Jリーグ・村井満チェアマン「感慨深い」ついに達成された大記録とは?

Jリーグ・村井満チェアマン「感慨深い」ついに達成された大記録とは?

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Jリーグの村井満チェアマンと日本スポーツ振興センターの大東和美理事長、サッカー元日本代表の巻誠一郎が、12月21日放送のサッカー番組『FOOT×BRAIN』(毎週土曜24:20〜)にゲスト出演。今年のJリーグを振り返った。

2019シーズンのJリーグは様々な記録が更新される1年となった。まず、観客動員数が歴代最多となる1141万5463人を記録。これについて村井は「2007年に当時の鬼武健二チェアマンがイレブンミリオンプロジェクトを始めた。その時の動員数は800万人台で、夢のまた夢だったのですが10年掛かって花開いた」と感慨もひとしおの様子。番組アナリストの都並敏史も「スタジアムに人が増えれば増えるほど危険も増える国がある中、日本は安全安心でそれを達成して本当に素晴らしい」と絶賛した。

さらにキーワードと共に2019シーズンのJリーグを総括。まずは「躍進」。シーズン前半、北海道コンサドーレ札幌が、豊富な運動量をもとにした高速アタッカー陣が躍動し、一時は3位に浮上する大躍進。巻は「鈴木武蔵選手の特徴をチームが理解して力を発揮した。ああいう選手が代表で活躍することでほかのJリーガーが刺激を受ける」と語り、大東も「野々村芳和社長が長期にわたってアジア戦略を続けてきて、そういったものが実った」と話した。

そして、そのアジア戦略の中心となったのが「タイ旋風」。札幌のチャナティップ・ソングラシンはチームの躍進に大きく貢献。そして、横浜F・マリノスのティーラトン・ブンマタンは、東南アジアの選手として初めて優勝メンバーの一人となった。村井は「Jリーグでアジア戦略を始めたのは大東さんがチェアマンをやっていた時代。チャナティップが日本に来て初日の練習をインターネットで見たタイ人の数は300万人。札幌の人口は200万人ですから、すごいですよね」とその効果のほどを明かした。

そして、札幌と並び前半の台風の目となったのが6シーズンぶりにJ1復帰を果たした大分トリニータ。エース藤本憲明の活躍や片野坂知宏監督が目指すポゼッションサッカーが浸透し上位を維持した。実は、勝ち点1当たりの選手人件費が一番安く、まさに「費用対効果抜群」。村井は「一貫して育てていける監督の指導力も見どころだった」と評価した。

そして「悲願の初優勝」を目指したのがFC東京。俊足の永井謙佑とディエゴ・オリヴェイラがゴールを量産し、開幕から13節まで負けなしの快進撃。その好調の一因となった久保建英は、6月29日、スペインの超名門レアル・マドリードへ電撃移籍を果たした。


そして、ワールドクラスの選手たちもJリーグを盛り上げた。ワールドカップを制したプレーヤーたちがヴィッセル神戸で共演。ダビド・ビジャ、アンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキの3人は「VIP」と呼ばれ、第17節でビジャが決めたゴールは2019年シーズンの最優秀ゴール賞に輝いた。本人も「自分で見返しても良いゴールだったと思う」と語り、大東も「観客が増えているのは彼らの効果が大きい」と、トッププレーヤーが持つ魅力について語った。

さらにゴールでも様々な「記録更新」があった。8月、札幌が1試合8得点というJ1史上2位の記録を達成したかと思えば、11月のJ2最終節でJ1昇格を決めていた柏レイソルが、プレーオフ進出を目指す京都サンガFCに対して13得点の大記録を樹立。これについて柏の大谷秀和は「彼らが7位でプレーオフ進出のためにどうしても勝たなくてはならない中で攻め続ける姿勢を見せてくれたことでああいう結果になったと思います」としながらも「J1でも自分たちがサプライズを起こせるような結果を出したい」と意気込んだ。

また、横浜FCもJ1復帰を果たす。そこでなんといっても注目なのが、三浦知良と中村俊輔ら「レジェンド」たちの存在。中村は「J2も初めてで昇格も初めて。また貴重な経験をさせてもらった」と語り、三浦も「J2からの昇格も厳しいですが、J1はもっと厳しい。自分自身は情熱と希望を持ってやっていきたい」と、衰えることのない熱い思いを明かした。

そして、横浜F・マリノスは「記録尽くしの王者」となった。攻撃をけん引したのはマルコス・ジュニオールと日本代表にも選出された仲川輝人。両ストライカーの活躍もあって首位に躍り出た横浜は、最終節で2位FC東京との直接対決を制して15年ぶりのJ1制覇を成し遂げた。なんとこの試合、J1史上最多の63,854人の入場者数を記録。さらに東南アジア選手として初めてティーラトンが優勝チームの一員となった。このとき、地元タイのパブリックビューイングでは、異国の地で活躍する選手に大熱狂。さらに通算15ゴールでシーズンを終えた仲川とマルコスは史上初めて、同一クラブから2人の得点王となった。目覚ましい成長を遂げた仲川はMVPも獲得した。

一方で、ピッチを去るレジェンドも。明神智和、坪井慶介、田中マルクス闘莉王、フェルナンド・トーレス、ダビド・ビジャなど多くの名プレーヤーが引退。巻は「同世代がいなくなるのはさみしいですが、若い選手の力がついてきているという意味でもあるので日本にとっては良いこと」と話し、村井はトーレスの引退について「きっと世界中の多くの人がネットでトーレスの引退を見ていたはず。日本で引退を決めるというのは感慨深いものがある」と話していた。

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