夏目三久「まだ混乱が続いていますね」 五輪「全会場で無観客」論も

「開幕まであと11日に迫りました東京オリンピックです。観客の受け入れを表明していた北海道と福島県も一転して無観客とすることを決めました」と司会の夏目三久。続けて、日比麻音子アナが「大会全体の97%が無観客となる見通しですが、きのう(2021年7月11日)開かれた全国知事会では、知事から『全ての会場で無観客にすべき』という声も上がりました」と伝えた。

■北海道と福島が「無観客」と発表

オリンピックの観客を巡っては、8日に「1都3県での無観客」という方針が決まってから混乱が続いた。10日未明の再抽選の結果公表直前には北海道が、さらにその後には福島県が、感染拡大への懸念を理由に相次いで無観客での開催を発表したのだ。

福島県でのサッカー観戦の再抽選に当選していた男性は、喜びもつかの間。「見たかった。最初から無観客にしておいてくれたら、ガッカリする必要がなかった」と肩を落とす。

ホテル業界も打撃を受けた。福島市のザ・ホテル大亀では、すでに4割ほどがキャンセルに。渡邊裕樹社長は「復興を通した素晴らしい大会を見てもらえるという期待感もあった。今は非常に厳しい状態なので、どうやって乗り切ろうか、奮戦しています」と話す。

■決定がズレこんだ理由

それにしても、北海道と福島県はなぜ方針決定後に無観客を決めたのか。スポーツライターの小林信也さんは「やはり批判の声が大きかったというのが1番の要因でしょう。オリンピックそのものが安全なのかどうかよりも、別の要素が大きいような気がします。『そういう判断をした方が支持が上がる』という風な」と指摘している。

夏目「一方で、宮城と静岡はお客さんを入れるということになっています。開幕まであと11日ですけど、まだ混乱続いていますね」

堤伸輔(国際情報誌フォーサイト元編集長)「これはもう一重に政治の問題ですね。もっと端的に言うと、総理大臣があくまで有観客にこだわってきたために決定がズレこんでしまった。科学的見地からよりも政治的思惑からずっと引っ張られてきて、そのツケが自治体やホテル業者、当選者、さらには組織委員会のチケット担当者の人たちに回ってきた。このままでは海外からの声も厳しくなっていく一方です。アメリカのサイトでは、この状態を『snafu』と表現していました。『大失敗』や『大混乱』を表す言葉です」

(ピノコ)

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