きっかけは『ガキ使』! 衝撃デリバリー「ボケ・ツッコミ交代」で神保町マンゲキ最上位

芸歴8年目以下の若手芸人がしのぎを削る登竜門的な劇場「神保町よしもと漫才劇場」で、衝撃デリバリー(左から和田ランダマイザ、杉本佳津山)がランキングバトルで1位となり、劇場10組目の最上位クラス「花」入りが決まりました。4月から芸歴6年目に突入した2人が、ボケとツッコミの役割を入れ替えて2カ月後につかんだ“手応え”を語りました!

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

上位から「花」「鳥」「風」「月」と分けられている東京・神保町よしもと漫才劇場のランキングシステム。3月27日(土)に開催された決勝バトル『頂〜鳥〜』で1位となった衝撃デリバリーは、令和ロマン、ネイチャーバーガー、9番街レトロ、ぼる塾、ナイチンゲールダンス、ナミダバシ、素敵じゃないか、金魚番長、ドンデコルテに続いて、10組目の「花」入りとなりました。

■あまりの驚きに2人が熱い抱擁

今回の『頂〜鳥〜』で熾烈なネタバトルを繰り広げたのは、衝撃デリバリーを含めた全10組。3位は、1月末の同ライブで観客を衝撃の渦に巻き込んだアケガラス(ガネ、キング)。2位は、ハイテンションな漫才で会場のボルテージを一気に上げたサンタモニカ(マイム、高橋俊也)。

そして、1位に輝いたのが衝撃デリバリー。しゃぶしゃぶの食べ放題を題材に、論点がズレていく会話の妙を生かした漫才を披露して、大きな笑いを起こしました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

投票の集計中、このライブのタイトルの読みを「いただきどり」だと思っていたと話す杉本。本来は「頂(いただき)ライブ」の「鳥」編という意味ですが、「焼き鳥が好きだからそう思ってたのかなぁ?」と漫才同様、ズレていた自分に首をかしげます。

そんな杉本も、いざ1位で名前を呼ばれると「手の震えが止まらない」と驚嘆。相方の和田はステージに駆け込むなり、杉本とがっしりと熱く抱き合ったかと思うと、我に返ったように自ら引き剥がし、目を丸くしながら「マジで? マジ?」と観客に尋ねていました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

■セリフが覚えやすくなった!

ライブ終了後、衝撃デリバリーに「花」クラス入りの感想や、今後の展望を聞きました。

■――花クラス入り、おめでとうございます!

■杉本

 頂鳥(いただきどり)、いかせていただきました。ありがとうございます!

■和田

 ありがとうございます。……そんな呼び方してるのは、お前だけなんだよなぁ。

■杉本

 先月、花クラスに入ったドンデコルテの渡辺さんに「お前、おかしいぞ」って言われて初めて気づきましたよ(笑)。こういう戦いで1位を取ったこともなかったですし、本当にびっくりしましたね。

■和田

 ネタ中、めちゃくちゃ叫んでるから、ウケてるかがわからないんですよ。なのに、こいつがネタ終わったあと、「ウケた?」って聞いてきて……俺がわかるわけねぇだろ!

■杉本

 隣で叫ばれてるから、僕の耳にも“ウケ”が届かなくて不安で聞いちゃったんだよね(笑)。

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■――和田さんは杉本さんに抱きついてましたね。

■和田

 ……こいつも受け入れ態勢を取ってたんですよ。

■杉本

 ハイタッチだと思ってたんだけど、グイッと来たんでドキッとしちゃった。抱きつかれたのは、ほぼ初めてだったし。

■和田

 え、俺が悪いの?

■杉本

 そういうわけじゃないけど、ああいうことをしたのはかなり珍しかったから。

■和田

 だからなに? なんなんだよ!

■杉本

 ……恥ずかしいの?

■和田

 恥ずかしいよ!(笑)。なんで俺、抱きついたんだろう? 無意識でしたね。

■杉本

 先月末に“いただきどり”に出させてもらってから、TwitterやInstagram、ラジオとかで、「今月こそ、花クラスに行きます!」って宣言してたんです。いろんな芸人からも応援してもらいましたし、言霊じゃないですけど、言っておくもんだな、と思いました。

■和田

 僕は、口にしたら叶わないと思っているタイプなんで、なに言ってんだよってずーっと思ってたんですけど、有言実行ってできるんだなとちょっとだけ信用しました。

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■――おふたりは最近、ボケとツッコミを入れ替えたんですよね。

■杉本

 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ)の『山-1グランプリ』(新年会で若手芸人がネタを披露する恒例企画)の最終オーディション前、東京・新橋のカラオケ店でネタ合わせをしていたときに「変えようか」っていう話をした気がします。『山-1』は、以前のままのスタイルで出たんですけど、僕ら、平場が全カットされちゃいまして。

■和田

 ぜんぜんダメでした。

■杉本

 そのあと、ボケとツッコミを実際に入れ替えたネタを、いろんな芸人さんや作家さんに見てもらったんです。そうしたら、いいんじゃない?と言ってもらえて。

■和田

 変えても違和感がないって言われたのが大きかったですね。以前は苦労してたんですよ。

■杉本

 ネタを作るペースもむちゃくちゃ遅くて、1つできたとしてもいろんなライブで磨いていかないと完成できなかったもんね。

■和田

 そこはいまも変わらないけどね。けど、ふだんの僕らに近いぶん、無理がなくなったというか。平場もふだんの自分たちに近いので、めちゃくちゃ楽に話せるようになりました。

■杉本

 ネタを作るペースも上がりましたし、ネタ合わせの時間も増えました。セリフが、すげぇ覚えやすい! いまのネタはすぐ(頭に)入ってくるんですよね。ここから、もっともっと精度を高めていきたいですね。

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■農業住みます芸人の濃い経験

■――この4月で結成6年目に突入しましたが、2年目のときに宮城県で農業住みます芸人をやっていたんですよね?

■杉本

 ロバートの馬場(裕之)さんと一緒に農業をやるというもので。募集メールを見たとき、僕は面白そうだなと思ったんですけど、和田がやろうと言い出すわけがない。だから、僕らに関係がないことだと思っていたんです。そうしたら、巣鴨のカフェでネタ合わせをしてたとき、「面白そうだからやらねぇ?」って言ってきて。そこからオーディションで受かって、1年間、ひたすら農業ばかりやってました。

■和田

 いま思えば、やってよかったなと思います。ただその1年間、ライブはまったくできなかったですね。大事な大事な結成2年目だったのに。

■杉本

 ネタライブも「10分間、お米のPRをしてください」って言われてやってましたし、月1回、新ネタライブもあったんですけどね。

■和田

 見に来てくれるのがおじいちゃんおばあちゃんばかりだから、(その層に)ウケるように作るしかなくて。

■杉本

 神社の社務所に、2人で住み込んでね。農業を手伝うとおじいちゃんたちがご馳走してくれるんですけど、帰りももちろん一緒。酔っぱらった僕を乗せて、和田が運転してくれて。

■和田

 2人でメシも食いに行ってましたね。

■杉本

 めちゃくちゃ濃い1年間でした。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

■――今後、やってみたいことはありますか?

■杉本

 4月13日(火)に初めて単独ライブをやることになったんですよ。いま(開催発表が)出ているメンバーのなかでは最初に完売したみたいで、びっくりしてます。(緊急事態宣言が解除されて)席数が増えたみたいですけど。

■和田

 なんで売り切れたんだろうね?

■杉本

 コンビを組んで5年経って初めてやるから、観に行ってみようと思ってたかもしれないですね。親とかにも観てほしかったので、本当は配信したかったんですけど。

■和田

 ビビっちゃったんですよねぇ。調子乗んなよって思われるのがイヤで。仙台でお世話になったジジババたちからも「配信ないの?」って聞かれたんですけど、「お前らのためだけにはできねぇよ」って答えちゃいました。

■杉本

 「ジジババ」も「お前ら」も言葉は悪いですけど、みなさんがこう呼ぶと喜んでくれるっていうのを補足しておきます(笑)。仙台でお世話になった方々とは、いまだに仲よくさせてもらっていて、お米を送ってくれたりするんですよね。

■――じゃあ、第2回は配信で観てもらえるといいですね。

■和田

 そうですね。あとは以前、東京・ヨシモト∞ホールにいたとき、数珠つなぎで絡みのない先輩たちに来てもらうっていうライブを打ってたんです。歩子さんとか、錦鯉さんも来てくださって。

■杉本

 オズワルドさんから始まって、ななまがりさん、や団さんとか、いろんな方に来ていただいていて。来てくださった先輩たちから、「花クラスになったらまたやってね」と言っていただいていたので、またぜひやりたいなと思います。もちろん『M-1グランプリ』でいい結果を出して、バラエティ番組にも出たいです。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

■和田

 僕が奇抜なボケをやってた以前のネタは、評価されたこともあったんですけど、されないときもあって。2人とも自信があんまり持てなかったんですけど、今回、花クラスになれたことは自信になりましたし、もっと大きな賞レースでも結果を出して自信をつけていきたい。そうしないとテレビにも出られない気がするので、いまはとにかくネタを頑張りたいですね。

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