FANTASTICS・佐藤大樹、中田秀夫監督の演技指導に感謝「僕はダメ出しをされたいタイプ」ホラードラマ『恐怖新聞』インタビュー

FANTASTICS・佐藤大樹、中田秀夫監督の演技指導に感謝「僕はダメ出しをされたいタイプ」ホラードラマ『恐怖新聞』インタビュー

佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)

8月29日スタートの『恐怖新聞』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23:40〜)に出演する佐藤大樹さん(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)。本作は、呪いのビデオを見たら、1週間後に必ず死ぬという“ルール系ホラー”『リング』で、世界中を震撼させた中田秀夫監督が世に放つ、新たな“ルール系ホラー”として話題となっています。

本作は、主演の白石聖さん演じる女子大生・小野田詩弦のもとに、1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まる恐怖新聞が届くようになり、前途洋々の大学生活が死と隣り合わせの悪夢へと一変する様を描きます。

佐藤さんは、詩弦のバイト先の先輩で、後に恋人となる松田勇介を演じます。本作の魅力や白石さん、中田監督の印象、そしてホラー作品への思いを語っていただきました。

――出演が決まった時の心境を教えてください。

連続ドラマの出演は4年ぶりになります。ここ最近は映画や舞台の出演が続いていて、マネジャーさんに、今年から来年にかけて「ドラマに出たい」と伝えていたタイミングだったので、お話を頂いた時は率直にうれしかったです。

――なぜドラマに出演したかったのですか?

僕、子供の頃からめちゃくちゃドラマオタクなんです。親にゲームを一切買ってもらえなかったので、その間、映画やドラマばかり見てましたね。

あと、FANTASTICSとして予定していたアリーナツアーがコロナの影響で中止になってしまい、ライブができない中で、個人でお仕事ができるありがたい機会だなと。ドラマはより多くの人の目に触れるので、自分の芝居を見てほしいという思いと、自分が出演することによって、FANTASTICSの名が世間に広まればいいなと思っています。

――出演が決まり、FANTASTICSのメンバーから何か連絡はありましたか?

みんなすごく喜んでくれました。FANTASTICSのメンバーは、ビビりなメンバーもいるんですけど、みんなホラーが好きなんです。季節的にもピッタリだし、「見るよ」って言ってくれましたね。あと、FANTASTICSだけではなく、普段からよくご飯に行くTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーからも「見ますね!」っていうメールをもらい、うれしかったです。

――今作は、「オトナの土ドラ」シリーズ29作目にして、初のホラー。“怖さのオーケストラを奏でる”というキャッチコピーもついていますが、ホラー作品はお好きですか?

ビビりなんですけど、母親がホラー好きだったこともあり、見るのは好きです。映画館にホラーを観に行っても目をつむってしまうこともあるし、お化け屋敷も絶対に怖いけど、入りたいみたいな(笑)。なので、ドキドキでしたが、すごく楽しみでした。あと、今25歳ですが、ホラーというジャンルに挑戦することで、役者としても新たな階段を踏めるかなと感じました。企画自体がものすごく面白かったので、やりがいのある役に出会えたなと思いました。

――脚本を読み、どんな感想を抱きましたか?

本当に怖かったです(笑)。攻めた設定で、すごく挑戦的な脚本で。読み進めていくうちに、この先どうなっていくのか、ずっとドキドキさせられましたし、ラストに向けての展開が素晴らしくて。読んでいてニヤケてしまうくらいで、プロデューサーさんにも「面白いです!」とお伝えしました。

もちろん「恐怖新聞」を読んで、実際に事件が起きるという怖さもありますが、僕は黒木瞳さん演じる詩弦のお母さんをはじめとした“人間からでる恐怖”の方が怖かったんです。一番怖いのは「人間なのかもしれない」と脚本を読んで感じました。

――主演の白石さんとは初共演になりますね。

白石さんとLDHのアーティストが共演している作品を拝見していましたが、その時からお芝居が上手な方だと思っていて。実際にお会いしたら、映像で見るよりも雰囲気が落ち着いていて、21歳とは思えなかったくらい大人っぽかったです。初主演とのことですが、そんなことを感じさせないくらいの座長ぶりで、すごく頼もしいですし、演技に対しても、本読みやリハーサルの時から自分の意見を監督にしっかり伝えていらっしゃって、刺激をいただきました。

僕は撮影が終わった後に、必ず温泉に行くんですけど、白石さんも一人で温泉に行くことがあるらしく、現場では温泉情報を交換しあっています。

――勇介は不器用で口が悪い部分もありますが、根は優しいキャラクター。役に似ていると感じる部分はありますか?

勇介は、憎めない、いい奴ではあると思うんです。真っすぐで爽やかだし。自分でも言うのもあれですけど、そういった面では普段の僕と似てるかなと思います(笑)。

――勇介は不条理な状況下で、潜在的に持っていた弱さやエゴが徐々に浮き彫りになっていきます。佐藤さんの中にも勇介のような弱さやここだけは譲れないエゴはありますか?

僕、ものすごく負けず嫌いなんです。EXILE加入のオーディションの時やドラマのオーディションの時など、ライバルがいる中では、周りに負けたくないという負けん気がすごく強くて。他の人が寝てる時に、自分は寝ずに何かをやっていたりしますね。

――勇介を演じる上で意識していることや、中田監督から受けたアドバイスはありますか?

中田監督に初めてお会いした時に、今回のテーマでもある“3K”、恐怖、共感、外連味をもとに、「より分かりやすく、輪郭がシャープなくっきりハッキリしたメリハリのあるお芝居をしましょう」と言われました。セリフをさらっと言うのではなく、一つずつ立てて、伝えやすく、聞き取りやすく、ある意味舞台っぽく言ってほしいと。僕は、ダメ出しをされたいタイプのある意味Mな役者なので、監督にいろいろ指摘していただけるのはうれしかったです。

あと、いろんな恐怖や不幸が続く中で、詩弦と勇介のシーンは、視聴者の方が少しホッとできるような、ニコッと笑える穏やかなシーンになればいいなと思っていて。勇介は、バカだけど、憎めないいい奴と思ってもらえるようなお芝居を意識しています。

――中田監督が手掛けた作品の中で好きな作品はありますか?

映画『スマホを落としただけなのに』シリーズは大好きで、第3弾があったら本当に出たいです! 中田監督は、『リング』の貞子など、人間から離れたキャラクターを演出するのはもちろんですが、人間の怖さを演出するのが圧巻です。『スマホを落としただけなのに』の成田凌さんが演じたキャラクターなど、視聴者が「人間じゃない」と思うくらい狂気に溢れた、人ではないような目をしていて、本当に怖いんです。僕もいつか現場であんな演出をされたいです!

――今回、彼女に「恐怖新聞」が届いて、彼氏として巻き込まれていきますが、もしご自身に「恐怖新聞」が届いたらどうしますか?

僕は、本当に嫌なので、真っ先に次の契約者を探しますね(苦笑)。でも、「過去と未来どっちに行きたい?」と聞かれたら、確実に未来と答えるタイプなので、未来を知りたいが故に、新聞が届いたらたくさん読んでしまうかも……。でも、読んで100日ずつ寿命が短くなるとわかったら、1行も読まないです(笑)。

もし彼女がそういう状態になってしまったら、僕は詩弦と同じように、未来を変えようとすると思います。彼女や自分の寿命が縮んでしまうのは嫌だけど、それ以上に人が亡くなるのを防ぎたい。あと、彼女のことを第一に考えます。

――実際に演じていて、“ルール系ホラー”の怖さはどう感じますか?

たくさんの人を巻き込んでしまうところや先が読めない展開、一人では解決できないという怖さがありますよね。誰の身にも起こりうるというところは、見ている人が一緒になって怖くなるじゃないですか。

あと、何かをしちゃダメだと分かっているのにしてしまうなど、人の弱さが浮き彫りになっていくシーンはすごく多いなと思っていて。「そうなるよな」と納得出来る部分もあるし、「なんでこうするの? 私だったらこうするのに」って思うところもあるだろうし。そういういろんな考えに共感できたり、反感したりするのも、面白く感じる要素なのかなと思っています。

(取材・写真:高山美穂)

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