【世界のコロナ事情】住みます芸人が現地から解説 タイではアルコール提供が禁止に!?

世界各地で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっている昨今。日本では緊急事態宣言が解除されたものの、まだまだ油断はできない状況が続いています。

そこで気になるのが他国の現状。日本とは文化や風習が異なる海外に住む人たちは、一体どんな生活を送っているのでしょうか? ラフマガでは“住みますアジア芸人”として活躍している芸人たちに、現地の状況を語ってもらいました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

今回は“タイ住みます芸人”である、あっぱれコイズミにインタビューを実施。

昨年には芸歴20周年記念ライブをタイ・バンコクで開催したほか、ハリウッド映画への出演が決まるなど、芸人、タレント、俳優業と幅広く活動中のコイズミ。

今年1月、ラフマガで“住みます芸人”に話を聞いたときには、「バンコクではなくタイの地方も攻めていきたい」とさらなる意気込みを語っていましたが、その後新型コロナウイルス感染症拡大を経て、どのような変化があったのでしょうか。タイの現在の様子とともに、コイズミの近況も含め、たっぷりと語ってもらいました。

※インタビューは6月24日(水)に実施しました。現在とは状況が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

■タイでは日本以上の規制が…

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

■――前回ラフマガでお話を伺った際には、「田舎のほうにも行ってみたい」と話されていましたが、その後コロナの影響が拡大し大変だったと思います。タイではどんな様子でしたか?

そうなんです。2020年はタイの地方をいろいろとまわってみようと思っていたのに、もうコロナでそんなことをしている場合ではなくなりまして……。

タイは日本以上に(規制が)厳しくて、県外に行くことはつい最近まで許されませんでした。夜間の外出禁止令も出て、22時から朝5時までは外出してはいけなかったり、飲食店でも店内飲食は禁止されていたので、本当に大変で。デリバリーをやっていなかった店もみんな急遽、始めていました。店内でお酒を飲むのもダメなのと、1週間ぐらいはお酒を提供すること自体が禁止になりました。(お酒を)売った方も買った方も処分されるって感じでしたね。

コロナによって、タイへの入国が禁止された直後にショッピングモールへ行ってみたら、観光業に頼っているお店も本当に厳しそうでした。普段なら「値下げしてよ」と言っても「ダメダメ」という反応なのに、その時はこっちが日本人ってわかった瞬間に「値下げするから買ってちょうだい! このままじゃ家賃払えない!」と懇願されましたからね。

今現在は約1か月、国内感染者はゼロなんですが、いまだに僕らは活動ができない。タイは夜のお店が有名ですけど、そういう店も軒並み閉まっています。

■――コイズミさんは仕事もできない中で、どのように過ごしていたんですか?

ひどいもんですよ。予定は全部キャンセルになってしまったので、最初の2週間は何をやっていいのかわからず。とりあえず髪とひげを伸ばすっていうのをやってみて、7年ぶりに茶髪にしました(以下写真)。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

とにかく家から出られなかったので、1日にセンチ単位でしか動いていないような日もありました。おかげで9キロも太っちゃいまして(笑)。

ムエタイもやっていたんだけど、今はジムも閉鎖されているので運動もできないんです。しかも、少しでも力になれればと、仲のいい日本食の飲食店さんのデリバリーを紹介する動画とかをやっていたので、食べ過ぎて、わかりやすく“コロナ太り”です。

夜も外出できないし、地方にも行けないし、撮影も一切ダメだし、何をしていいのか本当にわからなくなってしまっていました。一言もしゃべらない日もありましたから。家から出るのが悪みたいな感じで。普段なら人があふれているバンコクの街から人が消えてしまって。これはタイの人に聞いても歴史上初めてだって言っていました。

■――そう言えば、1月の段階では「行こうと思っていた地方の町でお見合いの話もある」と話されていましたが、どうなりましたか?

あっはっは。あれももちろん進展せず、そのままになっちゃっています……。まずその地方の町に行けないので。

この3か月、本当に人にも全然会わない生活でしたね。これが10年前だったら孤独でヤバくなっていたと思います。でも、今はSNSや『Zoom』などもある。普段から他のエリアの住みますアジア芸人と話をするので、それでだいぶ救われました。ネットの環境がなかったらヤバイ。Wi-Fiがつながりにくくなったときは本当に焦りました。ネットは命綱ですね。自分で“あ、こんなに自分はWi-Fiに支配されているんだな”と改めて思いましたから。

■――現在のタイはだいぶ封鎖も解除されてきたんですか?

一応、夜間禁止令も解除されたし、店内での飲食もOKになったし、マッサージ屋さんも大丈夫になりました。地方への制限も解除されたため、この間、バンコクから200キロぐらいのところにある“チャアム”という村に行ってきました。昨年12月に行ったことがあって、今回も村長さんのおうちにホームステイさせてもらって。

そういうのは少しずつ制限も解除されてはいるけど、まだ厳しいですね。やっぱりつぶれている店も結構あって。海外旅行者が戻ってくるのはいつになるやら……。回復はしているけれども、元通りになるのは時間がかかりそうだなって思っています。

■“トンカツソムタム”は激ウマ!

■――タイ住みます芸人になって、何が一番変わりましたか?

家事全般ができるようになりましたね。というのも、僕35歳まで実家暮らしだったので、一人暮らしの初めてがタイだったんです。洗濯の仕方すら知らずにタイに来たので、洗剤と柔軟剤をどう使うかとかもわからなかったぐらいでした。しかもタイ語で書かれているから、洗剤と柔軟剤、どっちがどっちか全然わからないし(笑)。

お米のとぎ方もわからなかったし、料理なんてもちろんできませんでした。でも、自炊をするようになってだいぶ料理の腕も上がりました。それでもやっと一般のレベルになった、というぐらいですけど。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

コロナで外に出られなかったので、以前に行ったタイ料理教室でならったレシピをひっぱりだしてきて。“ソムタム”という青パパイヤのサラダを作る壺も買ったので、それを使ってみたり(上記写真)。この壺に唐辛子やトマトやハーブなどを入れて叩く。そうするとこの壺、使えば使うほど味がしみ込んでおいしくなるらしいです。

ちなみに、揚げたてのトンカツにソムタムを乗せて食べたらめちゃくちゃ美味しいのでオススメです。今後やっていきたいなと思うのが、まさにコレで。ただ単にタイ料理の作り方を動画で紹介しても、そういうのはたくさんあるので。僕ならではってことで「日本料理とタイ料理を融合させたらこうなりました」っていうのを紹介していきたいですね。

■――コイズミさんはコロナ以前は、タイで大ヒットとなった映画にも出演されていたそうですね。そういう俳優業はどのような経緯で?

5年前、何も仕事がないときに吉本から「オーディションがあるよ」と言われて。それがタイのエアコンのCMだったんですけど。それに合格したのが、俳優みたいなものをやるきっかけになりました。

その後に『ペッパーランチ』のCMに合格して。撮影日に現場に行ってみたら、出演者がほぼ僕一人っていうぐらいの主役での抜擢で。それ以降、いろんなところから「オーディションに来ませんか?」というオファーをいただくようになりました。現在でも公開していないものが2本あります。

タイの映画はオーディションに行ってみたら、あまりにもすごいタイ語のセリフ量で難しすぎて、自分が情けなくなって泣いちゃったんです。タイ人のスタッフに「大丈夫。落ち着いてやりましょう」と励まされたり(笑)。号泣しながら帰って「あぁ、これはもう落ちたな」と思っていたら、まさかの合格で。100人以上の応募があったらしいんですけど、僕が号泣する様をみた監督が爆笑して、起用が決まったそうです。

この映画、タイでめちゃくちゃ大流行したんですよ。タイの歴史上3本の指に入るぐらいのヒットになった。というのも共演者の3人は、タイでは知らない人がいないほどのスーパースター。そんな中、チョイ役かと思ったら前半20分出ずっぱりの役でした。

■――では、

■これからのアフターコロナの世の中において、タイでどんなことをやりたいですか?

じつは、ゲーム実況の配信を始めたんです。ゲームをタイでやっているだけでは意味がないので、『ファミコン(ファミリーコンピュータ)』とか、過去のレトロゲームをやる実況なんですけど。レトロゲーム好きのタイ人がきっといるはずと思って。実際、タイ人のレトロゲームマニアが集まってきてくれているんです。

僕が英語で解説をしながら、ノーヒントでタイ人の人にやってもらうっていう実況を考えていまして。ゲームも日本の素晴らしい文化。まだまだ日本のレトロゲームはあまりタイでは知られていないので、それを伝えていきたいなと。

ゆくゆくは、昔、高橋名人がやっていたみたいなゲーム大会を開催できればと思っています。勝手に“コイズミ名人”と名乗って(笑)。昔の日本のゲームをタイの子どもたちがキャーキャー言いながらやっている光景は、きっと面白いと思うんですよね。

あとは、コロナでなければ久しぶりにプロレスの試合をやることが決まっていたので、残念でしたね。なので、(状況が)戻ったらまた体を鍛えて試合ができるようになるといいですね。

■――住みますアジア芸人のみなさんとも、『住みますアジア教室』と題し、クラウドファンディング『SILKHAT』で面白いことを始めているようですね。

そうなんです。僕はベトナム、フィリピン、マレーシアの住みます芸人と一緒に今、4人でやっていまして。ああいうのも前々から「みんなアジア各国にいるんだし、やってみたいよね」と話をしていたんです。でも、国に戻ったらそれぞれの生活や仕事に追われてできないでいました。

だから、変な言い方だけど、こういうコロナ禍の状況になったからこそ、できるようになった感じがするんです。同じアジアに住んでいて共感できることもあれば、意外なこともある。だからやっていてすごく楽しいです。まだ海外旅行はできないから、旅行をした気分になれたりするこういう企画は、きっと需要があるはず。コツコツと1本ずつ動画をあげていって、頑張っていきたいですね。

ちなみに、次回の第2弾はゲームをみんなで遊びながら、各国のことを学びましょうという内容。楽しく海外に興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

日本のこともタイの人に知ってもらいたいし、タイのいいところも日本の人に知ってもらいたい。そういう意味で俳優でも、芸人でも、タレントでも、手段は何でもいいから、楽しんでもらえたらって思います。

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