アフガン混乱 アメリカの「最大の誤算」とは

米軍が撤退し、反政府武装組織・タリバンが首都を制圧したアフガニスタンで大混乱が起きている。

首都・カブールの空港には、国外脱出を求める市民が殺到。人々は機内へとつながるタラップを折り重なるようにしてよじ登り、滑走路を走る離陸間際の飛行機を追いかけている。中には走る機体に必死にしがみつく人までいる。

■「モーニングショー」スタジオ陣の反応は...

混乱が続く中、アメリカのバイデン大統領は日本時間17日(2021年8月)朝5時過ぎ、「米軍の撤退を完了し、アメリカ史上最長の戦争を終わらせる。撤退を決意した責任は私が負う」「アフガニスタン軍が戦う意思のない戦争で米軍が戦うことはできない。これは我々の国益でもないし、米国民が求めているものではない」などと声明を発表した。「モーニングショー」が取り上げた。

この声明について、慶應義塾大学大学院の田中浩一郎教授は批判的だ。

「そもそもアフガニスタンでタリバン政権ができ、アルカイダという国際テロ組織が根付くことになったのは、90年代を通じてアメリカなど国際社会がアフガニスタンの内戦を放置し続けたから。(アメリカは)それを繰り返さないために、アフガニスタンをきちんとした国家に作り上げないといけないという思いで入っていった。しかし、バイデン大統領の言葉からはそのようなことは一切出てこない。9・11がなぜ起きてしまったのかということすら忘れてしまった。あるいは見ないようにしているというような発言です」(田中教授)

アメリカの誤算はなんだったのか。

「ここまで長い間、多くの兵員を割いて資金を投入したにも関わらず、アフガニスタンの国作りがきちんとできなかったということ。今回の撤退もアメリカの事情ですが、アメリカの一方的な思いで物事を動かしてしまった。最大の誤算は、アフガニスタンの政府、それから軍がきちんと機能するような状況にまで作り上げられなかったことです」(田中教授)

玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「2001年の同時多発テロでアメリカは初めて本土を攻撃されてパニックになってしまった。この戦争は冷静さをかいて始めた部分があるのだと思う。戦争は仕掛けてもペイしない、釣り合わないということがまたここで明らかになったのではないか。他国を自分たちの都合の良い国に変えようとしてもそうはいかない」

菊間千乃(弁護士)「撤退したとしても、国際社会の中で孤立させるとまたテロの温床になってしまう。対話をし続けていくことがとても大事だと思います」

(ピノコ)

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