東京03「ずっと3人でコントライブを続けていきたい」

リアルな状況設定と、息の合った3人の掛け合いでコント師として評価の高い東京03。単独公演『ヤな塩梅』も話題を呼んでいる。最近ではコントのみならず、CMや俳優業など、精力的に活動の幅を広げている3人に、個人での仕事や自粛期間中の過ごし方など東京03の今と、そして未来を語ってもらった。

■演技のお仕事は「ご褒美」の感覚

――お笑い芸人・東京03としてはもちろん、CMや個人での俳優業など幅広く活躍されています。最近ではドラマ『半沢直樹』での角田さんの演技が、各方面から大絶賛でしたね。

豊本 半沢直樹といえば、みたいなところも。

角田 いや『半沢直樹』といえば、は違うよ(笑)。それは堺雅人さんだから!(笑)。

飯塚 角田さんが『半沢直樹』の主演だもんね!

▲『半沢直樹』での好演が記憶に新しい角田さん

角田 そんなわけないでしょ(笑)。最初に、ちょこっと出させて頂いたってだけですよ! でも本当に三木重行という役が、いい役でした。あれはおいしかった!(笑)

でもありがたいですね。『半沢直樹』って、すごい注目されている作品じゃないですか。前作の視聴率もすごいって知ってましたけど、やっぱり反響がすごかったですね。よかったよって言って頂けることも多くて。芸人さんからも羨ましがられましたね。改めて、すごいドラマだなと。

――今後も、俳優業は続けていきたいですか?

角田 もちろん。お話しがあれば、ぜひやりたいです。東京03でやっているキャラクターに近い役を頂くことが多いので、演じていて楽しいですし、やりやすさもありますね。逆に、やくざモノが好きなのでチンピラとか演じてみたいですね。

――確かにコントのイメージとのギャップがあって、面白そうですね。飯塚さんも現在放送中のドラマ『この恋あたためますか』に出演中です。

角田 この役もいいですよね〜。少し気が弱そうなんだけど、アルバイトの子の相談に乗ってあげるコンビニ店長! 人柄のいい感じがにじみ出ていて。

飯塚 実は、この作品の脚本家さんが僕たちのことがすごく好きで、今回の公演も観てくれたみたいで。だからあてがきじゃないですけど、僕のセリフが東京03のコントの中のセリフに近かったり。これ、なんか言ったことあるなって(笑)。

――業界の方からも人気がある東京03さんだからこそですね。角田さんがおっしゃったように違和感がなくて、飯塚さんの人柄の良さがにじみ出ている役ですよね。

飯塚 すごくね、角田さんが褒めてくれるんですよ(笑)。すごい観てくれてるんです。

角田 スピンオフの『その恋もう少しあたためますか』もすごくいいんですよ〜。本編でも、もちろんいい味出てるけども、むしろこっちのほうが出てる! だからParaviでぜひ観て頂きたい! あれはすごくいいコメディ! 尺もちょうどよくて、スッと入ってくるんですよ。

▲角田さんが飯塚さんの演技を熱く語りすぎて、ツッコまれてしまう場面も

飯塚 誰なんだよ!(笑)。豊本さんは豊本さんで観てくれているんですけど「コントとドラマで芝居が同じじゃねぇか」って怒られたんですよ。

一同 (笑)

角田 厳しいなぁ! 豊本さんは。

飯塚 役者さんとしてのこだわりがあるのか、なんなのか(笑)。すごく厳しくて、ちょっと泣きそうになっちゃった(笑)。

豊本 違う違う! 同じでいいね〜ってこと伝えたかったの。本当は褒めたかったんだけど、言い方を間違えちゃったんだよ……。

飯塚 言い方を間違えたの!? あ、そうなの?(笑)。怒られたと思ってたよ。

角田 言い方を間違えて、真逆の印象を与えるって、すごいけどね(笑)。

豊本 ごめんごめん。

飯塚 でもやっぱり、東京03で毎年コントライブをやって、それを観て使ってみようって思ってくれるのは、すごく嬉しいです。だから感覚としては、ご褒美を頂いたみたいな感覚なんです。

■飯塚さんが審査員やったら点が全員甘くなっちゃう

――トリオとしても、ふるさと納税『さとふる』のCMにも出演されてますよね。

豊本 ありがたいことに!

飯塚 この間、とある番組に出演したときに、ほとんど絡みのない薬丸裕英さんが「ふるさと納税のCMみたよ!」と声をかけてくださって。あの薬丸さんですよ! 僕ら世代だと学生時代のスーパーアイドルの! あのやっくんが! やっぱりすごい破壊力でしたね〜。ずっと芸能界の第一線で活躍されている方が、そういう風に声をかけてくれるっていうのは、本当にありがたいです。

――あのCMは、さらに老若男女に知られるきっかけになりますよね。

角田 本当そうですね〜、声をかけて頂く機会も増えました。

▲「我々を好きと言ってくれる方とのお仕事はやっぱり嬉しい」と飯塚さん?

飯塚 しかも、このCMもディレクターさんが、我々のライブをずっと観てきてくれて声をかけて頂いたので、これもご褒美ですね。だから東京03に寄せたコントっぽい作りになっているんです。好きって言ってくれる方とお仕事させて頂くのは、すごく愛情を感じて嬉しいです。

――今後も、どんどんそういう方からお声がかかりそうですね。それこそキングオブコントの審査員を飯塚さんにやってほしい、といった声もかなりありました。

飯塚 いやいやいや! 僕なんか全然ですよ! 審査員の5人とは説得力が違います。あれはテレビスターがドンっと構えてやっているのが大事だと思うんです。だから松本(人志)さんがいて、さまぁ〜ずさん、バナナマンさんの5人がベストなんです。キングオブコントって、観てもらう人の裾野を広げなきゃいけないから! お笑い好きなコアな人から、もしかしたらそういったお声を頂けるのかもしれないですけど、絶対に僕じゃないし、もう今、この話やめたい(笑)。

「もうこの話やめません?」と照れる飯塚さん

角田・豊本 ははははは(笑)

角田 もし、本当に飯塚さんが審査員やった場合、お笑い大好き!コント大好き!だから、点が全員甘くなっちゃうと思うんですよ(笑)。

豊本 あぁ〜。それはあるね! スベったら、スベったで笑っちゃうしね(笑)。

角田 それで高得点も出しちゃうから! どっちにしろね。

飯塚 そうなんだよな〜。実は結構ゲラなんですよ(笑)。でも今の若手は研究熱心で真面目! ちゃんとネタをやりたいって気持ちが強いなって感じます。

■ザキヤマから連絡があったらコロナ終息なんだろうね

――プライベートでは、コロナ前とで変化はありましたか?

角田 僕はお酒が好きなんですけど、けっこう記憶飛ばしちゃったりするので、お酒を飲むときはザキヤマ(アンタッチャブル・山崎弘也)さんか、奥さんがいないと飲めないっていうルールなんですよ。コロナ前だと、ザキヤマさんから連絡もらったら、深夜だろうが何時だろうが嬉しくて行っちゃってたんですよ。そうすると外で飲めるから(笑)。

でもコロナになって、ザキヤマさんから1回も連絡ないですからね。そうすると家には奥さんがいるので飲めるわけですよ。だから家で飲む機会がすごく増えて。帰らないと!みたいなプレッシャーもないし、家だと安心感もあって、お酒が進んじゃうんですよ。

飯塚 だからザキヤマから連絡があったら、終息なんだろうね。

角田 それが目安だ(笑)。でも飯塚さんとはリモート飲みしたね。

飯塚 あれはリモート飲みって言っても、ある程度お酒飲んで、角ちゃんに「ギターの弾き語りで歌ってよ」って言って、それを聞きながら飲んでるだけですけどね(笑)。でもこれがいちばん楽しいんですよ。もうスナックに近い感覚。

角田 僕も飲みながら気持ちよく歌えるし、歌も聞いてくれるから嬉しいし(笑)。

――豊本さんは参加しないんですか?

豊本 僕はお酒が飲めないので、不参加で(笑)。

――なるほど。豊本さんがお好きなプロレスも、今は会場に行けないですもんね。

▲無類のプロレス好きとして知られる豊本さん

豊本 そうなんですよ。配信とかではやっているんですけど、早く会場に行きたいですね。でも配信は配信で面白さがあるというか。選手も配信用の試合をするんですよ。前に2人とも睨み合って30分間くらいずっと動かないっていう試合があって(笑)。でもそれはそれで、いざ組み合ったらなんか鳥肌立ってきちゃって。周りに人がいないから2人だけの世界に入っちゃってるんでしょうね。

――配信ならではの楽しみもあるんですね。飯塚さんは昨年末にお子さんが生まれましたが、お子さんと過ごす時間も増えましたか?

飯塚 増えましたね。ちょうど自粛期間のとき、子供が3〜4ヶ月のいちばん手がかかる時期だったので、がっつりお世話できてよかったですね。仕事があるとなかなか難しいですし。パパ見知りじゃないですけど、子供に人見知りされるっていうじゃないですか。それが全くなくて。かわいい盛りを見守れたのは不幸中の幸いというか。

■ライブを続けていくカギは「仲の良さ」

――では最後に、コント職人としてお笑いファンのみならず、芸人さんや業界内でもファンの多い東京03さんですが、今後のヴィジョンを聞かせてください。

飯塚 やっぱり3人で、ずっとコントライブを続けていくことですかね。続けていくことがすごく大変なんだってことが、だんだんと分かってきてます。やっぱりお互い人間なので、ちゃんと話し合う機会を設けないと、だんだんズレてくると思うし、そうなるとちょっとした弾みで仲が悪くなったりするじゃないですか。

しかもネタを書く身としては、仲良くないと“おいしく”しようって思わなくなっちゃう。なので仲良く、楽しさを保ちつつ、ネタを作ってコントライブを続けていくことだけで、相当すごいことなんじゃないかなって思い始めてます。

なので、毎年3人で自分たちが面白いと思うコントを作って、できればレベルアップさせて、それをライブで披露するってことが1番の目標ですね。

▲ずっと3人でコントライブを続けていきたい

稀代のコント師・東京03。トリオ内にいま「ヤな塩梅」が立ち込めている? | WANI BOOKS NewsCrunch(ニュースクランチ)( https://wanibooks-newscrunch.com/articles/-/1335 )

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