EXITがあなたの街に!? 新プロジェクト独占インタビュー「チャラ男が地域から盛り上げます!」
2021年01月15日 18時00分 ラフ&ピースニュースマガジン
パシフィコ横浜の大ホールでのライブ、アパレルブランドとのコラボなど、これまでの“お笑い芸人”の枠にとらわれない活動を展開するEXIT(りんたろー。、兼近大樹)。彼らが次に仕掛けるのが、地方の街を元気にするプロジェクトです。題して、『萎えぽよエリアぶちアゲ活性化ツアー〜あなたの街にチャラ男を呼びませんかSP〜』。
ふだん、あまりイベントが開催されないような地域を広く全国から募集し、ライブを中心にさまざまな形で盛り上げていこうというこの企画。2人がなぜこのプロジェクトを思いついたのか、そして何をしようとしているのか、たっぷり聞いてきました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
今回のプロジェクトは、EXITの2人が全国各地の地域に足を運び、その知られざる魅力を発信していこうという試みです。しかも、ライブ開催だけで終わらず、観光名所や特産物の魅力発信、自治体や地元企業などとのコラボ商品開発、あるいは地元キャラクターとのコラボなど、さまざまな形で地域にコミットしていく、とのこと。開催地は、1月15日(金)から3月1日(月)まで自治体や地元企業などから募集し、選考の後、7〜10月にかけてツアーでまわる予定です。
■いまの僕らだからこそできるプロジェクト
■――今回の企画のアイデアは、どんなところから生まれたんですか?
■りんたろー。
ぼくら、2019年に全国ツアーをして、パシフィコ横浜という大きな会場でもライブをして。「じゃあ次、なにをしようかな?」と考えているうちにこういう形に行き着いたんじゃなかったかな。本当は2020年のうちに募集を始めて、2021年の頭からさっそく動きたかったんですけど、こういうご時世なので様子を見ながらになって……。■――では、このプロジェクトは2人が考えたこというわけですね。
■りんたろー。
そうですね。ほぼ僕発信。■――兼近さんは?
■りんたろー。
兼近さんは、僕の言うことに「はい!」って従ってくれる、僕のマリオネットなんで(笑)。■兼近
なんだよ、そのウソ(笑)! ふつう、全国ツアーといってもやっぱり主要都市にしか行かないじゃないですか。地方の、都市から離れたところはあまりまわらない。だから、たとえば主婦の方とか、あまり遠くに行けない方のところに会いにいけないかな? という理由で、最初はとりあえず地方に行こうよ、って話になったんですよ。ね?■りんたろー。
(厳しい顔をつくって)いや、僕は違いますね。僕はまず地方の活性化を……。
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
■兼近
それは後でしょ(笑)。で、どうせだったら自治体と組んでやれないかって。若者が減ってしまったりして盛り上がってない自治体とか、最近増えてるじゃないですか。そういうところにお客さんを呼んで、その地元で買い物とか食事とか宿泊とかができたら、地域が活性化されるんじゃないかっていうのを思いついて、やることになったんすよ。■りんたろー。
実際はそういう流れです。この話を進めるなかで、なんで他の人はやらないかってことも考えました。ふつうにやったら利益が出ないですよね。でも、いまこうして、ありがたいことに僕らは注目されている立場にいる。だからこそできること、やるべきことじゃないかって。いまの僕たちがやることに意味があるし、面白いのかなと思って。■兼近
ふふふ。そうです。だから、どうしてもやらしてほしいと言ったら、スタッフさんたちが「自治体と組めばスムーズにできる可能性があるよ」って言ってくれて、一緒にやってくれる自治体を募集しよう、ってことになったんですよ。■りんたろー。
本当は2020年のうちに募集して、2021年の頭からいろんなところに回れたらと思ってたんですけどね。■兼近
いまも(コロナ禍が)深刻な状況には変わりないですけど、それでも来てほしいと言ってくれる自治体があって、こっちも行ける状態だったら、もちろんあらゆる感染対策をしっかりしたうえでやりたいなって。みんなを元気にするという意味でも、ガッツリかましてえなって感じですね。
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
■日本全国にEXITの痕跡を残していきたい
■――全国をまわるということですが、どれくらいの規模を想定していますか?
■りんたろー。
実際、何月ごろから動けるかによって変わってくるんですけど、できれば10カ所以上は行きたいですね。■兼近
うん。10は行きたい。■りんたろー。
本当はもっとたくさんのところに行けるなら行きたいんですけど。理想は1月から動いて1年47都道府県とか、バシッと行きたかったんですけど。■兼近
うはー!■りんたろー。
それがいちばん最初の想定だったので。
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
■――このプロジェクトでは、ただ行ってライブをするだけではなく、自治体の魅力発信、コラボ商品開発、地元キャラクターとのコラボなど、盛りだくさんの内容が想定されているんですね。
■りんたろー。
最初はただ顔見せに行きたい、ライブしたいっていうところから始まったんですけど、やっぱりそれだけで終わったら「地域を盛り上げる」ことにはならないなって。僕たちが行くことによって、その時だけじゃなくて、その後も僕たちを応援してくれてる人たちが訪れたら楽しいような、そういう痕跡を残していきたいなって思うんですよ。継続的に地域に貢献できるように。■兼近
うん。どんな地域でも、絶対にその場所にウリってあるじゃないですか。名産品とか、景色とか、いろいろ。だから「うちの地域にはこんな魅力があるんですよ」っていうのを、俺らを使って広めてもらう。プラスで収益にもつながっていったらいい。それが、りんたろー。さんが言ったみたいに僕らの痕跡になるっていうか。■――具体的に、こんなところに行ってみたいという地域はありますか?
■りんたろー。
以前、青森で営業があったんですけど、いろいろあって行けなかったことがあって。その半年後くらいに青森に呼んでいただいたんですけど、今度は人が集まりすぎちゃって、やっぱり無理になってしまったんですよね。だから、青森は一度リベンジしたいんですよね。あとは、僕の出身地(静岡県浜松市)に浜北文化センターっていう会場があるんですけど、そこは成人式とかやった思い出深い場所なんで、そこにも立ってみたいかな。■兼近
僕は地元が札幌市内なんでね。それでもやってほしいという声がかかれば、もちろん行きますけど、もし北海道に行くなら、ふだん行けないようなところのほうがいいかなあって思いますね。
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
■――地域によっては、とても小さな会場でライブをする可能性も?
■兼近
そうなんですよ。でも、ライブ会場自体がすごく小さくても、その中に入る人たちだけを呼ぶんじゃなくて、外も巻き込んでいこうっていう話なんで。たとえば、昼から催しものがずっとあって、グッズ販売をして、そこに僕らがいるとか。そしたら、ライブを見られない人も楽しめると思うんですよ。で、近くのお店でご飯食べたり、買い物したりとかもあるだろうし。そういうこと全体を意識してるんで、ライブ会場自体はどんな形でも大丈夫だと思いますね。■――ライブ内容自体はどんな想定を?
■兼近
会場によって、できることできないことがあって凝ったことはできないでしょうから、漫才が主流になると思います。基本的にはマイク1本ってのは確定してるかも。■――ストイックなライブになりそうですね。
■兼近
身ひとつで行って、マイク1本だけでどれだけ笑かしにかかれんのか、っていう。■――カッコいい!
■兼近
どれだけみんなの笑顔作れんのか、っていう。そういうクラフトの作業っすね。■りんたろー。
クラフト(笑)。基本的には兼近の言うとおりなんですけど、もしかしたら、全通する(すべてに行く)人とかもいるかもしれないんで、場所ごとの変化は出せたらいいなとは思いますけどね。■兼近
全通、当たるかなあ?■りんたろー。
基本はその地域の方に楽しんでいただけるように、ってことも考えてはいるんですけど。ただ、2020年はライブができなかったんで、ファンクラブを作ったんですけど、その特典をあまり渡せてなかったなって感覚があって。今回のプロジェクトを存分に活かせるといいなって思うんですけどね。■兼近
そうそう。■りんたろー。
僕たちがこれまでいろいろやってきていることも、このプロジェクトでつながり始めるというか。各地域に僕らがプロデュースした「EXIEEE(イグジー=EXITプロデュースのファッションブランド)」とか「H.W.G.(ハウジー=EXITプロデュースのヘアスタイリングブランド)」とかを持っていってもいいし、その場所でYouTubeを撮ってもいいと思いますし。そうやって広がっていったらいいなあと思いますね。
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
■発想する兼近、形にするりんたろー。
■――おふたりは毎日のようにテレビにも出て、それだけでも十分忙しいのに、常に自分たち発信の活動を続けています。そのモチベーションはどこから?
■りんたろー。
それはもう自然に、「あれやったから次は何やろっかな」って思うだけです。……なんかね、兼近が同じことを2回やりたがらないんですよ。正直、いい加減にしてほしいんですけど(笑)■兼近
はははは! そんなこと思ってたんかい!■りんたろー。
だから、まったくおんなじことはやらない、なにかしら角度を変えてやる。ファンの方もそれをすごく楽しみにしてくれていると思うし。やっぱ変化していくって、メチャクチャ重要なことだと思うんですよね。■兼近
そうっすね。本当は変化しないことも大事なんですよね?■りんたろー。
うん。■兼近
でも僕が、ただツアーするだけっていうのが本当に嫌だったんです。次にツアーするんだったら、ちょっと変わった、誰もやってない、誰かのためになるツアーじゃないと、っていうのは絶対に思ってたんで。だから、無償ツアーとかでもいいですよね。■りんたろー。
ん?■兼近
俺らは1円ももらわず、盛り上げるためだけに行きますっていう。■りんたろー。
それ、どこでペイすんの?■兼近
ペイしない。■りんたろー。
かかるお金どうすんの?■兼近
チケット代で回収して、俺らだけタダ働きツアー。ギャラ0。■りんたろー。
それは……うーん。■兼近
たとえばね? そういうのがあってもいいかなって。■りんたろー。
こういうこと言うんすよ〜。
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
■――常にこういう会話から、新しいことが生まれているわけですね。
■りんたろー。
そう。で、こういう兼近の思いつきを、僕ができる形になるまで整備しなきゃいけない。このプロジェクトもまさにそうで。■兼近
そうっす、そうっす。これもそうっす。■りんたろー。
「もし実現させるならこうしなきゃ」って考える。大変っすね。ほんと、あんまり発言しないでくれる(笑)?■兼近
でも、結局やりますからねえ。今回もこうして形にしてくれたんで。■――すごいことです。
■兼近
いいっすよね、やりたいことが形になるっていうのは、まじラッキーですよね。■りんたろー。
ふつうの漫才師だったら、変な見え方をすると思うんですよ。「地域貢献ってなに? 好感度上げたいの?」って。でも、僕らみたいなチャラ男が地方に行って盛り上げるっていうと、ちょっとおもしろく映るかなって。■兼近
たしかに。■りんたろー。
人気はいつまでも続くものだとは思ってないから、こういうことをやれるときにやっておきたい。消費上等、っていつも思ってて。どうせなら自分たちが面白いと思われるところでどんどん消費されようぜって。
出典: ラフ&ピース ニュースマガジン
■――最後に、応募を考えている自治体や企業へのメッセージをお願いします。
■兼近
地元のみんなを楽しませるために、大人たちよ動け! 大人を動かせ子どもたち!■りんたろー。
去年は日本を含めて世界が元気ない年だったんで、2021年はチャラ男が地域から盛り上げます! バイブスをともにアゲてくれる人、PONPON応募してください!