熱海の土石流 「モーニングショー」が伝えた住民の声

住宅地を流れる土石流の映像を前に「まだ多くの方の安否がわかっていません」と司会の羽鳥慎一が切り出す。3日(2021年7月)に発生した静岡県熱海市の土砂災害は、昨日4日には1000人体制で救助活動が行われたが、発生してから2日たった今も、113人が安否不明で、3人の死亡が確認されている。

今日も午前7時頃から捜索活動が行われていて、警察犬を使って土砂に押しつぶされそうな家屋の中を捜索する様子を静岡朝日テレビの林輝彦アナウンサーが中継する。モーニングショーでは、昔の教え子と連絡が取れないという元小学校教諭や、同僚と連絡の取れない男性、一時生き埋めになり、壊れた自宅から自力で生還したものの妹との連絡が取れていないという男性の悲痛な声も伝えた。

■「これまで小さな土砂崩れはあったが...」

いったい何が起こったのか。住民たちは「土石流が起きた後に大騒ぎ。1回目来てやられてその後2回3回」「1回確認に来て、次来たらこんな感じだった」と土石流が立て続けに起きたと証言する。土石流は長さ1キロ、幅は最大120メートル。消防団は「これまで小さな土砂崩れはあったが、でかい規模はないと思っていた。一瞬だったんで逃げられる人が限られている」と語る。災害前後の様子を比べてみると、以前道路だった場所が川のようになっていて、道沿いの住宅は跡形もない。およそ130軒の建物が巻き込まれたとみられ、海側でも瓦礫を含んだ土砂が道幅一杯に押し寄せている。

土石流の起点は宅地造成のための盛り土があった場所で、現地は幅100メートル、深さ10メートルの規模で崩落が起きている。盛り土の5万4000立方メートルを含め、10万立方メートルの土砂が流れたとみられていて、川勝平太・静岡県知事は昨日の会見で「開発行為と因果関係があるか検証の必要がある」と語った。

山村武彦(防災システム研究所所長)「泥流型の土砂災害で、起点をみると深層崩壊のような形になっている。急傾斜地でスピードも速く、被害が甚大化した。一般的に積算雨量が400ミリを超えると深層崩壊が起こりやすいが、なぜあそこだけが崩落したのか精密な調査が必要。土石流が何回か分かれるケースは結構あり、広島では場所によって3回、垂水では23日間に6回起きた」

■避難勧告と避難指示

石原良純(気象予報士・タレント)「災害と雨の降りかたが盲点で、72時間積算雨量と累積したものが破壊に繋がってしまった」

山口真由(弁護士)「ハザードマップの警戒区域だったことは確か。ハザードマップを教育の中に取り入れることはできないか」

石原良純「ハザードマップは大きな網掛けで、一軒先、二軒先の家は状況が違う。自分の家がどうか確認が必要」

今回の災害では避難指示の遅れも指摘されている。熱海市の斉藤栄市長は「雨は弱まってくるという予報を元に判断。台風ではないので判断は難しい」と語る。

山村武彦「レベル4で避難指示を出していなければいけない。避難勧告だと出しやすいが、避難指示は出しにくいという自治体もあるが、きちんと行使しないといけない」

石原良純「行政は身を守る手伝いしかできない」

山口真由「行政からしても難しい判断」

(みっちゃん)

関連記事(外部サイト)