堀田真由『いとしのニーナ』で本領発揮!ギャップが生み出す笑顔の破壊力

堀田真由『いとしのニーナ』で本領発揮!ギャップが生み出す笑顔の破壊力

ニーナ(堀田真由)は厚志(岡田健史)にボディガードをさせることに

いくえみ綾の同名コミックを実写化したFODオリジナルドラマ『いとしのニーナ』(毎週日曜24:00〜最新話配信)の第4話が、6月7日に配信される。同ドラマで、岡田健史演じる主人公・外山厚志が憧れるヒロインのニーナ(青田新名)役を、人気急上昇中の女優・堀田真由が演じている。

堀田は、2015年にWOWOW『連続ドラマW テミスの求刑』で女優デビュー。注目を浴びたのは、2017年に放送された『連続テレビ小説 わろてんか』(NHK総合)で扮したヒロイン・てん(葵わかな)の妹・りん役。姉が大好きな控えめの少女を演じ、清楚さと愛らしさが話題を呼んだ。

個人的に衝撃を受けたのは、その翌年に公開された映画『虹色デイズ』でのコスプレ少女・ゆきりん役だった。青春真っ只中を生きるキラキラとした高校生たちの中で、ひとり大人びた表情を見せる上品な芝居にシビれたのをよく覚えている。

その後、『チア☆ダン』(TBS系)、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)など、次々と人気ドラマに出演。最近では放送中の『連続テレビ小説 エール』(NHK総合)に踊り子・志津役で登場。短期間の出演にもかかわらず、バレエ経験を活かした美しい社交ダンスと妖艶なほほえみで、強烈なインパクトを残した。

今年4月には、若手女優の登竜門とされる「ゼクシィ」の13代目CMガールにも抜擢。露出が増え続ける中で、筆者と同じように「この子は一体、何者なんだ!?」と、堀田の演技に強く惹かれた経験がある視聴者も多いことだろう。

堀田の強みは、なんといっても役柄の振り幅。『チア☆ダン』では、主人公・わかば(土屋太鳳)に意地悪するツンツン女子。かたや映画『あの日のオルガン』や『恋つづ』では素朴な少女。はたまた映画『殺さない彼と死なない彼女』では、自分の可愛さを自覚しつつ、孤独を抱えて生きる“ぶりっ子”……。幅広いキャラクターを演じる中で、どれも「ハマリ役」と感じさせる表現力には驚かされる。

なかでも堀田には、ギャップや二面性のある役柄がよく似合う。まぶたを動かす速度や会話の“間”、さらには可憐な容姿も味方して、「何かありそう」と匂わせるのがとにかく巧いのだ。

そんな堀田が『いとしのニーナ』で演じているニーナは、まさに陰と陽のある人物。第1話で厚志の親友・マサ(望月歩)に拉致されたニーナは、「あんたが私を守りなさいよ!」と、厚志をボディーガードに任命する。厚志にケーキを投げつけたり、荒々しい言葉を投げかけたりと、強気に見えるニーナだが、実はある事件によって心に大きな傷を負い、深いトラウマを抱えていた。

印象的だったのは、第2話で厚志に本音をぶちまける公園での1シーン。時折、厚志に見せる穏やかな表情から、彼に心を開きつつあるように見えたニーナだったが、厚志が事件を思い起こす発言をしたことで顔色が一変。「私たち女は、穴の空いた小さなうさぎ。あんた達はドリルを持ってる」「力で、暴力でねじふせるヤツが許せない。許せない!」と熱を込めるも、厚志に向けていた眼差しは、徐々に彼の胸元へと落ちていく。その視線にニーナがこれまで強がって隠してきた“弱さと悔しさ”が垣間見え、心がえぐられるようだった。

一方で、触れずにいられないのがニーナの小悪魔的な魅力。ある時ニーナは厚志に、拉致事件の主犯格である牛島(笠松将)について「もしも殴られたら、殴り返しなさいよ」と声をかける。「暴力はダメなんでしょ?」という厚志に、「男同士はいいんだよ! バカだね」と告げて、口角をクイッとあげるのだが、たった一度の笑みでこの破壊力。堀田の本領発揮ともいえるツンからデレへの緩急は、お見事だった。

ドラマでは今後、厚志に対する思いの変化のみならず、拉致被害のトラウマ、恐怖心など、ニーナは複雑な感情を抱えていくことになる。果たして、ニーナが心から笑える日は訪れるのだろうか。堀田の好演とともに、物語の展開からも目が離せない。

(文・nakamura omame)

関連記事(外部サイト)