山田杏奈&玉城ティナ、“性”に振り回された撮影現場を語る「私たちも麻痺してきて…」『荒ぶる季節の乙女どもよ。』インタビュー

山田杏奈&玉城ティナ、“性”に振り回された撮影現場を語る「私たちも麻痺してきて…」『荒ぶる季節の乙女どもよ。』インタビュー

山田杏奈、玉城ティナ

山田杏奈さんと玉城ティナさんがW主演を務めるドラマイズム『荒ぶる季節の乙女どもよ。』(TBS、毎週火曜25:28〜/MBS、毎週火曜24:59〜)が、現在放送中(TSUTAYAプレミアムで独占配信中)。昨年7月にアニメ化もされた人気漫画を原作に、文芸部に所属する女子高校生5人を描く物語です。

山田さん演じる小野寺和紗は、“THE 普通”の妄想女子。一方、玉城さん演じる菅原新菜は、大人びたミステリアスな雰囲気の美少女。そんな2人を含め、色恋沙汰とは縁遠い学生生活を送っていた文芸部員たちが、「死ぬ前にしたいこと」について語り合った時、新菜が「セックスです」と発言したことから、“性”に振り回される日々が始まります。

インタビューの前日にクランクアップを迎え「ホッとしている」という山田さんと玉城さんに、これまでにないテンション(!?)で行われたという撮影の裏側や、「死ぬ前にしたいこと」について聞きました。

――人気漫画の実写化ですが、プレッシャーはありましたか?

山田:いつもより「原作ファンの方がどう思うかな」という不安はなかった気がします。ビジュアルを含め、みんながキャラクターに近いと思っていたし、実際に演じてみて、空気感とかも近いんじゃないかなと感じました。

玉城:私もプレッシャーはなかったですね。漫画とアニメがある中で、実写化する意味もプラスアルファで付くんじゃないかと思っていたので、純粋に楽しめました。

――実写化する意味は見出せましたか?

玉城:漫画で読むとフィクションっぽさがあるけど、実際にやってみて、こんなにリアリティのある作品だったんだと気づきました。それに、自分にとって、新菜という役がもっともっと近くに感じられたことが嬉しかったです。

山田:こういう切り口で描かれたドラマは意外となかったと思うので、すごく新しいなと思います。登場人物が良いキャラクターばかりだし、もし自分と周りを比べてしまっている人が見たら「このままでいいのかもしれない」と思えるような作品になると思うので、より多くの方に見ていただけるのが楽しみです。

――刺激的なセリフもありますが、そこに対する躊躇はありませんでしたか?

山田・玉城:(顔を見合わせ)ぜんっぜん(笑)。

山田:セリフだったら、なんでも言えるよね。

玉城:うん。ドンと来いって感じでした(笑)。

――むしろ、楽しんでいたところもあったのでしょうか?

玉城:楽しかったし、不思議な現場でした。私たちも麻痺してきて、何を聞いてもそういうふう(=性的)に考えちゃう時期があったよね(笑)。

山田:みんな“性”に振り回されていました(笑)。私、現場にあった小物を見て「う〜ん……いよいよ私も、なんでもかんでもそう見えてきたな」と思ったんですよ。そしたら、和紗が劇中で「うわっ、性的!」と思うために美術さんが用意していたものだと聞いて、「あぁ、大丈夫だった〜」って(笑)。

――まさに文芸部のメンバーたちと同じ状況ですね(笑)。共演をする中で、お互いの印象について変わってきた部分はありますか?

玉城:杏奈ちゃんって、普通の子もできるんだなと(笑)。

山田:あははは(笑)。

玉城:普通、を演じるのが一番難しいと思っているので、和紗の“THE 普通”と言われるリアクションに当てはめていける役者さんなんだなって、あらためて感心しました。

山田:嬉しい〜! ティナちゃんには、和紗が新菜に抱いているような“ミステリアスで綺麗”みたいなイメージがありました。でも親しくなってみたら、玉城ティナも人間だったなって(笑)。

玉城:超人間だよ!(笑)。

山田:(笑)。めちゃめちゃ素敵で、お姉さんだけど、同じ目線で話してくれることもあって。お芝居をしている時は、そのまんま新菜でいる姿も、後半に行くにつれて人間味が出てくるところも可愛いんです。ちょっとずつ変わっていくお芝居を、間近で見られて嬉しかったです。

――同世代の方たちとの共演は、俳優として刺激がありますか?

玉城:そうですね。客観的に、こういうお芝居をするんだな、と見ていました。お互いに尊重し合っていた感じです。

山田:ライバル心とかではなくて、すごく勉強になります。私が台本を読んでいた時には想像もつかなかったお芝居をしているのを見ると、その瞬間、「芝居っておもしろいな」と思いますし、それぞれの魅力を一番近くで見させてもらった気がします。

――コロナ禍に猛暑と、撮影は大変だったと思います。どうやって乗り切ったのでしょうか?

玉城:みんなが本当にかわいくて、顔を見て癒やされていました(笑)。

山田:わかる〜(笑)。

玉城:夜になるにつれて、だんだんみんなのテンションがおかしくなっていくんですよ。そのへんで踊ったりして、自分たちの中でフラストレーションを爆発させながら演じていた感じですかね。でも、私たちよりスタッフさんのほうが大変なはずなので、がんばるしかないと思ってやっていました。

――10日間ほど泊まり込みで撮影されたそうですが、“合宿”のような撮影は初めてですか?

玉城:地方で泊まり込みの撮影はあるんですけど、同世代の女の子たちとワイワイするっていうのは初めてかもしれないです。もう学生役はいいかな、と思えるくらいやり切りました(笑)。

山田:私も、ここまで朝から夜までずーっと一緒にいるのは初めてでしたね。ホテルで別れる時も、「また何時間後に!」って。

玉城:家族以上に会ってたもんね。夢の中にも、みんなやスタッフさんが出てきたりして(笑)。

山田:うん。寝る直前に目を瞑ると、走馬灯みたいにみんなの顔が流れるっていう(笑)。本当に、友達と学校に泊まっているみたいでした。

――ご自身は、どんな学生生活でしたか?

玉城:私はお仕事もあって、あまり高校に行けていなかったので、高校生らしい思い出がほとんどないんです。学校帰りに友達と渋谷に遊びに行ったりはしましたけど、なんでもないようなことが、今となっては幸せだったなと思いますね。中学までは地元にいたので、普通の学生生活でした。でも、根は変わっていなくて、こんな感じ(笑)。どこのグループにいるわけでもなく、ひとりになりたい時にはひとりになるし、「玉城はそういう感じだからね」と、みんなに納得されていた気がします(笑)。

山田:私は2年半、普通の女子校に通って、最後の半年は芸能コースのある高校に通いました。女子校時代も仕事はしていたけど、全体を通してグループみたいなものがない学校で、みんなで仲が良かったし、大人だったんですよね。それぞれにやりたいことがあったので、私の仕事に対しても「見た見た〜」くらいの感じでいてくれたから、すごく楽でした。

――劇中で悩む和紗のように、人と自分を比べてしまう気持ちはわかりますか?

玉城:高校生の頃は周りを見ちゃうこともあったけど、今はないですね。「人は人、私は私」という感覚が染みついているので。全部運とタイミングで、それぞれ平等に回ってくると思っているので、比べることはないです。人と比べたところでうまくいくわけがないので、だったら考えない方がいいなと。

――なにか、そう思えるようになったきっかけがあったのでしょうか?

玉城:たとえば仕事でいうと、戦う土俵がみんな違うんですよね。なので、「私はここで戦います」という土俵を見つけたというか、自分を客観的に見られるようになってから、楽になりました。高校生とかで悩んでいる方もいると思うんですけど、「時が経てば大丈夫」と言ってあげたいです。

山田:私も、比べてもしょうがないなと思っちゃいます。比べたところで、どうにかなることでもないし……。この仕事をしているからかもしれないですけど、選ばれる立場にいることが多いので、自分が気にしたところでどうしようもないというか。本当にそれぞれ役割があると思うし、どう頑張ってもその立場にはいけないんですよね。ティナちゃんも言っていたけど、タイミングとご縁。本当にそう思います。

――では、今おふたりが「死ぬ前にしたいこと」はありますか?

玉城:世界一周。あとは、海外に住む……かな。20代は仕事をがんばって、30歳くらいになったら定年退職したい(笑)。

山田:えええ〜!?

玉城:でも、あと7年くらいあるから(笑)。今はこう言っているけど、実際30歳になったら見えてくるものもあると思うので、広い視野で物事を見られたらいいなと思います。

山田:私は子供を産んで、母親になってみたいかな。

玉城:理想とかはあるの?

山田:小さい頃は「22歳で産んで」と思っていたけど、難しいかな(笑)。人を育てるってすごく大変なことだと思うけど、「できればそこを通っていきたいな」と考えているので、いつかは、と思いますね。

――ところで、今、何かに翻弄されていますか?

玉城:何にも翻弄されていません!(笑)。中学生くらいまでは色々あった気がするけど、何かに影響を受けてマイナスになるようなことはしたくなくて。変化するにしても、自分に良い影響があることだけを取り入れるようにしています。

山田:私は年齢かな。早く20歳になりたいです(笑)。「20歳になったら、これがやりたい!」ということも、特にないんですけどね。あと何か月かだからこそ、翻弄されている気がします。

玉城:わかるよ。私も早く20歳になりたいと思ってた。

山田:なんとなく、10代はもういいかなって。18歳くらいの時から、すでに10代に未練はないんです(笑)。でも、これは時が経てば解決することなので、今は“期間限定の翻弄”を楽しみたいと思っています!

(取材・撮影:勝浦阿津希)

【玉城ティナさん】
ヘアメイク:今井貴子
スタイリスト:松居瑠里

衣装クレジット:ワンピース48000円/CHANCE(H3O ファッションビュロー)
シューズはスタイリスト私物

問い合わせ先:H3O ファッションビュロー 03-6712-6180
〒107-0062 東京都港区南青山6-7-5 ドミール南青山906

【山田杏奈さん】
ヘアメイク:菅長ふみ
スタイリスト:中井彩乃

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