注目の新治療薬「ソトロビマブ」 その期待度と日本の現状

新型コロナウイルスの新しい治療薬「ソトロビマブ」が、入院・死亡リスクを「8割減らす」として、注目されている現状を、21日(2021年9月)の「あさチャン!」が伝えた。

オーストラリア国立大学のニック・コーツワース准教授は、「私たちは、ソトロビマブを新型コロナに対する次世代の治療薬、と呼んでいます」という。

英国の製薬会社などが開発した、点滴で投与する新型コロナの治療薬だ。軽症と中等症患者のうち重症化リスクの高い人が対象で、海外の臨床試験では患者の入院や死亡リスクを8割近く減らす効果が見られた、という。

■「あさチャン!」が紹介したオーストラリアでの実績

米国では5月に緊急使用が許可され、カナダやシンガポールなどで一時的に承認された。8月に、オーストラリアはソトロビマブを正式に承認した。「入院やICUが必要になるほど重症化することを防ぐことができる。どの患者も、投与してから入院に至っていないのは、素晴らしい結果だ」とコーツワース准教授はいう。同准教授は、3週間前から15人にソトロビマブを投与、全員に改善が見られた。「デルタ株など変異ウイルスにも効果が見られた、私たちの病院では効き目がなかった例はまだありません」。

オーストラリアでは、7月1日に34人だった感染者が、8月後半から1日1000人以上に急増、入院患者も9月19日で1468人と7月の10倍以上に増加した。医療崩壊を防ぐ新たな治療薬として期待されているのがソトロビマブだ。日本でも、ソトロビマブの承認を申請中で、審査を迅速に進める特例承認の適用を求めている。

国際医療福祉大学の松本哲哉教授は、「これからソトロビマブが使えるようになると、経口薬より少し使いづらいが、重症化予防という意味では、非常に良い薬だと思う。第6波が来るとすれば、重症者を減らすことができる治療薬として医療側にとってもありがたい」。

一方で、マスク生活が長引く中で、不織布マスクの注目度が高くなっている。

理化学研究所などの実験によると、市販マスクの性能は、自分の飛沫の捕集率では、不織布マスクが82%に対し、布マスクが72%、ウレタンマスクは52%。相手の飛沫をどれくらい防げるか、では、不織布マスクが75%に対し、布マスク30%、ウレタンマスク18%となっている。「バイト先でも不織布つけてください、と注意書きがある」(10代女性)、「仕事柄子どもに接するので不織布がいい」(児童センター勤務男性)。街の声でも多数派だ。

(栄)

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