「夢は宮城で冠フェス!」宮城県住みます芸人バクコメ半澤が歌手デビュー!

吉本興業が2011年より実施している「あなたの街に住みますプロジェクト」。宮城県で2013年より3代目の住みます芸人を務めているお笑いコンビ、バクコメの半澤弘貴が『いいねいいね』で歌手デビューを果たした。

お笑い芸人が歌手デビュー? そして、アレンジをMONKEY MAJIKのDICKが担当している? いろいろと気になるこの楽曲の経緯を本人に聞いてきました!

■きっかけはディレクターの無茶振り

――この曲をリリースすることになったきっかけをお伺いしてもいいですか?

バクコメ 半澤弘貴(以下、半澤) 実はこの曲、7年くらい前にもうできていた曲なんです。宮城住みます芸人になってすぐ、TBCラジオで「あガLINE」というレギュラー番組をやらせていただいてたんです。そこのディレクターさんが、ちょっと意地悪で(笑)。僕が番組内で「中学のとき、少しやってたギターを最近またやり始めた」みたいな話をポロッと言ったら、そのディレクターさんが「じゃあ、来週までに1曲作ってきてよ」って軽い感じで言ってきて。

――それは意地悪ですね(笑)。

半澤 「いやいやいや! ギターはやってたし、バンドも少しやってたけど、曲なんか作ったことないですよ!」って返したら、ディレクターが「曲名は『頼むぜ』でお願い」って。当時、僕がラジオで流行らせようとしてたギャグをタイトルにして、もっと枷を付けてきたんです(笑)。

――(笑)。

半澤 でも、もうやるしかないなと思って、ちょうど親父からアコギをもらったばかりだったんで、それで作ってみたんです。「頼むぜ」っていうギャグは、僕が昔、港でバイトしてたとき、一緒に働いてたおじさんの口癖からもらったやつだったんです。そのおじさんのエピソードを入れて歌詞を作って、次の週に曲を披露したら、「いいじゃん!」って意外と好評で。

そしたら「じゃあ来週は、どんなタイトルにする?」って言われて、「ちょっと待ってよ!」ってツッコんで(笑)。そのとき、ラジオで誰かが何か言ったら「それいいね! いいねいいね!」みたいに言うノリが流行ってたから、じゃあ来週は『いいねいいね』で、って。

――そこで“いいねいいね”が出てくるわけですね(笑)

半澤 そうなんです。「ちょっと待ってよ!」とツッコミつつ、でも“まあ曲作るの楽しいし、作ってみるか”って。でも『頼むぜ』はモデルとなるおじさんがいたんで、歌詞もその人のことを書けばよかったんですけど、今回はない。じゃあ“自分の思ってること、経験してきたことで詞を書いてみよう”と思って書いてみたんです。

――作曲はスムーズにいきましたか?

半澤 『頼むぜ』は、ちょっとアップテンポなロックチューンだったんですけど……あ、すみません、本当にミュージシャンみたいなスタイルで話してますけど、いいんですか?(笑)。

――(笑)。今回は、お笑い芸人バクコメの半澤弘貴じゃなくて、ミュージシャン半澤弘貴にお話を伺っているので、大丈夫です!

半澤 ありがとうございます(笑)。前回がアップテンポだったんで、今回はバラードチックなスローバラードにしてみようと思って、試行錯誤しながら3分半の曲を作ってみたんです、それを次の週に披露したら、それも評判が良くて。その後も番組で曲を披露していたんですが、番組自体が残念ながら終わってしまったんです。

そのあと、仕事がなくて暇だったときに“あ、前に作ったあの歌、自分でMVを作ってみよう”と思って、これも試行錯誤しながらパソコンで自分で作ったんです。

――それが、公開されているこのMVですか?

半澤 はい。コンセプトは、カラオケで流れる映像です(笑)。で、その後、東北6県で放送されていたNHK-FMのMONKEY MAJIKさんの番組「MONKEY MAJIKのオンバク」に、バクコメがレギュラーで出してもらえることになったタイミングで、DICKさんに「昔、こんな曲を作ったことがあって、MVも自分で作ったんです」って言ったら、その場で全部見てくれて。

てっきり笑われるかと思ったら、「これ、けっこう面白いじゃん、この音源ってどうしたの?」と言ってくださって。YouTubeにアップした音源は僕が弾き語りをして、あとドラムとかは自分で打ち込んだものなので、リズムとかも全然合ってないんです(笑)。

――でも、ほぼ素人同然から、ここまでたどり着くって、すごいバイタリティだと思います。

半澤 いえいえ(笑)。そうしたら、DICKさんに「音源データ、全部分けたやつをちょうだい」って言われて、差し上げたんです。その差し上げたことすら忘れてた頃、うちの実家でDICKさんも含めて、番組のスタッフさんと飲み会があったんです。当時、僕が結婚したばかりというのあって、DICKさんがサプライズで「『いいねいいね』僕がアレンジしてきました」って言ってくださって。

――それは感動しますね……!

半澤 はい! しかも、その感動をもっと上回るくらい、DICKさんのアレンジによって、全く別の曲?って思うくらいカッコよくなってて。ギターソロは入ってるわ、ベースはDICKさん本人が弾いたものを曲に乗せてくれてて。打ち込みの音も、僕が入れたものとは全然違う!(笑)

“こんなに違うんだ!”って思ってたら、DICKさんは僕がTHE YELLOW MONKEYの大ファンだってことも知ってくださってるんで、「ちょっとイエモンっぽいニュアンスも入れてみたよ」って、DICKさんカッコ良すぎませんか? みたいな(笑)。

――聞いていたスタッフの皆さんも、ビックリされたんじゃないですか?

半澤 そうなんですよ、皆で聞いてすごく盛り上がっちゃって。「ここでコーラス録っちゃおう!」となって、マイクスタンドをセッティングして、相方も含めてみんなでコーラスしだして、“いや、ここ俺の実家だし、もう夜中だから苦情が来たらイヤだな”みたいな(笑)。でも、うれしかったですね。そのコーラスを乗せた音源を、DICKさんがまたリミックスして僕にくれて。「これって、僕のYouTubeにアップしていいですか?」って聞いたら、「全然いいよ」って。

それが今から1年くらい前なんですけど、そこからMONKEY MAJIKのマネージャーさんとお会いするたびに「あの曲いいですよね、形にしたいですね」って言ってくださって、僕がちょっと興奮して「え? これリリースとかできるんですか?」って聞いたら、いろいろと動いてくださって、こうして形になった感じです。本当、感謝しかないですね。

■『JAM』のオマージュを感じました

――お聞きした印象なんですが、かなりストレートなメッセージソングだったので、お子さんがお生まれになったことが関係あるのかな、と思っていたんですが、かなり前からあった曲だったんですね。

半澤 そうですね。そもそも、いい曲を作りたいどころか、ゼロから歌詞を書くのも初めてだったので。とりあえず自分の思ってること、現状を表現するしかないなって。理想していた夢と今は程遠いけど、やりたいことがやれているっていうのがまずひとつ。そうやって生きていくのはツラいことも多いけど、なるべく自分を肯定して、生きていこう。やっぱり聞いてくれている方も、みんなそれぞれ違うけど夢に向かって動いている方が多いと思ったので、その方々に少しでも刺さったらいいなと思ってます。

――特に、ここのラインがお気に入りって箇所はありますか?

半澤 「やりたいことやりたいだけやっちゃまえばいい でも人に迷惑はかけちゃダメだよ」のところですね。これは僕の母がよく言っていた言葉なんです。お笑いをやりたいって言ったときも、「いいんじゃない?」と言ってくれて。ただし援助はできないし、人に迷惑かけちゃダメだよって。深く考えずに出てきた歌詞なんですけど、出来上がったときに、“あ、これ母親の教えだな”って思いました。

――先程、DICKさんが「イエモンっぽいニュアンスも入れた」というエピソードがありましたが、半澤さんからみて、その要素ってどのあたりだと思いますか?

半澤 僕の考えになっちゃうんですけど、シンバルのハイハットから入って、そのあとギターソロが重なってくるんですけど、ちょっと『JAM』オマージュを感じてます。全体的な曲のリズムも近い気がします。そこもDICKさんなりの優しさだと思ってます。

――たしかにイエモンのバラード曲っぽさがありますね。その後の「己で決めた道 泣き言言うな だけどめちゃくちゃ泣き言言いたい」も、とても半澤さんっぽくていいなと思いました。

半澤 男のちょっと弱いところというか。結局、僕はカッコつけられないですからね。

■宮城県住みます芸人が教える伝説の牛タン!

――ここからはミュージシャン半澤さんではなく、宮城県住みます芸人としての半澤さんとしてお聞きしたいんですが、ズバリ宮城県の魅力とはなんでしょうか?

半澤 僕は地元が宮城で、20歳のときに上京して10年東京に住んで、そこから地元に帰ってきたんです。東京は東京で良い所がたくさんあるんですが、東京に住んでて、温泉に行こう、海に行こうとなっても、気軽には行けない距離にありますよね。

――たしかに、そうですね。

半澤 雰囲気を味わうには、県をまたがないといけない。それが宮城だと、例えば仙台駅周辺は都会で買い物に困らない。でも車で30分も行けば温泉地もあるし、海水浴場もあるし。もちろん人も温かくて、食べ物がおいしいのもあるんですけど、都会過ぎず、田舎過ぎず、全てがちょうどいいんです。

――東京からすごく遠いわけじゃないから、ちょっとした旅行にも良さそうですよね。

半澤 本当にそうですね。

――宮城に来たら食べて欲しいなっていうお店ってありますか? 半澤さんが住んでるからこそ言えるみたいな。

半澤 そうですね。たくさんあるんですけど、例えば東京から大事な先輩が来たって考えると、仙台の国分町にある居酒屋「 ゆめ屋 」って店なんですけど、そこにある牛タンの串焼きは、一度食べていただきたいですね。牛タンを熟成させてボイルして串焼きにしている。正直、宮城県の牛タンって、だいたいどこで食べても“おいしい”って思ってもらえると思うんですけど、ここはとにかく柔らかくて。しかも独自のつけだれがあって、それがスパイシーなんですよ。だから牛タンを食べ慣れた人でも、“こんな柔らかい牛たん初めて食べたぞ!”って思ってもらえると思います。

あとは仙台の青葉区に定義山って場所があるんですけど、そこにある「 定義とうふ店 」の三角油揚げ。これはお土産もあるんですけど、やはり現地に行って揚げたてを食べていただきたいですね。しょうゆと七味ニンニクをかけて食べるんですけど、おいしくてびっくりすると思います。有名ですし、お土産を食べたことがある方も多いかと思うんですけど、ぜひ現地で揚げたてを食べてください。

――ありがとうございます! 最後に、今後の目標、野望など伺ってもいいですか?

半澤 そうですね、まだ曲はあるんで、今回の曲をきっかけに、第2弾、第3弾って配信していけたらいいし、この『いいねいいね』でMステ、紅白……これを言うとみんな笑いますけど、これまで0%だった可能性が0.1%くらいになったので、とにかく1人でも多くの皆さんに聞いてほしいですね。やっぱり、住みます芸人といっても、まだまだ宮城でも僕らのこと知らない人が多いので、1日1日、1人ずつでも知名度増やしていきたい。

そして、大きな夢になるんですが、住みます芸人の活動を始めて9年になるので、いつかは「バクフェス」ってフェスをやりたいですね。

――いいですね!

半澤 国分町に大きな公園があるんですけど、そこに僕らの活動のなかで知り合ったミュージシャンや芸人、タレントだったり、とにかく宮城にゆかりのある方限定で出演してもらって、そこで宮城のグルメもたくさん出店してもらって。宮城っていうものを体感できるイベントをやるのが夢です。もちろん、僕たちバクコメはMCで!(笑) 『いいねいいね』も歌いたいです。レジェンドのさとう宗幸さんにも来ていただいて、『青葉城恋唄』を歌ってもらいたい。その実現のために知名度を上げていきたいですね。

――あと、単純に僕はバクコメさんのネタも好きなので、ネタもどんどんやっていってほしいなと思いますね。

半澤 ありがとうございます、単独ライブもコロナ禍になってからはできてないんですけど、これまで 6 回ぐらいやってきているんで、近々ライブもやりたいなと思ってます!

©️2022 YOSHIMOTO MUSIC CO.,LTD.

<リリース情報>
半澤弘貴1st 楽曲配信『いいねいいね』
作詞・作曲:半澤弘貴
編曲:DICK
2022年5月30日配信開始
配信楽曲URL: https://lpm.yoshimoto.co.jp/71897/

■プロフィール

半澤 弘貴(はんざわ・こうき)〈バクコメ〉 

1983年2月28日生まれ(39歳)。宮城県県名取市出身。東京NSC9期で2004年デビュー。2013年より3代目の宮城県住みます芸人に就任し、宮城県内外で芸人としても活動するかたわら、レポーター業やナレーション業などもこなす。趣味で音楽にも造詣があり、宮城県内のラジオ番組で共演したことをきっかけに、MONKEY MAJIK DICK 氏がアレンジを担当している、“いいね いいね”が1st配信曲として誕生した。今後も宮城県内を中心に音楽・お笑いでも活動を広げていく。Twitter: @hanzawa_x

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