ABEMA初代専属アナ西澤由夏「次の目標は恋愛したい」
2023年08月04日 19時30分WANI BOOKS NewsCrunch
ABEMAの初代専属アナウンサー・西澤由夏が、30歳の誕生日を迎える2023年8月12日にフォトエッセイ『ABEMAアナウンサー西澤由夏です』を発売。
『チャンスの時間』などで、その存在感を発揮する西澤アナウンサー。このフォトエッセイは、そんな彼女の仕事に対する向き合い方や、プライベートの過ごし方、さらにこれまでの半生を振り返ったエッセイと、撮り下ろしカットや初公開となる秘蔵写真などが満載の一冊だ。
今回、8月5日に開催されるHMV&BOOKS SHIBUYAでの先行お渡し会イベントを前に、ニュースクランチ編集部がフォトエッセイに込めた思いや、これから挑戦したいことなどをインタビューで聞いた。

▲西澤由夏【WANI BOOKS-NewsCrunch-Interview】
■帯にコメントを寄せてくれた千鳥への感謝
――最初にフォトエッセイのオファーが来たときはどんな心境でしたか?
西澤 え、私が? 本を出せるの? という感じのリアクションだったと思います(笑)。ただ、オファーをいただいたのが、昨年の12月29日だったのですが、すぐに“よし! 来年の目標決まった!”と思いました、驚きと同時にワクワクが来た感じでしたね。
――タイミングも良かったんですね。ただ、そこからこの半年くらいで文章を書くって大変だったと思うんですが……。
西澤 正確に言うと5か月くらいだったんですけど、“フォトエッセイって、こんなに書く量が多いの?”とは思っちゃいましたね。写真多めで、テキストは少し、みたいに甘く考えていた自分がいたので(笑)。しかも、エッセイってどこからどう書けばいいんだろう? というところからスタートしたんですけど、アドバイスをいただいて書くうちに、どんどん楽しくなってきたんです。
――それはすごいですね。
西澤 自分が昔からずっと考えていたこととか、最近起こった出来事とか、あとは本当に些細なことでも書いていいんだろうか……みたいな感じで、探りながら書いて、編集者の方にリアクションをいただくのがとても楽しかったです。

▲こうして本になると感慨深いですね
――一番最初に書いた話は覚えていますか?
西澤 一番最初は「心配性」ですね。
――そうなんですね! この話からは西澤さんのパーソナルな部分と、仕事への向き合い方がよく伝わってきました。
西澤 本当ですか? うれしいです。じつは書くと決めたときに、これを書いてみたいなと思い浮かんだテーマが2つあって、それが「心配性」と「どうでもいい記憶」なんです。「どうでもいい記憶」については、年齢を重ねるごとに“なんで私こんなこと覚えてるんだろう?”と常々思っていたことなんですが、それを発表する場所がなかったので、こうしてテーマのひとつとして書いてみたんですが、読者の方に共感してもらえるかドキドキしてます。
――西澤さんの内面を表現していて、とても面白かったです。
西澤 ありがとうございます。せっかくこうした機会をいただいたので、自分のことが伝わればいいなと思って書きました。
――どういう環境で書かれたんですか?
西澤 業務の空き時間や帰宅してから書いていましたね。スケジュールとして、1週間に2本提出する、という約束をしていて。
――忙しいスケジュールなのに、週に2本のノルマが…!
西澤 いや、こうやって目標を決めていただいたほうが燃えるタイプなので(笑)。あとは、よく行く現場の近くにブックカフェがあったので、そこで書いてましたね。今回、エッセイを書くにあたって、自分らしさが出るように、他の方のエッセイは極力読まないようにしていたんですが、例えば「はじめに」とか「おわりに」って他の方はどう書いているんだろう? と思ったときにブックカフェだとすぐ確認できるし、本に囲まれた環境だとモチベーションが上がりますし、大好きなティーもあるので(笑)。
――(笑)。千鳥のノブさんにも帯でイジられていたティーですね(笑)。「ティータイムはティーよりタイムにこだわるそうです。知らん! 知らん!」という愛のあるコメント(笑)。
西澤 (笑)。ありがたいですね。
――西澤さんにとって、千鳥さんはどんな存在ですか?
西澤 帯を依頼させていただいた際に、その直後の収録でノブさんがイジってださり、そこにも愛を感じました。大悟さんも帯をお願いしたときに「明日、遠くにロケへ行くから、その移動中の新幹線で読むね」と言ってくださって、本当にうれしかったです。とてもお忙しいのにも関わらずタイトなスケジュールでお願いしてしまったのに、あんなにも素敵なコメントをいただいて、私にとっては家宝だと思ってます。

▲千鳥さんへの感謝の言葉を書いているので、ぜひ読んでください!
■キー局のアナウンサー試験に全落ち・・・
――この本を読むと、西澤さんの番組進行はしっかりとしつつも、振られたりイジられたときはしっかりと返すスタイルは、準備の賜物と『チャンスの時間』で千鳥さんから吸収されていったんだろうな、というのがよくわかります。
西澤 千鳥さんはキャリアの1年目からずっとお世話になっているので、お二人の横でお仕事をさせていただいてることに関しては、本当に感謝しかないです。正直『チャンスの時間』の初回放送とかは見返したくないですね、自分のスキルが全然足りてなくて(笑)。
――帯の裏には「キー局のアナウンサー試験全落ち」って書かれてます。かなりショッキングというか、普通であれば編集者から提案されても載せないと思うんですよね。
西澤 書いていただいてますよね(笑)。きっと、本当に落ちたての頃だったらとてもツラかっただろうな、と思います。でも、この言葉で覚えてくださっている人も多くて、今となってはツラくて悔しい経験があるからこそ、ABEMAでアナウンサーをできている自分がいるので、無駄じゃなかったなと思います。
――他の方の内定が決まったりとかを聞いて、そこで心かき乱されたという当時の心境も赤裸々に書かれてますよね。どんなふうにモチベーションを保っていたのですか?
西澤 モチベーションは保てていなかったと思います。全局落ちましたというときは、もうお先真っ暗すぎて、あれ? どうしたらいいんだっけ? という茫然自失の状態でした。でも不思議なんですけど、アナウンサーという道が全然開けてなかったのに、これまで勉強してきたことをなんとか形にしたい、自分の中の希望を捨てきれなかっただけだと思います。それが結果として良い方向に行ったのかなと思います。
――なるほど。どこかで諦めきれずに、ずっと心の中で思いながら生活をされていたというわけですね。
西澤 そうだと思います。そうでなければ、ABEMAで専属アナウンサーの募集があったとしても、“よし! 受けよう!”とはなっていなかったと思います。
――例えば、今まさに夢に向かって突き進んでいる人に「こういうことを意識しておくと、夢に近づけるよ」みたいなアドバイスはありますか?
西澤 そうですね……自分の経験からしかお話できないので、皆さんに当てはまるかはわからないのですが、アナウンサーを目指していた自分を振り返ると、1つ大きな武器を持っておけばよかったな、というのはとても感じます。それがなかったから落ちたんだろうなって。
アナウンススクールには熱心に通いましたし、そのための勉強はすごくしてきた自負があるんですけど、すべてが平均点くらいだったと感じるんです。だから、勉強して身につけられたことはたくさんあったけど、それ以外の人間力や、他の方々と違う経験が足りなかったんだなって。
――なるほど、含蓄のある言葉ですね。
西澤 いえいえ、偉そうに聞こえてないか、ドキドキしながらお話してます(笑)。でも、就活での自己アピールも毎回似たような話をしてしまった……その後悔があるんです。ただ、今すごく感じるのは、夢が叶ってから武器が見つかるパターンもあるし、その武器を他の方が見つけてくださるパターンもあるということですね。それは自分が身にしみて感じています。
これは、どの業種の方にも当てはまるんじゃないかと思うのですが、自分が人より秀でている部分を自分で理解していれば、夢を叶えやすいし、叶ってからもプラスに働くと思います。

▲自分の秀でたところを自覚するのが夢へ近づく第一歩
■恋愛番組に出てみたい
――西澤さんが好きな章と、好きなカットをそれぞれお聞きしたいのですが。
西澤 どの章も思い入れはあるんですが、選ぶとすると「埼玉県蓮田市育ち」と「片道2時間×7年間」ですね。学生の頃の話とかは、これまで皆さんにお伝えする機会がなかったので、初めてお伝えできるうれしさと、書くにあたって思い出していたんですけど、楽しい思い出も苦い思い出もあって、こうしてエッセイを書く機会がなかったら振り返ることもないので、とてもよかったです。
――小さい頃の西澤さんの貴重な写真も載ってますね。
西澤 小さい頃の写真は、SNSとかに載せてないものを選んだので、そこも楽しんでもらえたら。新たに撮ったカットでいうと、やはり表紙でしょうか。この衣装は、私が水色や青色が好きと言っていたので、選んでいただいたものなんです。この衣装を着たカットには、表紙候補として海をバックにしたものもあったんですが、あえて緑を背景したものを選ばせていただきました。衣装と緑のコントラストが気に入ってます。
――では最後に、今後の目標をお聞きしていいですか。
西澤 ABEMAのアナウンサーって、こんな面白いことをしているんだ!って知っていただきたいなと思ってるんです。正直、こんなフォトエッセイを出すとか、身の丈に合ってないことをやっているな、という自覚はあるんです。
――そんなことないですよ…!
西澤 い、本当に思ってます(笑)。でも、このフォトエッセイもそうですし、ヤングジャンプさんで表紙をさせていただいたのも、全て身の丈には合ってないと思いながらも、これが私だけではなく、ABEMAのアナウンサー全体の周知につながればいいなと思ってやっているんです。
――この本を読んだら西澤さんに好感を持つと思います。
西澤 書店で初めて知っていただく方もいる思うんですけど、1人でもそういう方に知ってもらえたらいいなと思います。
――ありがとうございます、プライベートはいかがですか?
西澤 こんなことを言うと怒られるかもしれないんですが、恋愛ですね。もういつからお付き合いしてないんだろう、と思うくらいしておらず……。正直、好きな人とかはいたんですけど、実際にお付き合いなどはしていないので…(苦笑)。私くらいの年齢って、周りを見てもみんな恋愛しているんですよ。だから、恋愛番組を見て勉強ばかりしていないで、しっかりと実践していきたいな。
――そこまでストレートに言われるのに驚きました(笑)。
西澤 (笑)。
――ABEMAで企画していただけるといいですね。
西澤 あははは、そうですね。見る側じゃなくて、恋愛番組に出演させていただかないといけないですね(笑)。

▲8月5日にHMV&BOOKS SHIBUYAで待ってます!
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