「予算削減」逆手にとった演出が笑わせる 「JKからやり直す〜」の見どころ3点

11月10日(深夜枠、11日未明 2021年)にスタートの水ドラ「JKからやり直すシルバープラン」(テレビ東京系)。累計20万部超えの同名コミック(原作・林達永×作画・李惠成)が原作。

バブル期に権力と富の絶頂を極めた傲慢なお嬢様・二ノ宮小百合(鈴木ゆうか)。しかし、バブル崩壊とともにその栄光は崩れ、30年後、孤独な中年ホームレスに。公園で若者に蹴られ、意識を失ったその時......。気がつけば、高校時代にタイムリープ! 30年前に戻った47才の女子高生(JK)は、今までの生き方を悔い改め、老後、ホームレスにならないようなシルバープランに則り、新しく人生をやり直すストーリー。

■「予算削減で生徒分の上履きは用意できませんでした」

注目すべきは、ドラマのあちらこちらに出てくる「予算削減」演出。

オープニングで、「このドラマは、キャスト・スタッフ一同の老後資金を守るべく、精いっぱい制作費を抑えてお送りします。」と出てきて何かなと思ったが、それが要所要所で出てくるところが面白い。

たとえば、初回のバブル時代の回想シーン。映像ではなく、主人公二ノ宮小百合の語りと写真で乗り切り、自宅のシーンで、母親は姿を現さず、「予算削減のため母は声のみで登場します。」とやる。

学園内でも、下駄箱のシーンでは「予算削減で生徒分の上履きは用意できませんでした」とか、教室のシーンも、クラスメートの数が少ないなと思ったら、「予算削減のため生徒数8割減にてお送りします。」などというように。「予算削減」を逆手にとった演出が笑わせる。

少数精鋭なクラスメートは、生まれ変わった二ノ宮の最初の友達になる尾上慎二役に小宮璃央、二ノ宮と対立する白石ハヤナ役に紺野彩夏、クラス1の秀才・柏村真紀役に祷キララ。

祷キララは、昨年、「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(日本テレビ系)に出ていた時にも思ったが、前回の朝ドラ「おかえりモネ」でみ〜ちゃんこと百音の妹・未知役の蒔田彩珠にそっくりで、要注目!

バブル景気に浮かれる金持ち父さんを演じる川崎麻世の、舞台のようなクセのあるオーバーな演技がなんとも可笑しい。

生まれ変わった二ノ宮が、二言目には「いつまでもこんな時代続かないんだからね」と必死に訴えるも、まわりはちっともピンときていない感じだが......。人生の底を見た47歳のJKがもう一度生き直す人生、しっかりと見届けたい。他人事ではなく自分事として。

(大熊猫)

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