じ、海でのシーンについて、「はつみに、“満が出てきたら海に行こう”って言ったのも、自分が1番強烈に残っている思い出が恭介と海に来たことなので。満はお父さんに抱かれたことないし、俺は恭介を抱きしめたこともないから、そんな真反対の立場の中でやっていくっていう大事なシーンだったんで、どういうカタチがいいのかと満(清水)と相談しながらやりましたね」とエピソードを披露。結果的に自身の思い描くシーンになったようで、「ラストシーンに向け視聴者が“こうなったんだろうな、ああなったんだろうな”と想像できるような布石になれたらいいなと思う」と期待を寄せた。

また、最終話の見どころを聞かれた遠藤は、「作風がまるで変わります(爆笑)!」と激白。「空気がガラッと変わると思うんで、ずっと見てきた人はきっと“アレ?”って思うと思うんだよね。作り手の人たちもコレ見た時に“えっ!? こういう着地にしたか”みたいな。ただ視聴者が想像できるようなカタチになっていくと思うし、何かがゆったり動いていくような最終話になると思うので、面白くなると思う」と自信を覗かせた。

そして、気になるエンディングについては、「最初はもっと悲劇的に終わるのかなと思っていたけど、中間の、なんとでも取れるような終わり方を迎えられたんで、それが1番良かったかなと思っています。最終話、お楽しみに!」と締めくくった。

<第8話あらすじ>
志方(遠藤)は満(清水)の父親になり切れず悩んでいた。満の母親であるはつみ(田中)と3人で生きていこうと心に決めてはいたのだが、少年院を退院して以来、世間の好奇の目にさらされ続ける満の心はふさぎ込むばかりだった。志方を父親として受け入れられない満は、包丁を持ち出し、母親のはつみに突きつける。「母さん! あいつと別れて! 僕と2人で暮らして!」――少年犯罪の加害者家族と被害者家族、心に断崖を抱える者たちが、ついにそれぞれの結末を迎える。

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