南青山「赤い部屋」で楽しむワインと鉄板焼きの極上マリアージュ

■青山で秘密裡に営業する穴場

「お好み焼きが美味しいワインBARがあるんですよ。行きましょうよ」と友達から誘われた。

意外性のある組み合わせにグッときた。骨董通り沿いにある『赤い部屋』という店らしい。店の中が真っ赤なのだという。興味しか湧かないので、早速ひとりで行ってみることにした。

最寄りの駅と思われる駅からは少し遠い。ちょっとした隠れ家的な位置にあるお店。

▲看板に誘われ…

しかもビルの地下なので、なかなか見つけられなかった。真っ赤なお店のイメージとは全然違う黒い壁のビル。どうやら、ここらしい。黒板に赤い部屋とある。

▲階段を下りていくと…

階段を途中まで下りると「お好み焼き×ワイン×レコード」という看板を見つけた。ここだ。

▲ちょっと開けづらい雰囲気

黒い細い階段を降りて行くと、黒いドアが一つ。僕が思うに、良いBARっていうのは最初、入るのがちょっと躊躇してしまうもの。同じ匂いがする。

▲扉の先に広がる異世界

ドアを開けると真っ赤な部屋が目に飛び込んできた。赤と黒のエクスタシー。昔見た映画『天と地と』を思い出す。たぶん僕だけだろうけど。

店内には気持ち良い音量でJAZZが流れていて、今かかっているレコードのジャケットが飾られている。

レコード棚には古いレコードがいっぱい。店員さんがその都度選曲してかけている。カウンターに座って、メニューを見ると、お好み焼きやら焼きそばなどワインBARではあまりお目にかからないメニューが並んでいる。

▲まずはビールで乾杯

箸置きはマヨネーズの形をしていて、コースターはレコード。壁は真っ赤。

コンセプトがしっかりしている。とりあえず、お好み焼きとビールを頼む。お好み焼きは45分かかるらしい。

そこで少し店員さんとお喋り。ブルーノート東京というJAZZを聴きながらご飯を食べれる老舗のJAZZクラブで、15年くらいワイン担当をやっていた女性で、ワインの知識は一流。全てお任せしておけば間違いなくおいしいワインにありつける。

▲BARと鉄板焼き…意外としっくりくる

まぁ、それだけなら普通の素敵なBARなんだけど、ここには他のBARにはない鉄板があるんですね。

「BARなのに珍しいですね」と聞いてみると「ここはお好み焼き屋で、(たまたま)ワインが飲めるんですよ」と、鉄板で料理をしている男性の店員さんが冗談っぽく喋ってくれた。 

ワイン担当の女性と、料理とレコード担当の男性が独立して、2人で店を始めたんだそうだ。

■お好み焼きにはワイン、という新しい試み

▲小気味いい音ともにいい香りが漂う p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; text-align: justify; font: 10.5px 'Hiragino Sans'; color: #000000}p.p2 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; text-align: justify; font: 10.5px Helvetica; color: #000000; min-height: 12.0px}

たしかにブルーノート東京も料理がおいしいので、ここも期待できる。カウンターの向こうの鉄板でお好み焼きが焼かれていく。

僕は料理ができていくのを見るのが好きだ。BARでもお寿司屋さんでも天ぷら屋さんでも、どこでもずっと所作を見ている。所作が綺麗な店に、まずい店はない。

期待大。

▲かつお節が踊っている♪

カウンターからそのまま出来立てを出してくれた。ここの関西風お好み焼きは、たっぷり山芋のおかげでふわふわの食感。豚肉エビから小麦に至るまで、全てが国産の材料で作られている。ソースも、神戸の地ソース2種類をブレンドして、野菜と赤ワインで仕立て直してあるらしい。

赤ワインを入れているあたりが、さすがワインBAR。小麦の量を少なめにして野菜をたっぷり使っているから、お腹にたまらずさらっと食べれる。その辺はさすがBAR飯。

細部まで、すごいこだわり。

こりゃ、お好み焼き屋さんでワインが飲めるって言葉もあながち冗談じゃないかも。ビールとの相性も完璧だ。

▲もう少し食べたい気分

続けて1番人気の九条ネギ焼きを注文する。ネギを漬け込んだダシしょうゆをかけると香ばしい香りがあふれる。ここでオススメの白ワインをもらう。スッキリ目の白ワインと相性抜群だった。さすがソムリエさん。

▲ワインとのマリアージュをどうぞ

アオリイカの最高バター焼きという気になるメニューを見つけて頼むと、これまた鉄板で焼いてもらってるうちから、うまいとわかる香り。

どれもおいしい。今日の(オススメ)ワインの種類も黒板いっぱいに書かれていて、見るだけでも楽しい。詳しくない僕みたいな人でも、質問してるだけで飲んでみたくなるワインばかりだった。

▲ほろ酔いで楽しむ非現実感

お店を見渡すとシャンデリアや装飾品がとてもオシャレ。なかでも気になったのがミラーボール。回ることはないっぽいけど。大満足で帰宅し、友達に早速行ってきたことを伝える。

「あー行ってきたんですね。焼きそばは食べました? 焼きそばがめちゃくちゃうまいんですよ」。

また行く理由ができた。

?【店舗情報】
■赤い部屋
住所:東京都港区南青山6-6-21 グロービル B1F
電話:03-6883-4583
定休日:日曜、祝日
新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。?

■プロフィール

やついいちろう

お笑いコンビエレキコミックのボケ担当。三重県出身。1974年11月15日生まれ。'97年に大学の落語研究会で出会った今立進とコンビを結成。'00年には「第15回NHK新人演芸大賞」演芸部門大賞受賞。TBSラジオ 『エレ片のケツビ!』(土曜深夜25〜26時)にレギュラー出演中。他にもドラマ出演からトークライブまで、多岐にわたって活動している。?

〈やついいちろう〉

関連記事(外部サイト)