
元自衛官タレント・かざり『ガルパン』見て自衛隊に興味 「武装JK」コスプレも話題に
2021年01月25日 06時15分 WANI BOOKS NewsCrunch
2021年01月25日 06時15分 WANI BOOKS NewsCrunch
2021年01月24日 18時00分 WANI BOOKS NewsCrunch
2020年6月にYouTubeに投稿した“自衛隊体操”の動画が「マジで全身が筋肉痛になる…!」と300万回も再生され、話題となったのが元自衛官タレントとして活躍中のかざりさんだ。今年の1月には宝島社からダイエット本も刊行し、いま注目を集めている彼女のインタビューに成功。自衛隊に興味をもったきっかけや、趣味のコスプレについての活動をお聞きしました。
※編集部より:今回の取材は2020年12月中旬に「三密」を徹底的に避けて行いました。
■『ガールズ&パンツァー』を見て自衛隊に興味がわいた
――自衛隊に興味を持ったきっかけはなんですか?
かざり:幼少期から興味があったわけじゃないんです。でも、大学生の頃に『ガールズ&パンツァー』という、戦車が登場するアニメにハマりまして……。戦車のかっこよさに心惹かれて「実際に本物の戦車を見てみたい!」という思いが強くなりました。
そして、実際に駐屯地に遊びに行きました。
正直、それまで自衛隊って少し近寄りがたいイメージだったのですが、案内してくれた自衛官の方々が、とても親切でかっこよくて……。自分もこんな自衛官になりたい! と思ったのが自衛隊に興味を持ったきっかけです。
――大学はデザイン学科に通っていたんですよね?
かざり:そうですね。高校も美術系の学校で、大学も美術系の大学に進学しました。その頃は漠然と「将来はデザイナーを目指そうかな」と思っていました。
でも、駐屯地に行って自衛官の方とお話ししてからは、頭の中は自衛隊のことばかりでした。その後、予備自衛官補を経験した後、入隊しようと決意を固めました。
――入隊後のことについて聞かせてください。自衛隊に入隊してからは、どのような訓練をしたのですか?
かざり:自衛隊と聞くと、常にキツい訓練をしているイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。自衛隊では入隊してすぐ、教育隊というところで教育を受けます。
陸上自衛隊では、教育が前期教育と後期教育に分けられています。
前期教育では、自衛官の基礎となる教育を受けます。敬礼や行進などの基本教練・体力練成・戦闘訓練・射撃訓練などです。たぶんこれが、みなさんが想像している「自衛隊」のイメージだと思います。
前期教育終了後、後期教育で各職種の専門的な知識の勉強をします。その後、各部隊に着隊し任務につきます。
――そうなんですね。自衛隊に入って辛かったことはありますか?
かざり:「大腿骨頭壊死症」という病気になってしまったときですね。部隊にもすごく迷惑をかけてしまいましたし、私ができない分を誰かに代わりにやってもらわないといけないという状況でした。
「なんの役にも立てない私が自衛隊にいる意味ってあるのかな……」と、あのときは辛かったです。
教育隊での訓練もキツかったですけど、いま辞めたらこれまでの努力も無駄になるし、キツいのはみんな一緒だから、という思いで乗り切りました。
でも、もちろん「自衛官になって良かったな」と思ったこともあります。
いろいろあるのですが、一番嬉しかったのは、子どもたちに手を振ってもらえた瞬間ですね。すごく嬉しかったです。この子どもたちの笑顔を守るためにも、さらに気を引き締めて頑張らねば! という気持ちになりました。
■初のお芝居がアドリブ!?
――昨年は、映画『ビューティフルドリーマー』に出演されましたね。初めてのお芝居の感想は?
かざり:本当にありがたい経験をさせていただきました。出演させていただいた「ビューティフルドリーマー」は、実はちょっと特殊な映画で……(笑)。
なんと、台本がないんです!
全部アドリブでセリフを話すんです。私の登場シーンもアドリブでした。本広克行監督からは「こういったような感じで喋って」というご指示を現場でいただいて、撮影に臨みました。
でも、そんなに難しい指示ではなくて「かざり」そのものが面白いから、普段の自然体な感じでいいよ、と言ってくださって。なので、本当に素の、そのままの「かざり」で挑みました。
――共演者の方々とは、どのような話をされましたか?
かざり:勝手な想像だったんですけど、撮影現場ってすごくピリピリしているイメージだったんですよ。なので、最初ご挨拶するときは少し緊張しました。でも、実際に現場に入ってみたら、俳優さんたちはとても親切に接してくださるし、監督やスタッフの方々も優しくて。
撮影自体は楽しかったんですけど、本番前はやはり緊張しました。
それを見て「リラックスして、そのままの自分でいいから」とか「えっ、初めてのお芝居なの!? 初現場でのアドリブはハードモード過ぎるよね!」など、優しい言葉をかけて下さりました。
そのおかげでリラックスしてお芝居に入ることができました。ただ、完成した映画を見たら、やっぱり緊張していましたね(笑)。 これからもっと経験を積みたいです!
映画『ビューティフルドリーマー』オフィシャルサイト( https://beautifuldreamer-movie.jp/movietop/ )
――映画やテレビへの出演も増えてきて、注目度がグングン上がっています。取材されることも多くなっていると思いますが慣れましたか?
かざり:昔よりは慣れてきました(笑)。前までは、なんて答えようか考えこんでしまうこともあったんです。でも、最近は自分の伝えたいことをちゃんと話せるようになってきました。素の自分を出せているのかなと思います!
短い出演でも「かざりさん、テレビに出ていたね! 見たよ!」と見つけてくださった方がSNSでコメントをくださるんです。細かいところまでチェックしてくださっているんだなぁと、とても嬉しい気持ちになります。もっと活躍の幅を広げて、応援してくださっている方に恩返しがしたいです!
■コミケで「武装JK」コスプレを披露!
――かざりさんと言えば、コミックマーケットなどでコスプレを披露するコスプレイヤーという一面もあります。コスプレをするようになったきっかけはなんですか?
かざり:コスプレを始めたのは高校生のときだったと思います。当時『テニスの王子様』が好きで「テニスの王子様のキャラクターになりたい!」と思って好きなキャラのコスプレをしました。
実は、初めてコスプレしたキャラクターは、男性キャラクターなんです(笑)。
――Twitterにアップした「武装JK」のコスプレが7万いいねを超える大反響でしたね。
かざり:あそこまで大きな反響をいただけるとは思ってもいませんでした……!
自分が好きで着た衣装を、皆さんがいいと思ってくださったことが本当に嬉しかったです。それから、綺麗に撮影してくださったカメラマンさんに感謝ですね……!
――コミケでカメラマンに撮影をされるときは、どんなことを意識していますか?
かざり:ありがたいことに、カメラマンさんが360°いらっしゃるので、いち方向だけを向くのではなくて、いろいろな方向を向くように意識しています。私は、時計回りに少しずつ回転しながらポージングしています(笑)。
撮影時、コミケのときと、お仕事のときで、意識は少し違います。
コミケではカメラマンさんが多いので、大変申し訳ないのですが、皆さんのリクエストにすべて応えるのは難しくて。なので、お写真を撮っていただきながら、頭の中では「次はどんなポーズをしようかな?」と常に考えています。
お仕事のときは、基本的にはカメラマンさんと1対1なので「こういう見せ方はどうですか?」など、コミュニケーションをとりながら撮影しています。
コロナ禍で、コミケやイベント等が中止になり、仕方がないことなのですがとても残念です。無事に開催されるまで、私は私にできることをしよう、と思っています。状況が落ち着き、開催されるようになったらまたイベントに参加したいと思っています。
――YouTubeも大人気で、動画がきっかけで書籍も発売されました。かざりさんの次の目標は?
かざり:昨年、映画に初出演させていただき、とても楽しかったので元自衛官の女優として、今後活動できたらいいなと思っています。
自分の個性を活かしたお仕事をしていきたいと思っているので、軍人や警察官、自衛官の役を演じてみたいです! ガンアクションにも挑戦してみたいです!
デザインしたり、物を作ることも好きなので、展示会やアパレル、グッズ等の制作販売もしたいです!
YouTubeでは、最近ソロキャンプの動画も撮っているんです。ありがたいことにこちらの動画も多くの方々が見てくださっているようで。自分が好きなことを動画にして配信しているのですが「参考になる」「癒される」など温かいコメントをくださるので、続けていきたいなと思います。
私が活動するうえで「元自衛官」という個性はずっと大切にしたいと思っています。
なので、私の活動をきっかけに、もっと自衛隊という職業が世の中に認知されたらとても嬉しいです。これからも、応援してくださる方や、お世話になった自衛隊という組織に感謝し、私らしく頑張っていきたいと思います。
――ありがとうございました。
かざり:こちらこそ、ありがとうございました。
▲かざりさんの初著書は宝島社より好評発売中!
“自衛隊体操”で話題!「恐ろしく美しい元自衛官」かざりとは何者なのか? | WANI BOOKS NewsCrunch(ニュースクランチ)( https://wanibooks-newscrunch.com/articles/-/1590 )
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