『打首獄門同好会』と『自分ツッコミくま』が異色のコラボ!はごろもフーズ『シャキッと!コーン』のCMはなぜこんなにもロックなのか?

『打首獄門同好会』と『自分ツッコミくま』が異色のコラボ!はごろもフーズ『シャキッと!コーン』のCMはなぜこんなにもロックなのか?

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かわいいクマのアニメに、激しめのロックサウンド。そんな異色の組み合わせで話題となっている、はごろもフーズ『シャキッと!コーン』のテレビCM。

歌を担当しているのは3人組ロックバンドの『打首獄門同好会』、登場するクマは『自分ツッコミくま』。イラストレーターのナガノ氏が描くLINEスタンプで人気のキャラクターだ。

『シーチキン』でもおなじみの『はごろもフーズ』と言えば、主なターゲットは主婦層のはず。なぜ、このような意外なコラボが実現したのか。そこでテレビのことなら何でも気になる読みテレ編集部、今回はこのCMが誕生した舞台裏に迫る。教えてくれたのは同社の事業戦略室・間真司さん。

−−まず打首獄門同好会の曲をCMに起用した理由を教えてください。

「2014年からシリーズを開始した『シーチキン食堂』のテレビCM。その2018年3月のシーチキン60周年編の撮影で打首さんが初めて出演し、お話ししました。シーチキン食堂のテレビCMはもともとクリエイティブディレクターの箭内道彦さんに演出をお願いしており、それまでもBRAHMANのTOSHI-LOWさん、怒髪天の増子直純さん、THE BACK HORNの松田晋二さんなど、ロックバンドの方々に漁師役で出演いただいていました。そこに打首さんが加わったのです」

−−箭内さんはロックイベントを主催したり、ロック好きで有名ですよね。

「そうですね。最初はよくわからず、戸惑いましたが、撮影でお会いしたロックバンドの方々は、皆さん人間的にあたたかく、礼儀正しく、魅力的な方ばかりで、お話させていただいているうちにどんどん好きになっていきました。そんな流れで、こんなに素晴らしい方々とプロモーションをしたいと純粋に思いました」

−−その中で打首獄門同好会に決まったのは?

「打首さんは、もともと食や身近なことを曲にする“生活密着型ラウドロックバンド”で、主婦や子供たちにも大変人気がありました。それで完成したのが『シャキッと!コーン』のテレビCMで流れている『Shake it up 'n' go 〜シャキッと!コーンのうた〜』です。この曲のミュージックビデオ(MV)を観ていただければおわかりかと思いますが、このMVが『シャキッと!コーン』のテレビCMのもとになっています。打首さんに楽曲のお願いをして、製作していただき、MVを公開したところ、反響が大きくそのままのテイストであえてTVCMにしてみたいと思いました。また、打首さんとナガノさんの素晴らしさをそのまま地上波で伝えたいとも思いました。結果的に、『シャキッと!コーン』のブランドアップにつながると考えました」

−−つまり、CMに打首獄門同好会の曲を起用したわけではなく、先に『Shake it up 'n' go 〜シャキッと!コーンのうた〜』とそのMVがあり、それをもとにテレビCMがつくられたということなんですね。

「はい。ナガノさんとのコラボのアイディアも打首さんからいただいたものです。ナガノさんが生み出すキャラクターも若いお母さんや子供たちを中心に大変人気が高く、また、コーンは特に子供たちに人気の食材ですから、弊社がPRを重視したいターゲットにピッタリでした」

−−楽曲制作にあたって、何か要望などは出されたんですか。

「いいえ。希望したのは曲名のサブタイトルを『シャキッと!コーンのうた』にしてほしいということと、MVにおける製品の見せ方だけです。歌詞や曲については一切の希望は伝えず、できるだけ打首さんのオリジナル性を重視しました」

−−MVをテレビCMにする際には新たなアニメーションが加えられていますが、それについては?

「それも基本的には打首さんの考え方を重視し、製品カットの出し方以外は『なるべくもとのMVのテイストを壊さないように』とお願いしました。曲のどの部分を使い、どうつなげるかなどは、打首さんのセンスの高さにお任せしました」

−−すごいですね。とにかく打首獄門同好会を全面的に信頼してつくられたCMなんですね。

「はい、おっしゃる通りです」

−−そうすると、「シーチキン食堂」のテレビCMが、はごろもフーズさんに与えた影響は大きいですね。

「そうですね。あのCMに想像以上の反響をいただき、手応えがあったからこそ、打首さんに曲をお願いし、このCMをつくることができましたので。確かにバンド名を社内に説明するのは少し大変でしたが、人間性・音楽性の高さは社内でも評価が高く、何より社内のロックバンドファンが応援してくれました」

−−そうだったんですね。では、これからもロックっぽいCMがつくられていくんでしょうか?

「そうですね。ただ、いつも考えているのは、“どうすれば今まで届かなかったターゲットに、弊社の情報を届けることができるか”ということです。よく今の宣伝に必要なのは、テレビ3割、ネット3割、リアルイベント3割、その他1割の融合と言っているのですが、テレビでもネットでもイベントでも、そこを起点にしてどう横に広げていくかが大事だと思っています。今はテレビCMだけを考えていれば良いという時代ではなくなりました。これからも皆さんに注目していただける方法を、いろいろと考えていきたいと思っています」

【文:井出 尚志】

※「シーチキン」「シーチキン食堂」「シャキッと!」は、はごろもフーズ株式会社の登録商標です。

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